【MWC Barcelona 2026】
【MWC26】Rakuten ViberがトラベルeSIM提供へ、その狙いは
2026年3月4日 13:34
楽天グループでメッセージサービスを手掛けるRakuten Viberは、トラベルeSIMサービスの「Rakuten Viber eSIM」をラインアップに加える。アプリ内から渡航先のeSIMを申し込むことが可能になる。
まずは1つの市場からサービスを開始したあと、早期に対応市場を拡大していくとしている。MWC Barcelona 2026の楽天ブースでRakuten Viberのチーフ・レベニュー・オフィサーのクリスティーナ・コンスタンダケ氏が明かした。
プリペイド型のeSIMを提供する背景には、スーパーアプリ化を志向しているRakuten Viberの戦略がある。コンスタンダケ氏は、LINEや中国のWeChatを挙げ、スーパーアプリ化で先行しているとした。
一方で、特定の国や地域に特化しているLINEやWeChatとは異なり、Rakuten Viberは、世界で190の国や地域に展開しており、徐々に機能を追加している。
決済サービスの「Viber Pay」や、マッチングサービスの「Viber Dating」はそうしたサービスの一例。電話への発信が可能な「Viber Out」も、Rakuten Viberにとっては付加サービスの1つに位置付けられる。ここに加わるのが、Viber eSIMだ。
eSIMを提供する背景として、コンスタンダケ氏はコロナ禍が明け、旅行者が増加していることを挙げる。一方で、航空券などの価格は上昇しており、「消費者は予算に気を配りながら旅行をしている」と分析する。通信費を抑えつつ、旅行を楽しむにはトラベルeSIMが必須になっているというわけだ。
結果として、トラベルeSIMの市場は向こう5年間で380%の成長が見込まれているとのこと。このように需要が急拡大している市場に向け、スーパーアプリの1つのサービスとしてeSIMを提供することが参入の狙いだ。
このサービスには、楽天モバイルが構築する、トラベル用eSIMを提供するためのプラットフォームを活用する方針だ。
具体的には、提供先が利用できるアプリをホワイトレーベルとして用意しているほか、APIを通じて提供先の企業が自社のアプリ内でeSIMを直接発行できるようにしている。
楽天モバイルのコマーシャルディレクターを務めるクラウディオ・ドルチェ氏は、Rakuten ViberがこのAPIを活用し、「ユーザーがアプリから離れることなく、シームレスな体験でeSIMを購入できる」とアピールした。
また、楽天モバイルのeSIMプラットフォームは、「アグリゲーターのアグリゲーター」を強みとしている。これによって、品質的にも価格的にも、「ベスト・オブ・ベスト」のeSIMを提供でき、競争力を維持できるという。
さらに、このプラットフォームには競合他社の価格や、地域ごとの価格平均とその変動などを分析するツールも含まれている。これによって、Rakuten Viberのようなプラットフォームを活用する企業が競争力のある価格を設定しやすくなる。










