ニュース

TポイントとVポイント統合へ、SMBCとCCCが資本業務提携を協議

 三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)と三井住友カード、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)、CCCMKホールディングスの4社は3日、両グループとの間の資本・業務提携の基本合意書を締結した。両グループのポイント事業統合に向けて、協議が進められるという。

 SMFGと三井住友カード(SMBCグループ)では、ポイントシステム「Vポイント」を運営しており、カード会員5200万人を有し、Vポイントは世界でおよそ1億店あるVisa加盟店で利用できる。

 一方、CCCグループの「Tポイント」は、T会員7000万人、Tポイント提携店は15万店舗以上で、Tポイントを利用した買物総額は年間8兆円となる。

 今回の基本合意により、このVポイントとTポイントを統合した“新たなポイントブランド”の創出で、ポイントの貯まりやすさと使いやすさを大幅に向上させることを目指す。

 資本提携の内容は、ポイント事業統合のため、CCCMKホールディングスをSMBCグループとCCCグループの共同事業会社とし、CCCが6割、SMBCグループが4割の割合で保有する形で協議される。最終的な資本・業務提携契約は、12月31日までに締結するとしている。

 なお、統合後の具体的なサービス内容については、決まり次第発表される。4社は「統合によって両ポイントをご利用のお客さまへの不利益・不都合がなきよう慎重に協議」すると案内している。

 Tポイントについては、3月にソフトバンクとヤフーがほとんどのサービスでTポイントとの提携を終了し、ソフトバンクポイントやPayPayポイントに変更する動きがあった。今回の提携では、“利用できる店舗が多いVポイント”と“リアル店舗で貯めやすいTポイント”を組み合わせることで、ポイント・決済事業の拡大を図るものとみられる。