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JTOWERとFoxconn、国内キャリアの5Gミリ波共用無線機の開発へ契約を締結

 JTOWERと台湾のFoxconn(フォックスコン)は、「5Gミリ波対応の共用無線機」開発に関する契約を締結した。2022年度後半の商用化を目指す。

背景と目的

 5Gミリ波では、「高速通信」「低遅延」「多数同時接続」という5Gの特徴を最大限発揮できる一方、高周波数帯であるため障害物などの影響を受けやすく、より多くの基地局が必要となる課題があった。

 JTOWERが手がけるインフラシェアリングでは、これまで設置場所とアンテナ、中継装置を共用化できていたが、今回その先にある無線機の機能を共有化しシェアリングできるよう開発に取り組むという。

 これにより、携帯事業者ごとの無線機の設置が不要になり、更なるコスト削減と業務負荷軽減が図れるとしている。

共用無線機の特徴

 2社が開発するミリ波対応共用無線機は、国内のMNO4社に割り当てられたミリ波(28GHz帯)に対応するもので、異なるベンダー製品の相互接続を可能にするO-RAN準拠の機器を開発する。

 また、機器の小型化や軽量化を目指し、信号機やコンクリート柱、スマートポールなど幅広い場所への設置を想定している。

 JTOWERでは、今後も5Gでの効率的な通信電波環境整備に貢献するべく、体制強化を行っていくとしている。