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ドコモの新スマホは全機種5G対応、1万円台~の機種も用意――6日のドコモ発表会プレゼンまとめ

 NTTドコモは6日、2021年~2022年冬春モデルを発表した。

 ハイエンドが3機種、スタンダードが3機種、あんしんスマホとらくらくスマートフォンが1機種ずつで、全て5Gに対応する。

 そして5G対応ノートパソコンや、「マイネットワーク(MYNETWORK)」構想に基づく周辺機器や、それらの製品を手軽に利用できるようにする環境整備などもあわせて発表された。本稿では、6日午前に実施された報道関係者向けのプレゼンテーションの内容をまとめてご紹介する。また発表会後半の質疑応答の様子は別記事でお伝えする。

ドコモの5G、最新状況は

 プロダクト部長の安部成司氏が最初に紹介したのは、同社の5Gの状況についてだ。

 すでに8月の段階で基地局数は1万2000局に達した。また10月からは、環境に配慮し、温室効果ガスを排出しない「グリーン5G」も始まる。

 4日に「パケ止まり」の新たな対策を発表した同社では、5G基地局の展開を加速させる方針。「エリアの端」となるような場所を減らすほか、電力をコントロールして、より繋がりやすくする考えだ。

スタンダードモデルが売れる時代に

 今回、ドコモの発表会で新たに発表されたスマートフォンは3機種。残りはすべてメーカー側の発表が先んじていた。

 いずれも発売当初からSIMロックは解除された状態で提供される。なお、eSIMには非対応となる。

 安部氏は2019年と2021年の夏に売れた機種の状況として、ハイエンドモデルやスタンダードモデルの比率が変化したと紹介。

 2019年秋からは、端末割引を2万円までにする法改正が施行されており、そうした環境変化がもたらしたものとも言えそうだが、今回のドコモでは、「arrows We」の販売価格を2万1450円にしたり、らくらくスマートフォンに加えて京セラ製の「あんしんスマホ」をラインアップへ新たに加えたりするなど、「コスパ」「使いやすさ」に配慮したラインアップで揃えた。

マイネットワーク構想に向けた「Nreal Air」

 一方、周辺機器で目を引くラインアップがARグラスの「Nreal Air」だ。

 これは、ドコモが2019年春に発表した「マイネットワーク(MY NETWORK)構想」に基づいで用意されたもの。マイネットワーク構想は、スマートフォンだけではなく、さまざまなデバイスやサービスと連携し、シームレスにつなげて、ユーザー体験を拡張するというコンセプト。

 安部氏の次に登壇したプロダクト部担当部長の大井達郎氏は、「Nreal Air」を紹介しつつ、「5Gを楽しむための周辺機器があまり知られていない」とも指摘する。

 そこで同社では「広げる」「管理する」「繋げる」という3つのキーワードで課題解決に挑む。「広げる」の解決策としては、今春登場したデバイスレンタルサービスの「kikito(ききと)」がある。

 レンタルというかたちで使いやすさを追求したものの、使えるデバイスが増えただけでは不十分、とした大井氏は「利用する上で新たに出てくる課題の解決、そして使い方の提案が必要」として、今回、デバイス管理プラットフォームとして「kikitoデバイスガイド」を発表した。

10代~20代に向けた「SNS launcher」

 新機種にあわせて発表された新アプリ「SNS launcher」は、Androidで利用できるホームアプリ。

 10代が1日に起動するアプリ、上位10アプリのうち、7つがSNSアプリというデータが示され、隙間時間ではいつもSNSを使う人に向け「SNS launcher」が提供されることになった。

 10月下旬に無料アプリとして登場する予定という「SNS launcher」は、ドコモ回線だけではなく、他社回線のユーザーでも利用できる。フリック操作で左右に画面を切り替えてSNSを起動し、ホーム画面上でメッセージを確認できる。