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サムスンが「Galaxy Z Fold3 5G」「Galaxy Z Flip3 5G」国内向けに発表、中の人が語るその特徴は
2021年9月8日 12:42
サムスンは9月8日、国内向けにGalaxyの新製品発表会を開催した。
すでにグローバルで発表されていたフォルダブルスマートフォン「Galaxy Z Fold3 5G」「Galaxy Z Flip3 5G」に加え、ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds2」とスマートウォッチ「Galaxy Watch4/Watch4 Classic」も、国内で展開される。
【修正 2021/09/08 21:25】
記事初出時、発表会の動画が「Galaxy S21」シリーズのものとなっていました。お詫びして動画を差し替えます。
サムスン電子ジャパンの小林氏による挨拶
発表会の冒頭には、サムスン電子ジャパン CMOの小林謙一氏が登壇した。同氏は、「Galaxyは最高の製品を作り出し、常に先進的な技術開発により驚きと感動を伝えてきた。フィーチャーフォンからスマートフォンへの技術革命は、その代表例と言える」と語る。
サムスンは、2019年10月にフォルダブルスマートフォン「Galaxy Fold」を発売した。そして、2020年2月には縦折りスマートフォン「Galaxy Z Flip」、2020年11月に「Galaxy Z Fold2 5G」「Galaxy Z Flip 5G」を発売している。
小林氏は、米国の調査会社であるDSCCの調査結果を披露する。それによると、世界のフォルダブルスマートフォン市場は、2023年には10倍に成長すると予測されているという。
同氏は、Galaxy Z Fold3 5G/Z Flip3 5Gについて、韓国での発売初日に過去最多の27万台以上が販売されたデータなどを引き合いに出し、「DSCCの調査結果に関しては、我々としても確信に近いかたちで受け止めている」とコメントした。
「Galaxy Z Fold3 5G」
続いてサムスン電子ジャパンの大越一博氏が登壇し、Galaxy Z Fold3 5Gに関して紹介した。
大越氏は、「初代のGalaxy Fold発売から2年が経過し、多くのユーザーは、メインディスプレイと同じ頻度でカバーディスプレイを使うことがわかった」と語る。
こうした気づきをもとに開発されたGalaxy Z Fold3 5Gでは、端末を閉じた状態でも、通常のスマートフォンと同様の機能をカバーディスプレイで使用できる。
カバーディスプレイは120Hzリフレッシュレートに対応しており、なめらかな表示を実現する。
そして、端末を開くとタブレット並みの大きさのメインディスプレイが現れる。メインディスプレイも120Hリフレッシュレートに対応している。また、表示するコンテンツにあわせて最適化を行うことにより、消費電力を抑える仕組みとなっている。
大画面をフル活用できるようにアプリの表示が最適化されているほか、「マルチウィンドウ」機能では、複数のアプリを好きなレイアウトで同時利用できる。
そして、大越氏いわく「Galaxy Z Fold2で多くの要望をいただいていた」というスタイラスペン「Sペン」への対応が実現した。メモとしての使い方に加え、イラスト制作などの用途にも対応する。
折り曲げた状態で使える「フレックスモード」では、画面下部にコントロールパネルが表示され、ビデオ通話や動画視聴などに役立つ。
チップセットはSnapdragon 888で、メモリー(RAM)は12GB。5Gミリ波もサポートする。
フォルダブル端末としては世界初の防水に対応しているほか、おサイフケータイも利用可能となっている。
KDDIの西尾康氏によるビデオメッセージも紹介された。auから発売されるGalaxy Z Fold3 5GとGalaxy Z Flip3 5Gは、au独自の「5Gお知らせ通知」にも対応しており、同氏は「『みんなの5G』のコンセプトにぴったりの製品」とコメントした。
「Galaxy Z Flip3 5G」
大越氏に続いて、サムスン電子ジャパンの国分夏希氏は「Galaxy Z Flip3 5G」を紹介した。同氏は、「(Z Fold3 5GとZ Flip3 5Gは)同じフォルダブルスマートフォンでありながら、製品のコンセプトはまったく異なる」ということを強調する。
Galaxy Z Flip3 5Gの特徴は、デザイン性の高さ。いわゆる「ガラケー」のように半分に折りたたむことで、ポケットやミニバッグなどにも収まるサイズとなっている。
国内向けのカラーリングは、ファントムブラックとクリームの2種類をラインアップする。
先代モデルから約4倍大きくなったカバーディスプレイには、画像やGIF動画を複数登録でき、ユーザーの好みに合わせてカスタマイズできる仕組み。
また、時計や通知に加え、タイマーや天気予報などの情報表示にも対応している。
国分氏は、クリアケースにステッカーを挟んでデコレーションしたり、ビビッドなカラーの純正ケースを利用したりすることによって、「ファッションと一緒にスマホもコーディネートできる」と紹介した。
Galaxy Z Flip3 5Gを開くと、約6.7インチの大きなディスプレイが現れる。Z Flipシリーズでは初めて、120Hzのリフレッシュレートに対応した。
また、Dolby Atmos対応のステレオスピーカーを備えており、音声も含めて臨場感のある視聴体験が実現する。
Z Fold3 5G同様に「フレックスモード」に対応しており、ユーザー次第でさまざまな使い方ができる。
カメラに関しても、「一般的なスマートフォンのカメラとは異なる新たなカメラ体験を実現した」と大越氏。
ユニークな角度から撮影できる「ローアングル撮影」や、自撮り撮影の際に役立つプレビュー機能などが利用可能となっている。
また、自動フレーミング機能では、カメラが被写体を認識してズームを調整するため、ダンスなどの動きの多い動画でも、被写体を逃すことなく撮影できる。
Galaxy Z Flip3 5Gも、Galaxy Z Fold3 5Gと同じく防水とおサイフケータイに対応している。
NTTドコモの安部成司氏からのビデオメッセージも紹介された。「Galaxy Z」シリーズを初めて取り扱うことになったドコモは、Galaxy Z Fold3 5GとGalaxy Z Flip3 5Gを発売する。
両機種では、ドコモのオリジナル機能「スグアプ」を利用できる。また、それぞれの機種に対応する専用カバーも1種類ずつ発売される。
続いて小林氏が、端末の購入キャンペーンについて紹介した。Galaxy Z Fold3 5GもしくはGalaxy Z Flip3 5Gを購入し、アプリで応募すると、ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds Pro」がプレゼントされる。
また、Galaxy Z Fold3 5Gの購入者には、ペン付きのケース「Flip Cover with Pen」もプレゼントされる。
そのほか、「Galaxy S21 5G/S21+5G」の購入と応募でワイヤレス充電器「Wireless Charger Convertible」がもらえるキャンペーンや、「Galaxy S21 Ultra 5G」の購入と応募でスタイラスペン「S pen Pro」がもらえるキャンペーンも実施される。
2種類のウェアラブル製品
サムスン電子ジャパンの澤田和幸氏は、ウェアラブル製品として、スマートウォッチ「Galaxy Watch4」とワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds2」を紹介した。
「Galaxy Watch4」
「Galaxy Watch4」シリーズは、デザインの異なる「Galaxy Watch4」「Galaxy Watch4 Classic」の2種類をラインアップする。
共通仕様として、グーグルとの共同開発による「Wear OS Powered by Samsung」を搭載する。また、BIA(体組成)測定機能も備えている。
時計側面のボタンに指を15秒間置くことで、体脂肪やBMI、水分量などを簡単に測定できる。
また、ヘルスケア機能として、睡眠中のいびき検出と血中酸素レベルの測定にも対応する。
「Galaxy Buds2」
Galaxy Buds2は、アクティブノイズキャンセリング機能を搭載したワイヤレスイヤホン。カラーは4種類をラインアップする。
音声検出機能を搭載した最上級モデルの「Galaxy Buds Pro」、オープンイヤー型の「Galaxy Buds Live」に加わるかたちで、「Galaxy Buds」シリーズとしては3種類目のモデルとなる。
Galaxy Watch4、Galaxy Watch4 Classic、Galaxy Buds2は、主要ECサイトや家電量販店、Galaxy Harajukuで9月22日に発売される。
また、Galaxy Watch4(4G LTEモデル)に関しては、auショップおよびオンラインショップで、10月下旬以降に発売される予定。
BTSとのコラボレーション動画も
発表会の最後では、韓国の音楽グループ「BTS」とコラボレーションした映像の国内版に関して紹介があった。
動画は現在、Galaxy Mobile JapanのYouTubeアカウントによって公開されている。