「Z Fold 3/Z Flip 3」、折りたたみ部分の防水構造は

　サムスン電子が発表したフォルダブル（折りたたみ）スマートフォン「Galaxy Z Fold3 5G」「Galaxy Z Flip3 5G」は、いずれもIPX8相当の防水性能を備えている。

　IPX8相当の防水性能は、水深1.5mに最大30分間沈めても、問題なく使用できるレベルとされている。

　かつての日本の携帯電話（フィーチャーフォン）では、防水対応の折りたたみタイプも珍しくはなかった。

　サムスンによれば、折りたたむタイプのスマートフォンの場合は、通常のスマートフォンと比較して、防水対応の難易度が高かったという。

　たとえばGalaxy Z Fold3 5Gは、本体が2つのディスプレイと1つのヒンジ部分で構成されている。

Galaxy Z Fold3 5Gの構造

　ディスプレイ部分は通常のスマートフォンと同じく防水テープで対応できるが、ヒンジ部分の防水に関しては、簡単ではない挑戦になったようだ。

ディスプレイ部分は防水テープで対応できる

　ユーザーがスマートフォンを開閉するたびに、ヒンジ部分に水が入り込んで端末にダメージを与える可能性がある。

　そこでサムスンは、ヒンジ部分の腐食を防ぐために、長期潤滑剤で仕上げられた耐腐食性の素材を採用した。

　また、メインボードを水によるショートから守るために、CIPGと呼ばれる防水対応のガスケットとゴムが使用されている。これにより、フレキシブルプリント基板（FPCB）の隙間を埋め、重要な部品を水から守る仕組みとなっている。