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nuroモバイルが新料金プラン「バリュープラス」、3GBで月792円

 ソニーネットワークコミュニケーションズは、MVNO型の携帯電話サービス「nuroモバイル」で新料金プラン「バリュープラス」を発表した。4月1日より提供する。3月4日からは先行予約キャンペーンが開始されている。

 音声通話対応プランでは、3GBで月額792円(税込、以下同)、5GBで990円、8GBで1485円となる。回線は、ドコモ、au、ソフトバンクから選べる。いずれも料金は同じ。

 新料金プランと従来のプランを比べると、旧プラン2GBの料金は1400円(税抜)だったが、新プランは月額1350円(税込では1485円)で8GBまで利用できる。

5GB、8GBには「Gigaプラス」

 継続利用するとおトクになる「Gigaプラス」を用意する。3カ月ごとに通信量がプレゼントされる。

 5GBプランは3GB、8GBプランは6GBプレゼントされる。付与された通信量の有効期限は3カ月(翌々月まで)。

 なお3GBプランは「Gigaプラン」の対象外。これは必要最低限で使うユーザーに向けたプランのためという。

 途中でプラン変更しても、契約から3カ月ごとのタイミングで5GBか8GBのプランにしていればGigaプラスの特典がプレゼントされる。

 有効期限が設けられていることから、ユーザーの使いたいタイミングで、より容量を使いたいときに使えると同社ではアピール。在宅が増えるウィズコロナ時代を踏まえ、適切なプランを契約しつつ、より用途の幅を広げる機能としている。

 プレゼントされると、メールで通知され、受け取るための手順が必要になる。

チャージ、4月から1GB500円に

 データ通信量を追加するチャージについては、どの回線であっても、4月から1GBにつき500円になる予定も明らかにされた。

パケットギフトと繰り越し

 機能のひとつである「パケットギフト」も新プランにあわせて進化する。これまでは、ドコモ回線ユーザーからギフトで贈れるデータ通信量は同じドコモ回線の人に対してだけだった。

 しかし機能向上により、au回線、ソフトバンク回線にもプレゼントできるようになる。新プランだけではなく、旧プランのユーザーにも適用される。

 また余ったデータは翌月に繰り越される機能も継続して提供される。

 端末補償(月額550円)、10分かけ放題(月額880円)も選べる。

 新規・MNPによる申込みでは、初月の基本料は0円。解約金やMNP転出手数料は0円。

 3日間の通信制限は撤廃される。これはバリュープラスが比較的、低容量のユーザーの利用を想定しているため。著しく大容量の通信が発生した場合は、通信の公平性の観点から制御が適用されることはある。

先行キャンペーン

 3月4日から始まった先行予約キャンペーンでは、音声通話付きSIMを契約すると3740円をキャッシュバックする。

 なお、旧プランのユーザーからのプラン変更は4月下旬から受け付ける。

旧プランは3月末で新規受付停止

 このほか、旧プランとお試しプランの音声プランは、3月31日で新規受付を停止する。

 旧プランのお試しプランのデータ専用、データ+SMSは今後も提供され、なおかつau回線、ソフトバンク回線は4月1日に値下げされ、ドコモ回線と同等になる。

4日の発表会でプレゼンテーションに登壇したMVNO事業室長の神山明己氏は、nuroモバイルがこれまで成長を遂げてきたものの、2020年12月にNTTドコモが「ahamo」を、そして各社が新料金プランを発表したことで、ユーザーには買い控えの動きが起きていると指摘する。

神山氏

 ユーザーが新しい料金プランを求めるなか、総務省のデータから、ユーザーの75%は、月間通信量が8GBを下回っているとして、「お客様のご契約の料金プランと実際のギャップが大きい」(神山氏)と説明。今回、3GB、5GB、8GBという3種類で「バリュープラス」を提供することになった。その値付けにあたっては、4月からの消費税総額表示も意識していたという。

 音声とSMSで同額の料金になったことについては、音声プランをできるだけ手頃な価格帯にすることを目指した結果という。ちなみにSMSだけのプランでは本人確認が不要なことから、一定の需要が今後も見込めることから引き続き提供される。