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確定申告に必要な利用明細が期限切れ? ちょっと困ったau PAY
2026年3月11日 00:00
確定申告シーズンはダウンロードの季節?
毎年、2月から3月にかけては確定申告のシーズン。普段から申告に必要な書類やデータを集めることができていれば、あっさり終わるんだろうけど、筆者は夏休みが終わりに近づいてから宿題をはじめるような子どもだったので(笑)、確定申告の時期になってから、慌てていろいろなデータを集めている。
たとえば、普段の支払いの領収書や郵送されてくるクレジットカードの請求書などは、まとめてあるけど、最近は紙資源の節約の流れもあり、クレジットカードの請求書などはオンライン発行が主流。国税庁も 「領収書などの必要書類は電子データとして保存しておくように」 とお達しを出しているので、この時期になると、オンラインで発行された請求書や領収書、明細書などをせっせとダウンロードしている。
クレジットカードの場合、筆者のような『泥縄ユーザー』でも準備できるように、通常は15カ月前までの書類をダウンロードできる。今年2月や3月の段階で言えば、2025年1月~12月の書類がダウンロードできるので、確定申告にも対応できる。各携帯電話会社の請求書も同様で、「My docomo」や「My au」など、各社のWebサイトで請求書をダウンロードできるし、各携帯電話会社発行のクレジットカードで支払っていれば、そちらでも入手可能。
コード決済は個別の支払い明細が必要
これに対し、ここ数年で普及が進んだコード決済は、ちょっとお作法が違う。基本的にはコード決済で支払った店舗で領収書をもらうわけだけど、領収書をなくしたり、もらい忘れたりしたときのために、別途、明細(領収書)が発行してもらえる。以前はコンビニエンスストアなどの利用が多かったけど、最近は駐車場や飲食店、デパートなど、利用できる場所が増えたので、経費にできる支払いはちゃんと明細をキープしておきたいところ。ただ、コード決済には「残高をチャージして支払う方法」「クレジットカードを紐づけて支払う方法」などがあり、サービスによって、明細の入手方法が異なる。
たとえば、NTTドコモの「d払い」はdカードと紐づけている場合、[dカード]アプリでも[d払い]アプリにも過去15カ月程度の履歴が残っていて、どの店舗でいくら払ったのかが確認できる。[d払い]アプリでは各項目を選ぶと、獲得したdポイントの合計や内容も参照でき、[dカード]アプリでもd払いで支払ったか、dカードで支払ったかが確認できる。
「PayPay」はPayPayカードと紐づけている場合、[PayPay]アプリの[取引履歴]で[PayPayカード]タブを選ぶと、同様に支払先や日時、金額などが確認でき、支払先をタップすれば、付与予定のポイントやPayPayステップの条件達成などの詳しい情報も参照できる。
「au PAY」の支払い明細は6カ月前まで?
これらに対し、しくみが少し異なるのが「au PAY」だ。au PAYも「au PAYカード」を紐づけて利用できるが、d払いやPayPayのように、紐づけられたクレジットカードで決済されるのではなく、au PAYカードからau PAYの残高にチャージして利用するしくみだ。「モバイルSuica」や「nanaco」などと同じように、オートチャージが設定できるため、実際に使っているうえでは、au PAYにチャージされた残高をあまり気にせずに使うことができる。ただし、支払いの明細については、au PAYカードの明細を確認しても「au PAY 残高オートチャージ(一定額)」と表記されているのみで、いつ、どの店で、いくら支払ったのかはわからない。クレジットカードと紐づけていても「チャージした残高から支払う」しくみだから、当然と言えば、当然の話。
そこで、au PAYの取引履歴を確認してみる。パソコンのブラウザーでau PAYのWebページ(「au PAYカード」ではなく)を表示し、au PAYメニューから「履歴照会」を確認すると、それぞれの月ごとの利用履歴が表示され、各項目を選択すれば、店舗名(支払先)、支払い日時、金額を参照できる……んだけど、ここで表示されるのは2025年10月から2026年3月までの6カ月分のみ。それ以前のデータは参照できない。しかもau PAYのWebページには 「重要なお知らせ 2025年6月19日より、au PAY カードのご利用履歴は本サイトより削除いたします。ご利用履歴はau PAY カード会員様専用サイトよりご確認ください。」 との記述。えー!
じゃあ、画面表示の指示に従って、au PAYカードの会員サイトを表示してみましょうってことで、チェックしてみたんだけど、ここに表示されるのはau PAYカードの明細だけで、au PAYの支払い明細は表示されない。つまり、前述の「au PAY 残高オートチャージ(一定額)」が表示されるだけで、店舗名や支払い日時、金額などの情報は確認できない。ということは、2025年9月以前にau PAYで支払った明細は参照できない? 明細がないってことは領収書をもらい忘れたり、なくしたりすると、経費に計上できないし、いい加減にまとめると、国税庁や税務署にツッコまれ……。
ちなみに、au PAYの場合、利用する度に「【au PAY】ご利用のお知らせ」というメールも送られてきて、ここで店舗名や支払い日時、金額などの情報は得られる。auメールはGmailなど、他のメールアドレスに自動転送することができるので、バックアップという点では安心なんだけど、月単位や年単位で支払いをまとめるのにはちょっと不向き。
[au PAY]アプリなら、過去の支払い履歴も確認可能
気を取り直して、スマートフォンの[au PAY]アプリを起動し、[取引履歴]で月を選ぼうとすると、こちらでは2025年9月以前が選べる! それどころか、2024年以前の古い取引履歴も保存されている。同じデータを参照しているはずなのに、利用する環境によって、参照できる期間が違うのはなぜ?
[au PAY]アプリでの[取引履歴]は、表示項目の切り替えが[収入]と[支出]しか選べず、au PAY残高、au PAYカード、Pontaポイントの支払いが混在していて、ちょっとわかりにくいのもいただけない。とは言え、支払い明細が確認できたので、国税庁や税務署にツッコまれる心配(?)もなさそうで、ひと安心!?
ただ、[au PAY]アプリの支払い明細で、もうひとつ困ったのが表示した明細をどう保存するか。実は、ここで[au PAY]アプリで表示した明細は、あくまでもアプリ上の表示なので、保存用として、PDFファイルに出力する機能などはない。しかたなく、スクリーンショットを保存することにしたけど、幸い、筆者がauで利用している端末は「Galaxy Z Fold7」なので、一画面に収まらないスクリーンショットをスクロールして、保存することができた。端末を開いた状態でもスクロールさせたスクリーンショットが撮れる。
世の中の流れとして、「ペーパーレス」や「電子化」を進めることは理解できるし、個人的にもその方向に進めたいけど、ユーザーがデータを集める手間が考慮されていないサービスがあるのも確か。今回の「au PAY」の支払い明細のように、「履歴は6カ月で削除します」ってアナウンスされているのに、環境を変更すると、参照できる期間が違ったりするのなんて、ちょっといかがなものかと……。ユーザーに「マネ活」を進めるのは結構なことですが、ユーザーが「マネ活」しやすい環境、わかりやすい環境を構築していくことも大切じゃないでしょうか。 > KDDI&auフィナンシャルホールディングスのみなさん








