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NUROモバイル、「NEOプラン」でSNSを”カウントフリー“にした理由とは

 ソニーネットワークコミュニケーションズは29日、「NUROモバイル」において、11月1日開始の新料金プラン「NEOプラン」を発表した。

 同プランの特徴のひとつは、LINE、Twitter、Instagramにおける対象サービスの通信量がカウントされない「NEOデータフリー」。

 29日には記者発表会も実施され、同社MVNO事業室 室長の神山明己氏が登壇。「NEOプラン」発表や「NEOデータフリー」導入の背景について語った。

神山氏

これまでの取り組み

 神山氏はまず、NUROモバイルにおけるこれまでの取り組みについて説明した。

 NUROモバイルが4月に提供開始した料金プラン「バリュープラス」では、5G通信への対応やオートプレフィックス機能の提供(ドコモ回線のみ)など、機能の改善を実施。ユーザーからの好評の声も多いという。

 また、9月30日付けで「NURO」ブランドのリブランディングが実施された。これに伴い、NUROモバイルのサービスロゴも刷新されている。

「NEOプラン」について

 続いて神山氏は、「NEOプラン」を企画した背景として、市場の概況を紹介した。

 「ご存じのとおり、MNOのオンライン専用プラン(20GB帯)の登場でマーケットが大きく変化している」と神山氏。

 同氏はMMD研究所のデータを披露し、「直近6カ月で10~20GB未満のデータ容量プラン契約者が3.1倍に急増した。つまり、20GBを中心とした中容量帯へのニーズが高まっている」と語る。

 10~20GB未満のデータ容量プランの契約者は、その過半数が30代以下。こうした若年層のニーズに対して小容量帯の「バリュープラス」では対応しきれないという課題があり、20GBの「NEOプラン」の企画につながった。

 また、中容量帯のニーズの中心にいるデジタルネイティブのユーザーは、ソーシャルメディアを長時間利用する傾向にある。なかでも利用率が高いのは、LINEやTwitter、Instagramといったアプリ。

 そこで今回新たに発表された「NEOプラン」は、先述の「NEOデータフリー」によって、主要なソーシャルメディアへのニーズをカバーする。

「NEOデータフリー」の対象サービス

 また、十分な専用帯域の確保による高い通信品質も、「NEOプラン」のセールスポイント。「MNO並みの品質を目指す」と神山氏は強調する。

 神山氏は、「(NEOプランでは)我々がMVNOとして培ってきたユニークさを活かしつつ、これまで以上に高品質な通信環境を提供することで、新たな市場に挑戦し、多くのユーザーが満足できるようなサービスを目指す」と語り、説明を締めくくった。