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Arm、ファーウェイへのライセンス供与停止報道にコメント
2019年5月23日 10:29
スマートフォン向けCPU技術を手掛ける英国のArm(アーム)がファーウェイへの取引を中断しているとBBCが報じた。本誌の問い合わせに対し、Arm日本法人は、米国政府の方針を遵守することと、問題の解決を求めるとコメントした。
コメントは、「アームは、米国政府によって定められた最新の規制を遵守するとともに、確実に遵守できるよう政府関連機関との話し合いを継続的に行っています。アームは長期的なパートナーであるHiSilicon社との関係を重視しており、この件に関する迅速な解決を希望しています。
Arm is complying with the latest restrictions set forth by the U.S. government and is having ongoing conversations with the appropriate US government agencies to ensure we remain compliant.
Arm values its relationship with our longtime partner HiSilicon and we are hopeful for a swift resolution on this matter.」というもの。ファーウェイとの取引中断を認める内容であり、なおかつ解決を求める形だ。
ソフトバンクグループ傘下のArmによる技術は、スマートフォン向けCPUの中核。Armからライセンスを受け、クアルコムや、ファーウェイ傘下のハイシリコンはチップセットを開発し、スマートフォンに搭載されている。ファーウェイは、米クアルコムではなく、自社グループのハイシリコンによるチップセットを利用できることが強みとされているが、それもArmの技術を利用したもの。Armとの取引停止は、そうした強みの根幹を揺るがすものであり、多大な影響をもたらす可能性がある。