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INFOBARが現代の技術で甦る、「INFOBAR xv」LTEケータイで2018年秋発売

 KDDI、沖縄セルラーは、初代INFOBARの発売から15周年を記念した携帯電話(4G LTEケータイ)として、「INFOBAR xv」(インフォバー・エックスブイ)を2018年秋に発売する。詳細は今後明らかにされる。

 価格は現在未定だが、一般的な4G LTEケータイより高く、ハイエンドスマートフォンより安い価格帯になる見込み。また発売は、11月以降になるものと思われる。

「INFOBAR xv」 NISHIKIGOI

デザイン

 「INFOBAR xv」は、2003年10月に発売された初代「INFOBAR」と同じく、プロダクトデザイナーの深澤直人氏がデザインを手がける。ディスプレイは約3.1インチ、800×480ドット(WVGA)のTFTカラー液晶ディスプレイで、VoLTE対応の、Androidをベースとしたフィーチャーフォンになる。製造は京セラが担当する。

「INFOBAR xv」 NISHIKIGOI
「INFOBAR xv」 NASUKON
「INFOBAR xv」 CHERRY BERRY

 初代同様、ストレート型のデザインを踏襲し、高さも初代モデルなどと共通の138mm。歴代モデルで実現できなかったという、外周の枠も排した完全なフレームレスキーを実現した。キーは、露出するパーツ側面の仕上げにもこだわったほか、外れにくくする機構も採用されている。

 ディスプレイ表面とテンキー表面は同一の曲率で、一体的なカーブになるようデザインされており、さらに端末の表面・背面も同様の曲率とした表裏で対称のデザイン。フロントスピーカー化に伴い、背面側はカメラとLEDのみのシンプルな仕上がりになっている。

 カラーはNISHIKIGOI(錦鯉)、NASUKON(茄子紺)、CHERRY BERRY(チェリーベリー)の3色で、NISHIKIGOI以外は歴代モデルになかった新規のカラー。そのNISHIKIGOIも、歴代モデルの鮮やかな赤から、わずかに朱色に近い落ち着いたトーンに変更されている。テンキーにある薄い紫色のキーも、新モデルでは薄い水色になっている。

ディスプレイからテンキーに向かうカーブも一体になったデザイン
フレームレスキーを実現。背面も表面と同じカーブで構成された対称の形状
「INFOBAR xv」 左からNISHIKIGOI、NASUKON、CHERRY BERRY
「INFOBAR xv」の背面。表面とおなじカーブで構成されている。左からNISHIKIGOI、NASUKON、CHERRY BERRY
歴代モデルとの比較

 「INFOBAR xv」は、10月30日から11月21日までの期間、東京・六本木の六本木ミッドタウンのデザイン専門施設「21_21 DESIGN SIGHT」のギャラリー3にて、一般向けに公開される予定。

機能

 7月12日時点で明らかになっているのは外観が主体で、ユーザーインターフェース(UI)などは今後明らかにされる予定だが、「INFOBAR 2」のUIを現代に甦らせることをコンセプトとしたものになるとしている。

UIのイメージと、充電中の置き時計風の表示

 新機能として、スマートフォンとBluetoothでペアリングし、SiriやGoogle アシスタントといったスマートフォンの音声アシスタント機能を呼び出せる「スマホ音声アシスタント呼出機能」を搭載する。通話をしているようなスタイルで、スマートフォンの音声アシスタント機能に話しかけたり結果を聞くことができる。

 このほか、約800万画素のカメラを背面に搭載。Wi-Fiやテザリング、LINEを利用できる。auの4G LTEケータイとして初めて、新しいSMSのサービス「+メッセージ」に対応する。

 背面カバーは取り外せず、ユーザーによるバッテリーの交換はできない。イヤホンジャックは非搭載。左右どちらの側面にもボタンはなく、右側面は上側にストラップホールを設け、中央付近にSIMカードスロット(microSDカードスロット兼用)を装備している。外部端子はmicroUSB。

 充電用の卓上ホルダーがパッケージに同梱される。充電中は深澤直人氏がデザインしたアナログ時計が画面に表示されるほか、卓上ホルダーの機構により端末を横向きにすることもできる、

 選択できる料金プランは既存の4G LTEケータイと同じ。

主な仕様

 ディスプレイは約3.1インチ、800×480ドット(WVGA)のTFTカラー液晶ディスプレイ。メインカメラは約800万画素。外部メモリーは最大32GBまでのmicroSDHCカードに対応する。

 通信速度は理論値で下り最大150Mbpsの4G LTEに対応。VoLTEと「+メッセージ」をサポートする。Wi-FiはIEEE802.11 b/g/n。Bluetoothは4.1。Wi-Fiテザリングは最大10台。FMラジオに対応。au世界サービス(UMTS/GSM)に対応している。

 非対応のサービス・機能は、ワンセグ・フルセグ、おサイフケータイ・NFC、防水・防塵。

 バッテリー容量は1500mAh。大きさは約48×138×14mm(暫定)で、重さは未定。ボディカラーはNISHIKIGOI、NASUKON、CHERRY BERRYの3色。

初代INFOBARとのスペック比較

クラウドファンディングでクレジットへの記載やケース、原寸大モックなど

 クラウドファンディングサービス「Makuake」を利用して、7月12日~8月30日までの期間、端末内に記録されるクレジットに名前を記載するという特典のコースや、限定生産の専用ケースを提供するといった4つのコースが提供される。なお、「INFOBAR xv」の端末本体は、特典には含まれない。

 いずれのコースでも、出資者にはau Design project支援メンバー会員として発売前に最新情報が提供されるほか、ファンミーティングなども検討されている。

INFOBAR xvに名前をクレジット

 「INFOBAR xvのクレジットタイトルにお名前をクレジット」コースは3240円(税込、以下同)。数に限りはなく、申し込んだ人すべてが記載される。INFOBAR xvの端末内には隠しコマンドが用意され、同コースに申し込んだ人に通知される隠しコマンドを入力することで、端末内でクレジットを表示できる。表示の順番は、申し込んだ順になる見込み。

 同コースではまた、INFOBAR xvのピンズと、原寸大ポストカードの3色セットが提供される。

専用ケース

 「INFOBAR xv専用ケース」コースは3240円で、合計1000個の限定生産。内訳はNISHIKIGOIが400個、NASUKONが300個、CHERRY BERRYが300個。深澤直人氏によるデザイン。

 この専用ケースは、メガネ用ケースのような、蓋を開閉して端末を収納するタイプ。収納した状態で端末を操作することはできない。

原寸大オブジェ

 「INFOBAR xv原寸大オブジェ」コースは7560円で、合計900個の限定生産。内訳はNISHIKIGOIが300個、NASUKONが300個、CHERRY BERRYが300個。

 この原寸大オブジェは、「INFOBAR xv」の外観のシルエットと重さを再現しただけのもの。端末の発売前に届く予定で、発売までの気分を盛り上げるマニア向けアイテムになる。

原寸大オブジェ コレクターズエディション

 「INFOBAR xv原寸大オブジェ コレクターズエディション」コースは1万800円で、限定100個。

 「INFOBAR xv」の外観のシルエットと重さを再現した原寸大オブジェで、通常版の原寸大オブジェとは異なるブラックの本体になり、深澤直人氏の直筆のサインが入る。発売までの気分を盛り上げる上級マニア向けアイテムになる。

特設サイトがオープン

 au Design projectのWebサイトが新たにオープンするほか、Twitterアカウントも開設される。