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INFOBAR xvファンミーティング、塗料工場の見学ツアーを開催

 KDDIは、INFOBARのファンを対象にしたファンミーティングの一環として、今秋発売予定の4G LTEケータイ「INFOBAR xv」の開発に関わる塗料工場の見学ツアーを開催した。

 KDDI直営店のau SHINJUKUやau KYOTOではすでに、INFOBAR xvの発表を契機としたファンミーティングが開催されているが、この日の塗料工場の見学ツアーでは、塗料開発の現場を見られる貴重な機会ということや、INFOBAR xvの発表以来初めてソフトウェアが動く実機が披露されるということで、発売が待ち遠しいファンから注目されていた。

 なお見学地となった工場の「武蔵塗料」は、「INFOBAR xv」においては製品を量産する工場ではなく、量産品の“マスター”となる塗料を開発する工場。実はこの武蔵塗料、メーカーの製品開発担当者やデザイナーの間では有名で、古くから携帯電話や家電製品に使われる塗料を開発してきている。INFOBARシリーズも例外ではなく、KDDIや京セラの開発担当者にとってもある意味で馴染みのある場所になっているようだった。

武蔵塗料が開発に関わった携帯電話・スマートフォンなども展示された

電源の入っている「INFOBAR xv」を披露

 抽選に当選し招待されたファンは約20名で、5倍以上の倍率になったという。当選してからの出席率が非常に高いのもINFOBARファンミーティングの特徴といい、最寄り駅から工場までの送迎車の中ですでに盛り上がり、賑やかだった模様だ。

 塗料工場見学ツアーは「INFOBAR xv」の動作するモデルの披露も兼ねているため、まずは会議室で電源の入っている実機が披露された。また充電台のデザインも、この日初めて公開された。担当者からはソフトウェアや本体デザイン、機能などが解説された。この中では、ボディカラーのラインナップの検討段階で、モスグリーンやグレーが検討されていたことも明らかにされていた。

NISHIKIGOIの赤色を目の前で塗装

 その後は、会場となった武蔵塗料の、さまざまな種類の塗料を生産する工程の見学と、開発した塗料を塗装してサンプルを作る工程が見学できた。塗料の生産工程は、設備の特許保護や機密保持の観点で写真撮影は禁止されていたが、開発した塗料を吹き付ける塗装の工程は、報道関係者に限って一部の写真撮影が許可された。

 この塗装の工程では、「INFOBAR xv」のNISHIKIGOIのカラーを実際に板に塗装し、表面を保護するUV塗装を行って、乾燥機で乾燥させ、強力な紫外線照射機でUV塗装を硬化させるという一連の流れが見学者の前で披露された。

プラ板にINFOBAR xvのNISHIKIGOIの赤で調色された塗料を吹き付ける
次にUV塗装
乾燥機に入れて乾燥させるが、表面は硬化しておらず塗膜がまだ柔らかい
強力な紫外線照射装置で硬化
硬化が終わると、ほぼ製品に近い状態に。触れても固いことがわかる

 塗装の工程の見学の後は、INFOBARのグッズや、武蔵塗料が塗料の開発を手がけたスマートフォン・携帯電話が集められた部屋で歓談。その後は会議室に戻り、3つのテーブルに分けて座談会が行われたほか、INFOBARにまつわるマニアックな問題が続出したクイズ大会が実施された。