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「INFOBAR xv」はドコモ回線でも使える? シリーズ初のSIMロック解除に対応

 7月12日に発表され、2018年の秋に発売予定の「INFOBAR xv」(インフォバー エックスブイ)。スマートフォンではなくAndroidをベースにしたフィーチャーフォン「4G LTEケータイ」として発売されるのも特徴で、テンキー付きで細長いバータイプのボディは、初代のINFOBARやそのコンセプトモデルを現代版として復活させたデザインになっている。

「INFOBAR xv」

 本誌でも「INFOBAR xv」のニュース記事は大きな注目を集めているが、外観が初代INFOBARを想起させるデザインだったからか、SNS上では「懐かしい」「昔使っていた」「今は他キャリアに変えてしまったけど使いたい」といった声も聞かれた。

 そこで本稿では、キャリアが実施しているSIMロック解除の施策に関連して、「INFOBAR xv」のSIMロック解除についての情報をまとめた。SIMロックを解除すると、NTTドコモやソフトバンクなど、KDDI以外のSIMカードを挿入して利用することが可能になる。ただし、他社の通信サービスや端末の通信機能・サービスを正しく利用できるかどうかは保証外になる。

 INFOBARシリーズはこれまで6機種が発売され、直近では2015年2月20日に発売された「INFOBAR A03」が最新モデルだった。一方、SIMロックの解除に応じる施策は、2015年4月23日以降に発売された端末が対象。つまり、これまでのINFOBARシリーズはすべてSIMロック解除の対象外だった。「INFOBAR xv」は、シリーズで初めてSIMロックの解除が行える端末になる。

SIMロックの解除は通常の4G LTEケータイと同じ

 KDDIによれば、「INFOBAR xv」は通常の4G LTEケータイと同様に、SIMロックの解除が可能。

 受付条件も同じで、一括払いで購入したユーザーは、購入サポートを適用していないなどの条件を満たしていればすぐにSIMロックの解除が可能。

 分割払いで購入した場合、購入日から101日目以降にSIMロックの解除が可能になる。

 また、SIMロックを解除したい端末に紐付いた回線で、すでにSIMロック解除の実績がある場合、前回のSIMロックの解除から101日目以降である必要がある。

 SIMロックの解除手続きは、auショップの店頭かWebサイトの「My au」から行える。

通信仕様

 「INFOBAR xv」は秋に発売ということで、開発中の段階であり、端末の詳細な仕様はまだ明らかにされていない。

 現在分かっているのは、SIMロック解除前の通信方式と対応バンドが、LTEのバンド1(2.0GHz帯)と、バンド18/26(800MHz帯)で、通話はau VoLTEに対応、国内では3Gに非対応で、海外ではau世界サービス(UMTS/GSM)がサポートされているという点。SIMロック解除後の通信仕様は現在明らかになっていない。

 なお「INFOBAR xv」は京セラが製造を担当し、端末の一部の部材・ソフトウェアは4G LTEケータイの「GRATINA KYF37」(2017年12月23日発売)と同じものが使われる。

 参考までに、「GRATINA KYF37」のSIMロック解除後の通信仕様を確認すると、LTEのバンド1/18/26のほかに、3GのW-CDMAでもバンド1(2.0GHz帯)に対応している。また、SIMロックの解除が可能な4G LTEケータイは基本的に、かんたんケータイなどを除いて、SIMロック解除後はW-CDMAのバンド1をサポートしている。

 LTEのバンド1、W-CDMAのバンド1はどちらも、NTTドコモとソフトバンクが利用している周波数帯になる。

Google Playには非対応

 「INFOBAR xv」には「LINE」アプリがプリインストールされ、4G LTEケータイとしては初めてSMSの拡張サービス「+メッセージ」にも対応するが、SIMロック解除後の動きは明らかになっていない。

 ほかの4G LTEケータイと同様、Google Playには対応していないため、さまざまなアプリを自由にインストールして使うといったことはできない。SIMロックの解除にかかわらず、通話やWebブラウザベースのインターネットの利用が中心になる端末だ。