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au、12月1日よりSIMロック解除の受付条件を変更~中古スマホで解除できなくなるケースも

 KDDIは、au端末のSIMロック解除の受付条件を12月1日より一部を変更する。今回の変更により、SIMロック解除の条件が3キャリアでほぼ同等の条件に揃う。これにともない、auでは、中古購入のスマートフォンなどでSIMロック解除ができなくなるケースが想定される。

中古スマホのSIMロック解除が困難に

 今回の変更は今回の変更は総務省が示すガイドラインにあわせるもので、変更後の条件はすでに公表されている(※関連記事)。また、現時点でSIMロック解除済みの端末は対象とならない。

 これまで、auは3キャリアで唯一、いわゆる「白ロム(中古購入の端末)」などのSIMロック解除も受け付けていたが、今回の変更により、SIMロック解除の申し込みに「SIMロック解除を申し込めるのは契約者本人が、auに購入履歴がある端末で申し込みする場合のみ」という条件が、12月1日より追加される。

 また、今回の変更はすでに販売された端末も対象とされている。つまり、中古販売店で購入したau端末は、11月30日までにSIMロック解除の手続きを実施していない場合は、SIMロック解除が困難になる可能性が高い。

 中古購入した端末などをSIMロック解除して使いたい場合、11月30日までに、auショップで行う必要がある。その際、3000円(税抜)の手数料がかかる。なお、手元の端末がSIMロック解除の対象となっているかどうかの確認は、auのSIMロック解除の案内ページから行える(端末固有のIMEIまたはMEIDが必要)。

契約者本人でもSIMロック解除できなくなるケースも

 また、auでは12月1日より「解約から101日目以降のSIMロック解除手続きは受け付けない」という条件も追加される。契約者本人であっても、au回線を解約してから100日以降経過している場合、SIMロック解除ができなくなる。こちらも、auの変更により、SIMロック解除の条件が3キャリアで横並びとなった格好だ。

 こちらも該当ユーザーが解除を希望する場合、11月30日までにauショップにて解除手続きを実施する必要がある。

SIMロック解除できないとどうなる?

 au回線では、SIMロック解除をしなくてもそのまま利用できる。継続してauを利用し続ける場合は、SIMロック解除をしなくても特に影響はない。

 NTTドコモやソフトバンクの回線やそのMVNOを利用する場合、au VoLTE網のMVNO(UQモバイル、mineoやIIJなど)を利用する場合、海外で現地のキャリアのSIMに差し替えて利用する場合には、SIMロック解除が必要となる。

 なお、今回変更される条件以外にもSIMロック解除には受付条件がある。また、一度SIMロック解除を実施すると、再度SIMロック状態に戻すことはできない。将来的に格安SIMなどの利用を検討している場合は、実施できるか確認してみるといいだろう。

NTTドコモやソフトバンクの端末は?

 NTTドコモは5月にすでにSIMロック解除の受付条件を一部変更しており、ソフトバンクも同等の条件変更を12月1日に実施する予定。ただし、この両社は以前よりSIMロック解除の申込ができる人を「契約者本人のみ」としており、もともと中古で購入した端末などのSIMロック解除を受け付けていない。

 先に述べたように、今回、auがSIMロック解除の申込ができる人を限定することで、NTTドコモ、ソフトバンクと条件が揃うことになる。