本日の一品
暗黒のシートが光を飲み込む、暗素研「撮影用無反射定規」の圧倒的黒さ
2026年3月24日 00:00
仕事で作った試作品や買ったガジェットの写真を撮るときに大きさの比較ができるものを一緒に写したい、と思ったことはないだろうか。昭和の時代だったらタバコの箱を隣に置いたあれだ。
かといって硬貨やお札はきれいな物が常に手元にあるわけではないし、スマホは機種によってサイズがバラバラだ。結局のところ、いろいろ考えるよりも定規を置いてしまった方が大きさが見ている人に伝わって楽だなと思っている。
ところが、定規はステンレスなどの金属やつるつるした透明なプラスチックで作られている物がほとんどで、撮影用の光源が反射してしまうという問題がある。被写体がいい感じに写っても定規が光ってしまい、肝心の目盛りが読めなかったりすると使えないので、そうならない角度を見つけるのはちょっと面倒だ。
しかし、そんな苦労をなくしてくれる暗素研(あんそけん)の撮影用無反射定規を紹介したい。
この定規はファインシャットSPという黒色反射防止シートを貼り付けたアクリル板でできている。メーカーの公表値によると、この素材の可視光全反射率はわずか1.2%以下。全反射率というのは、物体に当たった光に対する、あらゆる方向への反射光の総量の割合だ。
この数値が低いということは、どの方向にも光を反射しにくいということを意味する。確かにどの角度から光を当てても反射することはなかった。触ると非常に細かい毛が生えているような感触だが発泡ポリウレタンによる多孔質構造だそうで、後から毛が抜けるようなことはなく、ホコリが出にくいのもメリットだそうだ。
ただこすったりするとテカりが出てしまってこの定規のよさが台無しになってしまうので気をつかう必要はある。
実際に撮影するとどうなるのかは写真を見てもらうのがよいだろう。一緒に並べた普通の定規に光源が写り込んでいても無反射定規には一切写り込みはなく、きれいに目盛りが読める。撮影時は被写体そのものの写り込みさえ回避できるようにすればよくなるので撮影時の手間が一つ減って楽になるのはうれしい。
注意点としては、定規が非常に黒いのでホコリが付いていると目立ってしまうことだ。黒さを維持するためにこするわけにはいかないので、セロハンテープやマスキングテープなどの粘着力が低いテープを用意してそっとホコリ取りをする必要がある。レンズブロアで吹いてもよいかもしれない。
また、保管するときもほかの文具とこすれてしまうのはよくないだろうから、購入時に入っていたビニール袋に入れて保管しようと思う。
15cm版が1870円、30cm版が2310円と、文房具としてはちょっと高いが撮影機材と思うとそんなものかなと思える価格だ。JIS規格に準拠した定規ではない、アクリル素材なのでそれほど丈夫ではないなどの理由から普段使いの定規として使うのは向いていないと思う。
しかし、撮影小物としては唯一無二の性能を発揮するので、業務で撮影する人だけでなく個人でSNSやフリマに出品する人などにも手放せない一品になりそうだ。
| 商品名 | 発売元 | 実売価格 |
|---|---|---|
| 無反射定規 | 光陽オリエントジャパン | 2310円 |






