本日の一品

もともと定規はこうあるべきだった? 使ってナルホド「本当の定規」

 今年の春先にネットを中心に話題になった、コクヨの「本当の定規」が、この夏頃から品薄状態が解消され、多くの販売店で入手できるようになりつつある。筆者も早速購入してみた。

 「本当の定規」は、一般的な定規のように長さを「線」で測るのではなく、「境界線」によって測る仕組みの定規だ。誰しもが疑問に思っていたであろう、目盛りの線の太さによる解釈違いを排除し、正確な長さが測れるこの製品、もともとは同社のデザインアワードでお目見えした製品で、今春製品化されるやいなや、品切れで入手できないほどの人気になったという経緯がある。

 というわけで早速使ってみた。製品の外観は、一般的な長さ15cmのステンレス製の定規にほかならない。しかし目盛りをよく見ると、土台のステンレスと、黒い線が1mm間隔で並んでおり、この境界線から境界線までの長さを見ることで、正確な長さを計測できる。従来のように、目盛りの太さを長さのうちに含めるか含めないかを迷うこともない。

 実際に使ってみると、定規という存在がもともとこのような仕組みでなかったのが不思議に思えてくるほどで、正確な長さの計測には欠かせなくなる。できれば15cmだけではなく、30cmや50cmといったモデルもあってほしいところだが、長ければ長くなるほど、ミリ単位の精度は求められなくなるのは明らかで、15cmという長さでの製品化は理にかなっているように感じられる。

 価格は1000円と、定規としてはそこそこ高価だが、コストというのはこうした部分にこそかけるべきであって、普通の家庭に1本ずつ常備されていておかしくない品だ。供給が安定してきた今こそ、入手のチャンスと言えるだろう。

製品名発売元実売価格
本当の定規コクヨ1100円
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