本日の一品

「無反射ガラス」でスマホカメラのスキャン機能を活用する

 マイナンバー制度は言うに及ばず、近年はさまざまな手続きがWeb上で完結するようになりました。その一因は言うまでもなくスマートフォンの普及と、スマホカメラの性能の向上にあるでしょう。

 年末調整や確定申告に必要な各種保険の控除証明もスマホで撮るだけで済むので、実に便利です。とはいえフラットベッドスキャナーと違い、紙の書類は上から押さえつけるものが無いと、折り目がたわんだりして上手く撮影できません。クリアファイルなどで折り目を伸ばすと、照明を反射してしまうなど、撮影にちょっと手間を要するのも事実です。

 「なにかこう、ある程度重みがあるガラスの板のようなものがあれば良いんだけど」と思っていたところ、そのものズバリな製品「無反射ガラス」が撮影用の小道具としてあることを知り、さほど値段も高くなかったので購入してみました。

筆者が購入した「無反射ガラス」。2800円と書いてありますがヨドバシ・ドット・コムで1760円でした。

 というわけで、無反射ガラスについてご紹介させてください。筆者が購入したのは薄手のガラス板に、いわゆるアンチグレア加工が施されたもので、上から当てられた照明を拡散する仕組みになっているものです。

ガラス板のみで撮影。透明なので微妙ですが、左下のあたりで照明を拡散しているのがわかっていただけますでしょうか。

 光を完全に反射しないわけではありませんが、明かりがぼんやり映り込む程度に抑えられるので、角度を工夫すれば無垢のガラスやクリアファイルを使うよりもストレスなくスマホのカメラで撮影することができます。

折り目がついて撮影しにくい書類も、無反射ガラスを載せることでプレスされて撮影しやすくなります。
実際の撮影の様子。上から照明が当たっていますが、ほとんど映り込みはありません。
iPhoneのカメラを向けると自動的にスキャナ機能が起動して文字列を自動的に検出します。

 三つ折りで封筒に入って送られてくる書類や、お店でもらうレシート類などをガラスの下に敷くだけでスッキリと撮影できますし、ものによってはカメラを向けただけでOCR機能が起動するので、そのままテキストとして取り込むことができて実に便利です。大量のレシートや領収書をガラスの下に敷くだけで撮影できるので、確定申告などでも活躍してくれるのではないでしょうか。

薄さは2.0mmほど。ほぼ単なるガラス板なので慎重な扱いが求められます。

 一方で、ものがガラスの板なので当然のことながら、取り扱いには慎重さが求められます。筆者は考え無しに、大きいほうが便利そうと356×432mmサイズのものを購入してしまったため、ちょっとぶつけたりうっかり落としただけでも割ってしまいそうで、おっかなビックリ扱っています。調べてみたところ、無反射ガラスに類した撮影小道具として、アクリル製の透明板もあるようなので、これから購入を検討される方は選択肢のひとつに入れてみてはいかがでしょうか。

製品名発売元実売価格
無反射ガラス 半切ライオン1760円