本日の一品

話題のLAMY JETSTREAM替え芯を買ったがLAMY pico限定モデルに落ち着いた
2025年3月17日 00:01
ここ何カ月か文具界隈では、LAMY社のボールペンにリフィルとして使えるJET STREAMの替え芯や、それを最初から標準芯として採用した”ラミーサファリボールペン”が話題で人気沸騰のようだ。
筆者はもう何十年も昔から、Fine(細字)やMidium(中字)の替え芯とは無縁でずっとビックボールペンの1.2~1.6mmのボールド(超極太芯)を採用したボールペンを愛用している。基本的にカレンダーやメモはスマホやパソコン入力でクラウド管理なので細かく小さな文字を書くことは、この四半世紀程ほとんどなかった。
普段ボールペンで筆記するのは思い付きやビジネスアイデア、商品企画等のラフスケッチ程度しかない。そのうちの半分近くは電子ペーパーを使い、物理的に描く用紙は90%がレターサイズか、A5版程度のリーガルパッド、それ以外は通販で送られてくる宅急便ボックスにクッションとして入ってる茶色の紙を適当に裁断して自作メモを作って使っている。
凄い売れ行きで今回筆者がやっとネットで購入できたのは、LAMY M17 JETSTREAMというボール径0.7mm(Fine)のリフィル(黒)だった。今回使用したいと思ったLAMYのボールペンは、長くThinkPadのデザイン・アドバイザーだったリチャード・ザッパーの生み出したLAMYの名作「Dialog1」(ダイアログ1) というボールペンだ。発売直後から、もうかなり長く愛用している。
デザイン的にはなかなか格好良い。金属で断面が三角形のボールペンは重くて持った指が滑りやすく。しっかり握って、強い筆圧でしばらく文字や絵を描いていると指先が痛くなってくる感じの楽しい製品だ。一度手にすると、早々手放せないうんちくあふれる逸品でもある。
そしてリフィルを交換するだけでも極めて特殊な作業が楽しい。次に使う予定のリフィルのペン先でダイアログ1のペン先の黒いプラスティックのキャップの所定位置を突っついてカバーを取り外し、交換する。
現在筆者がこのダイアログ1で使用しているリフィルはLAMY M16 Boldと呼ばれる極太芯。おそらくボール径(線幅)は1.4mm、筆者が長く愛用しているビック社のBoldより0.2mm細いが、新しいLAMY M17 JETSTREAMの0.7mmと比較すると単純に2倍だ。先端のボールサイズを見ただけでその迫力はケタ違いなのだ。
今回は、この軍需品のようなダイアログ1にLAMY M17 JETSTREAMの繊細なリフィルを入れて見たが、外観と筆記感覚の大きな違いが極めてミスマッチで、筆者の普段の使い道には全く向いていないことに気が付いた。
とは言え、よく売れているというだけでLAMY M17 JETSTREAMにはまだまだ未練があり、新宿高層ビルに入っている大きな書店の文具売り場で、最後の1本だったJETSTREM芯入りのサファリボールペンのレッドを見つけて衝動買いした。サファリの万年筆は、10本以上コレクションしているがボールペンは生まれて初めて買った。
コンパクトな手帳のメモやスケジュール帳に小さな文字でびっしりと書き込む習慣のある人にとって、LAMY M17 JETSTREAMは間違いなく素晴らしいリフィルだ。残念ながら、大きな筆記面にラフなメモや挿絵くらいしか描かない筆者にはやはり猫に小判、豚に真珠だった。
JETSTREAMリフィルが不完全燃焼のまま、今週の初めに久し振りに台北に遊びに行った。台北のランドマークである高層ビルの台北101の地下街をぶらぶらしていた時に、ボールペン本体にTaipei101ビルの外観の絵が描かれているLAMY picoを偶然見つけて速攻で買ってしまった。
picoボールペンは発売当初からよく知っているがこの去年発売のモデルの”Taipei101限定モデル”は全く知らなかった。picoはなかなかファンシーな3層のケースに入っていた。買ったのはホワイトのモデルで側面にカラフルなTaipei101の外観が可愛く描かれている。
外形サイズ(長さ)は使用時(拡張時)には124mmと普通サイズ。収縮時は実測93mmと極めてコンパクトなポケットサイズになる。筆記時には、携帯時の33%も大きくなって持ちやすく描きやすいボールペンだ。軸径は12mm、重さはたったの22gと常時携帯可能なサイズだ。
本体に固定用クリップの無いデザインはスッキリしていて素晴らしいがうっかりするとちょっとした拍子で机上から勝手に転がり落ちてダメージを受ける心配もある。しかし本体側面には地味なLAMYロゴの刻印付きのシルバーの四角いストッパーがありその心配はなさそうだ。
再縮小時には、実測93mmというコンパクトな形状となる為に内蔵するリフィルも極めてコンパクト。筆者の購入したpicoにはブラックのM(中字・線幅1mm)が付属していた。筆者的にはpicoもブルーのボールドが欲しいところだが、あいにくボールドはブラックのみらしい。
本来の目的はLAMY M17 JETSTREAMの体験がしたくてスタートした今回だが、最終的にはLAMY picoのホワイトモデルでゴールとなった。本体カラーがホワイトのボールペンは他社では珍しいが、LAMYでは比較的定番カラーのひとつだ。同色の腕時計などとのカラーコンビネーションもなかなか良さそうだ
外観色がレッド、メタル、ホワイトと3色揃った筆者のLAMYボールペンだが、レッドのサファリボールペンは”LAMY safari JETSTREAM INSIDE”のままにして、ダイアログ1は元の油性のボールド(極太)芯に戻した。また、picoもブラックのボールドリフィルをオーダー中だ。
太字で思いついたことだけを決して清書的では無く思いのまま描き、描き間違ったら斜線や×で消すような筆者的使い方には最低でも1㎜のMedium芯、出来るなら軸径1.4㎜~1.6㎜のリフィル芯が望ましい
JETSTREAMブランドからは、複雑で細かな漢字を多用する日本人好みの商品が登場してラインナップの拡充を行うのは当然だ。残念ながら、インキの特性上なのか今のところ1.4㎜程度のボールド(極太)のリフィルが登場するとは思えないがしばらく待ち続けてみよう。それまではLAMY pico+1.4㎜Bold芯で!
商品 | 購入場所 | 実売価格 |
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LAMY pico ホワイト Taipei101限定モデル | Taipei101 概念店 | 1890NT$ (8535円) |
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