本日の一品

書いたり消したり繰り返し使える磁気メモパッド

 筆者宅では家族への伝言用に、電子メモパッドを使用しています。いろいろ書いてもボタンひとつでパッと消せるのが、電子メモパッドの良いところ。だと思っていたのですが、最近ボタンを押しても、盤面に書いた線がなかなか消えないことが多くなってきました。電池を入れ替えても変わらないので、経年劣化か、単なる故障なのか……。

 そんな折、プラスが以前から販売している磁性体メモパッド「Kaite(カイテ)」の新モデルを発売するとの報を聞き、電気が頼りにならないなら磁気を試してみよう! と注文し、最近使い始めてみたのでご紹介させていただければと思います。

プラスの磁性体メモパッド「Kaite(カイテ)」。筆者が購入したのは9×9cmのモデル

 「Kaite(カイテ)」は、磁性シートと専用のペンを使うメモ帳です。なんのこっちゃと思われた方は、子ども向け玩具「おえかきせんせい」を思い出してください。磁石のペンと砂鉄で盤面に自由におえかきができるアレです。

 本製品は、あの「おえかきせんせい」がもっと高精細かつ高性能になったバージョンだと思っていただければ、だいたいあっていると思います。

専用のペンで盤面に自由にメモを書けます。「おえかきせんせい」に比べるとかなり高精細です。
ペンの反対側のイレーサーを使えば書いたものをさっと消すことができます。

 製品自体は5年程前に発売されたもので、以前に本コーナーで紹介されたこともありました。筆者が今回購入したのは、磁性体シートを改良したという新バージョンの、メモタイプにあたる製品です。同社の発表によれば「書いた文字のコントラストが従来品より向上し、より鮮明になった」といいます。

製品自体は極薄のパッドにシリコンゴムの外枠が付く形。中身だけ取り出して使うこともできます。
ちょっと淡い色合いの文字にはなるのですが、十分滑らかかつ高精細で、この文字数程度のメモなら十分に実用的です。

 厳密に使い比べてみたわけではないので、性能差はわからないものの、書いてみた感じはとても滑らかですし、書き文字は鉛筆で書いた線に非常に似ていて滑らか、見やすさもハッキリとしています。磁性体を使用している都合上、時間が経つと描いた線がだんだん淡くなってきてしまうのは少々難点。

 しかし、完全に消えることはありませんし、専用ペンやイレーサー以外での記述と消去ができない上に、水濡れも大丈夫なのは大きなメリットだと思います。

専用のペンはお尻側に小型の、側面に大型のイレーサーを備えています。
専用ペンが無いと書けない難点はありますが、パッドと一体化して収納できるので、無くす心配はなさそう。

 筆者の主な用途である家族間の伝言のみならず、仕事のメモなどを取る上でも本製品の特性は役に立ちそうに思います。ちなみにスマートフォン用の専用アプリを使うと、取ったメモを撮影して自動的にコントラストを調整した画像を残すことが可能なので、仕事上で忘れてはいけないことをサッとメモってパッと写真撮影して共有しておくことで忘れないようにする、といった活用もできそうです。

専用アプリを使ってカメラを向けると盤面を自動的に認識して撮影してくれます。
自動的にコントラストを調整して画像で残してくれます(普通にカメラで撮影するだけでも良さそうではありますが……)。

 高性能な「おえかきせんせい」などと称したものの、繰り返しの実用面では紙や電子パッドにも優れた点のある磁性体メモパッド。一つ備えておいて損のない一品であるように思います。

製品名発売元価格
Kaite(カイテ)プラス704円
Amazonで購入

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