本日の一品
SwitchBotの「ロックPro」に買い替えたら、スマートロック生活の満足度がアップした理由
2024年3月28日 00:01
スマートフォンのアプリやスマートスピーカーで操作できる照明や、空調機器といったスマート家電を導入している人はそれなりに増えてきただろう。そんなスマート家電の中でも、特に最近注目を集めているのがスマートロックだ。
自宅玄関のドアの鍵をスマートフォンから操作できる製品で、特に最近は新製品が続々と登場するなど、次に導入したいスマート家電として気になっている人は多いはず。
筆者も多くの読者同様にスマートロックが気になっている一人であり、数年前に先んじてスマートロックの導入を行い便利に利用している。が、先日突然故障してしまい、買い替えを余儀なくされたので、注目度の高い最新製品の中から気になっていたSwitchBotの「ロックPro」を購入したので今回はご紹介してこう。
「SwitchBot ロックPro」は、他の製品同様に玄関ドアに後付けできるスマートロックだ。
同社の従来モデルと比べると対応するドアのサムターンの制限がほぼなくなり、多くのドアに取り付け・利用できるようになった。また、バッテリーも単3電池を利用できるようになったり、樹脂筐体からアルミニウム筐体に変更になったりするなど使い勝手や堅牢性が向上している。
SwitchBot製品といえば白い筐体や白地のパッケージが主なのだが、スマートロックProは紙質が高くブラックのパッケージに納められている。
「Pro」を冠しているからなのかはわからないが、1万円以上する製品なので体験としての満足度はかなり高い。
スロックProの本体は先にも書いた通り樹脂からアルミニウムに変更されている。
質感は高く手触りもよい。特に玄関ドアという家の中で年間を通じ気温の変化にさらされやすい場所に設置して使うことも考えると、樹脂よりも金属の筐体の方が信頼性が高い印象もある。
また、特徴的なのは本体下部に設けられたダイヤルだ。多くのスマートロックではダイヤルではなくサムターンを模したツマミが設けられているのだが、ロックProではダイヤルになっていて、ここを手でまわして解錠/施錠を行うことができるだけでなく、ダイヤル中央がボタンになっているので、ここを押下して解錠/施錠を行うことができる。
実際に使ってみるとわかるのだが、両手に荷物を持って玄関を出たいときに、手の甲の部分で軽く押すだけでもドアロックが解錠されるはかなり便利だ。
本体を側面から見るとここもロックProの特徴的な部分を確認できる。
それが下部にあるサムターンとの接続部分だ。
従来モデルではサムターンの形状にあわせ同梱されるいくつかのアダプタを取り替えて玄関ドアに取り付ける必要があったのだが、ロックProではネジやバネを使い、サムターンごとに異なる厚みにあわせ最適な位置決めを行えば取り付けできるようになっている。
もちろん従来モデルでもアダプタ形状がサムターンに合わない場合、合ったアダプタを別途注文できるオプションも用意されていたのだが、そうした手間なく対応できるのは嬉しい進化だ。
電源に関しても従来モデルは「3V CR123A」という電池を2本用意する必要があり、電池切れの際には交換用電池の購入の敷居が少し高かった。
スマートロックProでは単3電池に改められたので交換用電池の入手性が格段に向上しただけでなく、単3電池を4本、2本ずつのペアとして取り付けることで、片側の電池が切れたらもう片側の電池を使って動作する、冗長性が確保されるようになっている。
また、専用のバッテリーパックがオプションとして今後発売される予定で、これを使えば最長で1年間、電池交換せずに動作するため、スマートロックの不意の電池切れによる締め出しなどを防ぐことも容易になっている。
非常に便利なロックProは、その取り付けも簡単だ。
玄関ドアには強力な両面テープで取り付けるだけなので、特別な加工を行う必要はない。同梱品としてプラスドライバーなども用意されているので、別途、工具などを用意せず、届いたら即座に取り付けられる点も導入の敷居が低いと言えるだろう。
従来品モデル向けに用意されていたオプションで、玄関ドアの外側に取り付ける「キーパッド」も、ロックProで引き続き使用できる。
キーパッドを使えばスマートフォンアプリを使わず、暗証番号やカードキー、指紋認証で玄関ドアを解錠できるので、万が一スマートフォンが電池切れなどで解錠操作が行えない場合でも安心だ。
スマートロックを既に使っていた筆者としては、ロックProを導入したことで特別便利になったことは正直少ない。
が、すでにスマートロックを使っていたからこその気付きとしては、サムターンを選ばないことで取り付けが容易になった点は設置時に非常にありがたく感じた。
使い始めてまだ間もないため電池切れに遭遇したことがないが、半年~1年後に初めて電池切れに遭遇した際には、単3電池を用意するだけでいい気軽さに感動するだろうと予想はしている。
Switchbot ロックProは「Pro」の名称から想像する玄人向けではなく、対応するサムターンの制限がほぼなくなり、取り付けに必要な道具も同梱されていて、さらに電池も単3電池が利用可能になるなど、より多くの人にとって使い勝手のいいスマートロックに進化したといえる。
もしこれからスマートロックを導入するのであれば、一番に検討して欲しい製品だ。