みんなのケータイ
複数台のスマホを“持っている”のにスマートロックで締め出されてしまう
2023年1月18日 00:00
「スマホの複数台持ちは当たり前」と思われそうなライターという職業の筆者。確かに、複数のキャリアと契約し、仕事に支障がないよう冗長化を図っているし、複数のスマホを所有することで、あれやこれやと検証する環境を整えている。
とはいえ、肌身離さずスマホを持ち歩いている、常にスマホの画面を見ているかというとそんなことはない。基本的に、仕事部屋に入るときにはプライベート利用のスマホはリビングに置きっぱなしにしているし、水を飲む、お茶を淹れる、用を足す程度の時間であれば、スマホを持ち歩かない。Rakuten Miniほどの極小スマホなら、ポケットに入れておけばいいのにと思うのだが、それもしない。
そして悲劇が訪れる。
玄関に取り付けてあるスマートロックのオートロックに遭い、部屋から締め出されてしまったのだ。
ことの経緯はこうだ。
午前10時過ぎ、宅配業者に対応するためロックを手動解除して対応をする。5分後にゴミ出しのため外に出る。我が家のスマートロックシステムには、解錠から10分で、自動的にロックがかかるように設定してある。まだ5分あるとはいえ、締め出されないよう、いったん“施錠・解錠”を行って、オートロックまでの時間をリセットする。
カラスにゴミを漁られないようにするため、カラスよけネットでゴミ袋をきっちり包みたい。カラスは頭が良いから、少しでもスキがあるとネットをめくりあげて、袋をつつき、ゴミを撒き散らしてしまうのだ。
ネットと格闘し終わり、玄関のノブに手をかけたところ、ドアが開かない。何度ガチャガチャいわせても、開かない。締め出されてしまった。
ゴミ出しのために外に出ただけなので、履物はクロックスのようなゴムサンダルだし、着ているものはセーターのみ。もちろん財布もスマホも持っていない。身分を証明するものがないので、近所の人に助けを求めることもできないし、マスクをしていないので、近くのファミレスやコンビニに駆け込むこともできない。
天気晴朗なれども気温は摂氏8度。北北西8mの冷たい強風。詰んだ……。
幸い、徒歩圏内に駐在所があるため、歩きにくいがゴムサンダルで移動し、駐在さんの持つスマートフォンを借りて、家人の職場を検索。電話をかけ、「緊急事態につき有給休暇取得」という荒技を使って帰ってきてもらうことで、事なきを得た。もし、近所に駐在所や交番がなかったら……もし、家人が融通の効かない業務に従事していたら……もし、土砂降りの雨が降っていたら……など、考えるだけで恐ろしい。
今回のことから、いくつかの教訓を得た。まず、家から出るときにはどれでもいいから必ずスマホをポケットに入れておくこと。キーボックスのような便利なアイテムがあるので、電池切れに備え、物理で解決する方法を残しておくこと。そしてネットにつながっていない“スマートなんちゃら”は、全然スマートではないので、スマートを語るのであればネット接続しておくこと。ネットにつながっていれば、外出先からでもロック解除できるからだ。
なお、オートロックする時間を筆者は10分に設定していたつもりだったのだが、家人いわく「5分だよ」とのことで、思い込みをなくすことの大切さも身にしみたのであった。