みんなのケータイ

スマートロックが解除できず遂に締めだしにあってしまった話

 1度使い始めると手放せない玄関ドアのスマートロック。筆者宅でも昨秋、ずっと気になっていた「Qrio Lock」を設置し便利に利用しています。

 買い物帰りなど荷物が多く両手が塞がっているときのハンズフリー解錠や、Apple Watchでの鍵の操作はもちろんのこと、専用の「Qrio Key」を子供に持たせ使わせているので、筆者が自宅を空けているときでも子供が学校から帰ってきたことの確認などにも利用できるため、もうスマートロックのない生活は考えられません。

 が、そんなスマートロックで先日遂に「家に入れない」という経験をしてしまいました。

アプリ上で電池交換が必要と警告が表示されていた。

 スマートロックの多くは既存のドアへ後から追加するため、電源はスマートロック内に取り付ける電池を利用します。そのため、電池が切れてしまうと動作しませんし、スマートロックのアプリでも電池残量が減ってくると交換が必要なことをお知らせしてくれます。

 Qrio Lockの専用アプリでも電池残量が低下している通知を受け取っており「そろそろ電池を交換しないと!」と交換用の電池も注文していたのですが、その電池が届く当日、ポストに投函された交換用の電池を回収しに出たところ、運悪くそのときのオートロックを最後にバッテリーが完全に空になってしまいました。

 家の下のポストへ交換用のバッテリーを受け取りに出ただけなので玄関の鍵は持っていません。iPhoneはズボンのポケットに、手首にはApple Watchをしていますが、スマートロックの電源が入っていない以上はここから解錠する手立てはありません。

 どうしようかと困っていたところ、玄関ドアの鍵も持たせている子供が学校から帰宅する時間だったのでそれを待って、その鍵で解錠することでなんとか家に入ることができましたが、もし帰宅時間までかなりあるような時間帯であれば筆者は数時間、玄関先でぼーっと過ごすことになっていたでしょう。

Apple Watchのアプリ上から「家」が消えてしまい、アプリ上のボタン操作をしても解錠できなくなっていた

 また、大変お恥ずかしい話ですが、その翌日にもスマートロックが解錠できず自宅に入れないトラブルに遭遇しました。

 このときはゴミを捨てるためだけに家を出たのでiPhoneはデスクの上で充電中。鍵になるのは手首につけたApple Watchだけです。普段であればApple WatchのQrio Lockアプリから解錠操作をすれば解錠されるはずなのですが、何度やっても解錠されず。
おかしいな? と気付いてアプリの設定を見てみると、なぜか自宅の鍵情報がApple Watchから消えてしまっていたのです。

 前日のようにタイミングよく子供が学校から帰ってくる時間ではありません。マンションの管理人もその日は不在、完全に詰み、真夏日予報の中途方に暮れるしかないと思ったのですが、そこで思い出したのが「スマートスピーカーとスマートロックの連携」です。

 「アレクサ、玄関の鍵を開けて」といえば開けられるように設定済み。ですが玄関から大きな声でそう言ってもスマートスピーカーはその声を拾ってくれません。そこでスマートスピーカーが室内のインターホン近くにあることを思い出し、玄関の外からインターホン経由で解錠の指示を出したところ、何度か試した結果、やっと玄関ドアが解錠され自宅に入ることができました。

 今回であれば電池交換のお知らせはだいぶ前から出ていたのに後回しにしたのが締め出しの理由です。また、Apple Watchのアプリから鍵の設定が消えてしまっていたのもハッキリとした原因は不明なものの、ソフトウェアアップデートなどで設定が飛んでしまった可能性は大いに考えられます。

 スマートロックに限らず、スマート家電の多くはスマートフォンやウェアラブル機器を起点に利用するものが多く、機器に関するお知らせはスマートフォンで確認したりするのが常。

 一度設定を行った後はハンズフリーで魔法のように使えるスマート家電ですが、スマート家電とコミュニケーションを取るためにはスマートフォンの通知や設定をもっと普段から確認しておかないと、便利ではなく大きなトラブルになるな……と学んだ二日間でした。