本日の一品

アナログメモ派の使い勝手を加速する”見出しパンチ”「ツメカケ」

 暇を持て余していつもの様にネットを散策していた時に、紙に穴を開けるための風変わりなパンチを見つけた。家族そろって文具好きなので我が家にはいろいろな種類のパンチがあるが、今回ご紹介するツメカケって言うのは初めて見た。

 ツメカケの本体のフットプリントは一辺約35㎜の白い正方形。高さはストロークパンチする前と後で多少違うが、だいたい18㎜~23㎜ほどだ。実際にできるパンチは手帳やメモ用紙を半円形(見出し用)や4分の1円形(カド用)でカットしてくれる一穴パンチの仲間だ。

 パンチと言えば大昔の2穴や3穴パンチだけだった時代に比べて昨今はパンチの種類も多く、前述したカドマル系のサイズに複数のバリエーションを持たせたモノや、従来の何の変哲も無いマル穴パンチのバリエーションとして、ハートや音符などのクッキーの抜型の様なモノまで豊富だ。

 従来のカドマルは紙の角を抉らずに丸くソフトな形状にして残してくれるパンチだった。ツメカケはカドを逆に抉るタイプだ。そして、見出し用は半円形パンチと言う位置づけだ。写真の青枠がカドマル、写真の赤枠がツメカケのカド用と見出し用のパンチ跡だ。

 カド用をパンチする時は、ツメカケのカドパンチ用の挿入部分にパンチカットしたいノートや手帳のカドをガイド線に沿って、一番奥まで押し入れてパンチする。見出し用なら見出しアイコンのある箇所から見出し穴をパンチしたい位置を確認して、ガイド線に沿って奥まで挿入してパンチするだけだ。

 早速カド用パンチを使って愛用の手帳の”目的のページに1秒スキップ”をやってみた。カレンダーも手帳もそうだと思うが、特に自分独特の筆記順の規則を決めていない限り最初のページが書き始めページ、後になるほど新しい未筆記ページの場合が多い。

 今回は筆者の手帳で何かを筆記しようと思った瞬間に1秒以内で目的のページをサッと開くことが出来るように、過去に筆記したページの右下のカドを全てカド用パンチでカットしてみた。

 そうすることで今回書くページはパンチカットされていない先頭ページなので、アッという間に見つけ出すことができる。あとは1日が終わるとその都度対象ページだけをカド用パンチでカットアウトするだけなので極めて簡単だ。

 続いて見出し用パンチで新しい小さなメモ用紙を筆記する目的に応じてパンチしてみた。今回はタイトルの無い最初のページ群と”PLAN”と”ToDo”という2つのセクションを作ることにした。

 先頭の無タイトルのページ群と、PLAN、ToDoの3つだけだが分厚い手帳やメモを使ってより多くのセクションを作成することもできそうだ。使い始めの最初にセクション分けやカットを何箇所も行うのが多少面倒だが、一度作ってしまえばあとは作業は無い。

 既に幾つかのセクションに分けて使っている内により詳細を分離したい時にも、最初の時に見出し用の穴を余り接近することなく開けておけば対応可能で大丈夫だろう。

 今回、筆者は見出し用カットを行った半円形の部分から見える各セクションの先頭ページの一部分だけを、別の色のマーカーで着色して”PLAN””ToDo”と記入した。片手でメモを握って見るだけで全セクションを見渡せることができるのはありがたい。

 見出し用やカド用でカットした紙片は、ツメカケの裏側の蓋を半分開くことで直接ゴミ箱に捨てることが可能だ。ツメカケは超コンパクトで自宅でも学校でも職場でもモバイル環境でも、いつでもどこでもパンチできるアナログメモ派のベストバイツールだ。