本日の一品

持ち歩ける! サンワダイレクトの小型トラックボール

 全国のトラック野郎(トラックボール愛好家)の皆様に、また嬉しいニュースだ。パソコン周辺機器でおなじみ、サンワダイレクトからトラックボールの新機種が発売された。

サンワダイレクトから新発売の小型トラックボール(Bluetooth接続タイプ)

 パソコン操作にトラックボールを使用するトラック野郎にとって、近年は選択肢が多くなってきており嬉しい限りである。しかも、中々珍しい小型軽量なモバイルシーン向けの製品である。

正面から見ると、少し傾いて手をのせやすいエルゴノミクスデザインになっている

 十分ご存知の方もいるとは思うが、そもそもトラックボールとは何かを先にご説明しておこう。

 パソコンを操作するのにマウスを使うのが一般的だが、トラックボールはマウスの一種だ。マウスは、本体をつかんで移動させることでカーソルを動かすものだが、トラックボールは基本固定して使う。大きな球(ボール)がついており、その球を指で動かすことでセンサーが動きを検知、それをカーソルの動きに変換する。

 ある程度の年齢の方には、かつてはマウスの中にはボールが入っていて、その動きを検知していたことを覚えておいでの方もいるだろう。トラックボールは、そのボールが露出して、指で直接動かしているものと考えていただくと理解が早いかもしれない。

 メリットとしては、本体を動かす必要がないので狭い机上スペースでも使用できることと、指先だけの動きなので手首・腕・肩への負担が少ないことである。

 サンワダイレクトの新型トラックボールは、親指でボールを操作するタイプ。最大の特徴は小型軽量であることだ。

 全長は約9.5cmと短く、91gと軽量で、モバイルに適している。操作するボールも直径3.2cmと小さめで、少ない動作で操作できるようになっている。

長さ9.5cm、幅7.5cmで、手のひらに乗るサイズ。91g(電池含まず)と軽量だ

 人差し指・中指は二つのボタンとスクロールホイールがあり、普通のマウスと同じく左右クリックが割り振られているので直感的に操作しやすい。

 スクロールボタンの下にはカウント切り替えボタンがあり、カーソルの移動量を変更できる。ゆっくり正確に動かしたいときや、早く大きく動かしたい時など、シーンに合わせて切り替えができる。

 ちょっと珍しいのは、ボールの下にボタンが2つ配置されていることだ。デフォルトでは戻る/進むに割り当てられているが、専用ソフトをインストールすることで自由に割り当てを変更できる。

ボールの真下にボタンが配置されている珍しいスタイル

 スイッチ類は静音性の高いものが採用されている。押してもほとんどクリック音が聞こえず、公共の場で使用するのに適している。

 一方で、クリック感はかなり乏しく、ぬるっとした感触だ。押したか押していないのかのフィードバックが指に感じられないのは好みが分かれるところだろう。反応するスイートスポットがせまく、最初のうちは操作に戸惑うかもしれない。

 とはいえ、やはり小型軽量で持ち歩きに便利なのは大きいメリットだ。Bluetooth接続できて3台まで登録できる(底面のボタンで接続先を切り替え)のもありがたい。

 Bluetooth以外にも、2.4Ghz帯(USBドングル使用)接続モデルも用意されているなど至れり尽くせりだ。モバイル性の高いものだけに、いざという時に入手が容易な乾電池(単4)で駆動するのも好印象だ。クリック感にクセこそあるものの、検討に値する製品であると思う。

背面に電源スイッチ、ペアリングボタン、機器の切り替えボタンがある。単4電池1本で動作する
手のひらを本体に乗せる「かぶせ持ち」よりは、指先でつまむように操作する「つまみ持ち」の方が相性がよさそうだ
製品名発売元実売価格
400-MABTTB181Wサンワダイレクト5980円
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