本日の一品

秋葉原裏通りで魚を一匹釣りあげた

布地に写植印刷の様なチープなイメージだが意外にリアル

 2021年末、暇つぶしにいつもの秋葉原バックストリートを回遊していたら、段ボールに入って売られていたバーゲン価格の“くねくね動くぬいぐるみ系のお魚”を見つけた。怪しいモノには目の無い筆者は、速攻で1匹を捕まえてレジに急いだ。

 お魚が入れられたビニール袋には「ムービングフィッシュ」“充電式! 猫用電動おもちゃ”と書かれていた。残念ながら我が家には猫は居ない。その代わり普通のありきたりの玩具にはほとんど見向きもしないシニア犬なら居る。

秋葉原のバックストリートをうろついている時にバーゲン価格でゲットした

 筆者もお魚系のものは、ペンケースなどの小物入れ系が大好きで何度か買ったことはあるが、電動式で動く玩具は初めてだ。お魚のおなか部分がジッパーになっていてそこを開けてみると、なんと充電式バッテリーとお魚がまるで生きてるようにリアルに動くメカパーツが入っている。速攻で充電してみた。

お魚モノは大好きだがほとんどはペンケースや小物入れだ
お腹のジッパーを開けるとmicroUSB充電ポートとオンオフスイッチが見える
早速充電開始……どことなくシュールな雰囲気だ

 無事充電は終了したが、ゼンマイや電池で動くメカニカルな物には極めて興味があるので、まずは内部のメカを取り出して仕組みを見てみた。充電池とモーターとギアらしきものを封入した白いプラスチック製のボックスと、それが生み出すエネルギーを振り運動に変える柔軟性のありそうな棒状の尻尾の2つからでき上がっている。

メカ部分を取り出してみた。極めてシンプルだ

 メカ部分だけを壊れないようなクッション性のあるカーペット敷きの床に放り投げてその動作を見てみた。落下の振動を感知して豪快なアクションで飛び跳ねるイメージはお魚というよりエビに近い感じがした。しかし、これはなかなか期待できる動きだ。

メカ部分だけを動作させてみたらお魚というよりエビみたいだ

 メカ部分の棒状の尾っぽの部分を注意深く魚の着ぐるみの尾っぽの方に向けてそっと差し込んでゆき、メカの本体部分をキチンとお魚のおなか部分に収納し、ジッパーを無理なく閉めることができたら復元は成功だろう。

 さてメカ部分だけのエビの様な動作が、お魚の着ぐるみを着たらその抵抗でどう変化するかが楽しみだ。お魚の着ぐるみを着てなかなかリアルな雰囲気になった“ムービングフィッシュ”はクッション性もあり、これなら放り投げたショックで動作しても問題なさそうだ。

 元気のよいお魚のリアリティを出してみようと、今回は家族に頼んで、自宅のバスタブに少し離れた場所から漁師さんがやるような雰囲気で放り込んでもらった。さすがにお魚の着ぐるみをまとったリアリティは抜群だ。

やっぱり衝撃で動作始めるムービングフィッシュがリアルな感じ!

 お座敷宴会などの時におもむろにこのムービングフィッシュをポケットから取り出して放り投げて遊ぶのはなかなか面白そうだ。しかし猫が玩具にして遊ぶかどうかは猫の居ない我が家では判断できない。意外とギアのサウンドは不気味に感じるかもしれない。

 ちなみに我が家のシニア犬はメカのギアの音が嫌いだったのか、お魚の着ぐるみの噛み触りの感覚がお好みでなかったのか、それとも歳のせいで今更この手の玩具には興味が無かったのかよく分からないが……ほとんど興味を示さなかった。

 興味を示すのは、猫や犬などのペットではなく、オタクな大人だけかもしれない。遠隔から専用リモコンでオン・オフできる上位モデルもあるようだ。猫ちゃんやワンコの玩具だけではなく、釣り自慢がボウズだった日には、宴会でのプレゼントなんかにも活きの良いこのムービングフィッシュなら十分使えそうだ。

 遠隔からスマホで動作のオンオフやスマホアプリを使って尾っぽの振りの強弱を自由にコントロールできれば別の意味で面白いかもしれないと思う反面、今のままの“投げたら暴れる一発芸”がムービングフィッシュの面白さだとも思ってしまう。

製品名発売元実売価格
ムービングフィッシュ-700円