本日の一品

ハニカム構造ながら実売3千円前後、60gの軽量マウス「MM711」

 ボディを軽量化するため、本体に無数の穴を開けたマウスが登場し始めたのは数年前のことだ。ゲーミング用としてはすっかりメジャーになったこれらのマウスは、重量わずか60g台の製品もあるなど、電池込みで100g半ばも珍しくないワイヤレスマウスの半分以下という圧倒的な軽さが特徴だ。

 もっともハニカム構造が注目されるようになって以降、ハニカム構造こそ採用しているものの肝心のマウスとしての性能は低い製品や、ハニカムの穴が空いているにもかかわらず重量は一般的なマウスと大差ないような便乗製品も出回っているのが現状だ。

 今回紹介するCooler Masterの「MM711」は、上面はもちろん側面に至るもハニカム構造を採用することで60gの軽さを実現しているほか、実売3千円前後というリーズナブルな価格が特徴だ。Cooler Masterブランドということで、ノーブランドのマウスと比較しても信頼性は高い。左右ボタンのスイッチはオムロン製でクリック感も良好だ。

今回はブラックを購入。複数のカラーバリエーションがある

 本体には3ボタンに加えて、側面に2つの拡張ボタンを搭載している。ブラウザの戻る/進むに割り当てられているが、ユーティリティ上で割り当ては任意に変更できるので、例えば前後のタブへの移動などに切り替えられる。本来はゲーミング向けの製品ゆえLEDがやや禍々しいが、これはユーティリティ上で無効化できる。

本体。ハニカムの穴が開いていないのは実質2ボタン部と側面前方だけだ
後方から見るとほぼ全体に穴が開いていることが分かる
底面にもハニカムの穴が開いている
左側面には2つの拡張ボタンを搭載する
ホイールの手前にあるのはDPIの切替ボタンで、これは割当を変更できない
ケーブルの被覆は布製なので取り回しは良好だ
予備のソールも付属する
通電時はLEDがやや禍々しく発光する
専用ユーティリティ「MasterPlus」。LEDはここでオフにすることが可能
このほかボタンの割当やマクロの登録、プロファイル切替などが可能

 ケーブルの被覆は布製ゆえ柔軟性も高く、ケーブルの反発力に負けてマウスが引きずられるといったこともない。欲を言えばDPI切替で固定されている上面ボタン以外にもうひとつ割り当て可能なボタンがあればよかったのだが、この価格では贅沢というものだろう。マウスが重く動かすのが億劫で、軽量なマウスへの乗り換えを考えている人であれば、ぜひ試してほしい一品だ。

製品名発売元価格
MasterMouse MM711 BlackCooler Master2890円
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