スタパ齋藤の「スタパブログ」
1万5,200本のカーボン抵抗
これが自力で袋詰めした1万5,200本のカーボン抵抗だッ!! 大迫力!! キミもこれをヤッていこう!! 嘘!! フツーに必要な分だけ買おう!! |
わー!! これ一式買えばもう、抵抗器が足りない問題全解決~!! とか思って買った“E24系列各100本入カーボン抵抗”from 共立エレショップ。
電子パーツの“抵抗”ってヤツですな。七色シマシマ模様の。抵抗器は、その抵抗値(Ω)が何種類もある。抵抗値はExx系列という並びで値が決まっていたりする。
で、その系列のうち、E24系列という比較的に小刻みな並びを全部揃えれば、普通に電子工作して遊ぶには十二分な“値の違う抵抗器のラインナップ”が揃ったりする。
つまり、E24系列の抵抗器を一通り揃えれば、たいてーの回路図上にある抵抗(値)を手持ち抵抗器から探せるので、いちいち買いに行く必要がなくなってラクだ、と。
というコトで買ったんですけど、この“E24系列各100本入のカーボン抵抗”ってのは、具体的には、1万5,200本の抵抗器セットなのである──値違いの抵抗器が152種類入っていて、各値毎に100本というセット。拙者的には、恐らく、一部値の抵抗を除いては、一生でも使い切れない本数と言えよう。
なーんでそんな量を買ったかと言えば、だってE24系列・152種類の抵抗器のセットがですね、152種類・各10本セットは7,980円で、同100本セットが1万5,960円なんですよ!!
10本セットの倍の価格で、10本セットがイキナリ100本セットに!! 2倍の支出で10倍の品をゲット!! 5倍お得!! 5倍お得な上、一生抵抗器の心配ナシ!! これだ!! これをヤらずして何をヤル!? てなわけでした。
けど!! その1万5,200本が届いてビックリ!! 抵抗器152種類が100本ずつビニール袋に入ってんのかニャ~と思い込んでいたら、100本ずつ“リールに止めてあった”のであったのであったのニャニャニャ~ゥ!!
あ。リールは、抵抗器とかの細かいパーツが、紙とかの台紙みたいなのに貼り付けてあったりするような状態っス。要は、各パーツがバラバラじゃなくて、ひとつのテープに並んで装着されているような状態。
だがしかし!! これは一生分の抵抗器!! この先一生使いやすいように、抵抗器をリールから全部外してビニール袋に自力小分け!! これだ!! これを絶対やってゆく!!
あ。リールも各タイプありますが、足が生えてる電子パーツ(リード部品)の場合、その足が帯状の紙に固定されてたりしますな。そのままだと、嵩張るのダ。抵抗器152種類100本とかだと超嵩張るヨ。しかもリール上のリード部分だけ足が短くなってヤな感じだし。
で、リールから抵抗器をチマチマと外しての袋詰め作業開始。結果、8時間くらいかかって152袋完成!! 後半、リールから抵抗器外すの超速くなりましたヨ!! リールからリード部品外す時は俺に任せろ!! くらい。……でも疲れて死ぬかと思った。
てゅーか抵抗器は必要な値だけ、徐々に買うのがいいと思ったっていうかそのほーが疲れないし余らないし合理的だし賢いと思ったけど、でも、1万5,200本で1万5,960円ってコトは1本1円なので安いからヨシとしておこうと思ったし、マジで抵抗器不足がとりあえず完全解消したから激ヨシとしておかないと涙目になると思った。
152本のリールから、100本の抵抗器を取り外し、152袋のビニール袋に詰める限りない作業を、何となく寝ながら見守っていたうか様。 |
ヤバめの共立エレショップ
共立エレショップはよくないと思う。
何について良くないかと言えば、拙者の財政に対して良くないっていうか、あぅ~ん、夜中とか部品とか探したりとかしてると、結果、大人買いしちゃったりするニャ!!
こないだは、電池ホルダとコンデンサくらいをチャチャッと買おうと思ってポチッとし終え、他にナニがあるのかナ~的に見ていたら、あっアレもあるのかココ……さらにこんなのもある、といった塩梅で、結果、当初の10倍くらいの量のパーツがカゴに入ったりして。挙げ句の果「ああっ、コレがあればもう抵抗器のコトは考えなくて済む!!」とか血迷って“E24系列各100本入”もカゴに!!
こういうのあれば買うかも、と思っているソレがあったりする共立エレショップは激ヤバであり、あと定形外普通郵便で送れるモノ買うと送料が全国一律120円だったりするし、ななななんか、便利かも共立。共立エレショップのリアル店舗に行くために日本橋(←大阪の)に行ってみたいとか思った。
てゅーか、ふニャ田さんは、敢えて共立リアル店舗ことシリコンハウス共立で買い物するために大阪まで行ったからスゲぇと思った。
共立エレショップで通販するとこんな封筒に納品書とかが入ってくる!! ナゼか捨てられない!! ぜひコレクトしていきたい!! | オマエはオマエはオマエはまた衝動買いしてオマエは、とか言ってるように見えなくもないうか様。 |
ノリタケのCOMEMO
Noritake itronことノリタケ伊勢電子のお手軽VFDモジュール、COMEMO。すげー光るぜサイバーだゼ!! みたいな。 |
秋葉原(の鈴商)に行くたびに「VFDってサイバーだなぁ」とか思ったりしている俺の場合、筆記体っぽく“Noritake”って書かれているとこれもサイバーだと思いがちなので、思わずCOMEMOを買ってみた。
COMEMOは、USB接続・USBバスパワーで使える汎用のVFD(蛍光表示管)モジュールだ。付属ソフト等でパソコンから扱える──パソコン上で文字を入力すると、COMEMOの画面上にそれらを表示できたりする。
USBバスパワーで動作、ってトコロが興味深いですな。あと、パソコンから文字とかを入力するわけだが、その後はスタンドアロンでも動作する(別途USBバスパワーに相当する電源は必要)。なんか、イロイロと遊べそう。
てなわけで、おもしろゲなので、そのうちレポートしますヨ!!
猫ピカー!! VFDより光るゼ!! シマシマ模様はサイバー……でもありませんな。 |
コンデンサのセット
タイマICとカウンタICとデコーダICを組み合わせてLEDがチカチカ光る回路を試作……しようとしたがッ!! コンデンサが足りねえ!! 手持ちの電解コンデンサを組み合わせても……目的の静電容量値にならねえッ!!
というわけで毎度おなじみの必要部品不足っス。も~何回もこーゆーコトして翌日ソッコーでパーツショップまで行って、てなことを繰り返してきた。が、今後も繰り返しそう(特にコンデンサ)なので、使いそーなコンデンサ各種がパックになっているコンデンサーセットを購入。2パッケージ。
この2パッケージを合わせると、17種類・235本のコンデンサなんだゼ~ッ!! 並列・直列とかに組み合わせれば、さらなる定数を利用可能だし!!
そして上記の試作回路に正しい値のコンデンサを挿したら、キッ、キャーッ!! 動かニャい!! 俺の最強に強まったコンデンサーセット購入結果なのにーッ!!
てゅーか、単なる配線ミスでした。ああああ。カッフン。
おまえは、また、無駄に電子パーツを買ったのか、バカめが、とか言ってる拙宅とろ様かもしれないような気がしなくもない。 |
回路シミュレーター
一昔前と比べると、電子回路とかを学ぶにはスゲく有り難い時代になりましたな。ネットから情報を豊富に得られるし、パーツも通販で速攻購入可能だし、回路シミュレーターなんてのもある。
回路シミュレーターは、パソコン上で電子回路を描くと、その挙動(電圧・電流の変化)をグラフィカルに見られるというソフトウェアだ。ホントはオシロスコープとかファンクションジェネレーターといった(高価な)機材がナイとできない実験が、画面上でデキまくり。
で、回路シミュレーター入門にも良さげ、と思って『電子回路の基礎のキソ』(米田聡著/ソフトバンククリエイティブ刊)という本を買ってみた。この本では、電子回路の基礎的な事柄を学びつつ、実際に回路シミュレーターを使った検証も体験できる。ソフトウェアとしては、リニアテクノロジーのSwitcherCAD IIIが採り上げられている。
このSwitcherCAD III、楽しいっス。オススメ。他にもいくつか回路シミュレーターを試したが、いちばんハードルが低いような気が。上記の書籍と併せて使えば、超初心者でも扱えるソフトですな。
にしても、ホントにスゴい時代になってますな。回路シミュレーターって……。こんなのが拙者の小学校時代とかにあったら、あるいは人生変わってたかもしれない。
SwitcherCAD IIIの使用例。画面上に回路図を描いていくと、その回路の挙動をオシロスコープ等で見るような感覚で調べられる。SwitcherCAD IIIは無料で使えるソフトだヨ。 | 『電子回路の基礎のキソ』(米田聡著/ソフトバンククリエイティブ刊)。SwitcherCAD III入門書として非常にわかりやすく書かれている。 |
猫様におかれましては、その行動が予期不能であり、猫行動シミュレータがあれば楽しいのにニャと思った。 |
カンドーした電子工作本
『図解 つくる電子回路』(加藤ただし著/講談社刊)。電子工作初心者必読と思われるグレイトな一冊。12あるコラムもおもしろく、多くの入門書等では端折られがちな内容もビシッと解説している。色々な面で「プロってスゲぇッ!!」と思いました。 |
電子回路とかって、なんか一朝一夕じゃぁ全然イキませんな。何冊か本をハシゴして、ようやくヒトツの事象が掴めてくる、ような感じっス、拙者の場合。
てなわけでAmazonで電子回路・電子工作方面の本を買い漁り読みまくり中の俺なんですけど、買って開いた瞬間引き込まれて一気に読んで、カンドーしたりした本がある。講談社・ブルーバックスシリーズの『図解 つくる電子回路』(加藤ただし著)だ。
買ったきっかけは、無安定マルチバイブレーターという回路(だけ)を題材にしているから。この回路、電子回路としては非常に基礎的なものだが、理詰めでわかりやすく誰かに説明するのはちょっと難しい。「無安定マルチバイブレーターだけで1冊行く本なのか、じゃあキッチリ説明しているであろー」とか思って読み始めた。
で、ビックリ。結論から言って、電子回路・電子工作の本が、ぜんぶこの本のように書かれていたら、つまづく人が激減するだろーなー、と感じた。てか、もーね、省きや端折りがなく、具体的な方法や選択について「なぜこうなるか」「なぜこうしたか」がちゃ~んと書いている。「こういうモンなんで、覚えましょう」という逃げがないとでも言おうか。
拙者的にはですね、無安定マルチバイブレーターを題材にしている点が凄い、と結果的に思わされた。前述のように、細部をひとつひとつ理詰めで、しかも初心者にわからせるのが難しい回路だと思うんですよコレ。でも、本書を読むと「あぁ、そういうわけか」と見えてくる。また、そう理解させた上で、回路を作るところまで完璧に解説している。
同時に、回路を作るという一連の作業についても、ヌケもスキマもなく解説している。道具の使い方から各種テクニックまで、ものスゲく細かく。無安定マルチバイブレーターに興味なし、って人でも回路作りのテク伝授本として十分役立てられる内容だ。
読んでて、何度か、ひとりで「すげー」とか声を発しちまいました。あと、本文を読み終えて、後書き(「おわりに」)を読み終える最後のトコロでゾクッとしました。感動の上乗せ的な身震い。
ハッキリと書かれてはいないのだが、どうやら、本書のイラスト、著者が自ら描いたもののようだ。ええっ!? この超わかりやすいイラスト、著者が!? てなモンですよ。
本文+イラスト、どちらも、完璧度が高いと思う。てか、これはマジでオススメ。良書。読むと目が冴えちゃったりする人が多いんではなかろーか。
おまえは本ばっかり読みやがって、アタクシをかまえ!! と言ってるように見えなくもない拙宅猫うか様。 |