スタパ齋藤のApple野郎

iPhoneでさらに写真を楽しむ3つのステップ

ステップ1『撮る時に使うべきたった1つの小技』

 一昔前と比べると、最近のスマートフォンはヒッジョーに画質が良くなった。iPhoneもそうで、最新のiPhone 11世代だと「仕事で使う写真もiPhoneでいいや」みたいな気分になりがち。実際「e-bike Watch」の最近の写真はスマートフォンで撮ったものが多い。たとえば「FUJIのe-bike×富士山初日の出を求めて2020年元旦ライドへ!!」という記事の風景写真とかほとんどスマートフォンで撮影していたりする。

 って冒頭から話が横道に逸れた感じスけど、今回はiPhoneでより写真を楽しむためのちょっとしたテクニックをご紹介。まずは撮影時のひと手間、露出補整である。やってる人は既にやってますけどネ。

 方法は簡単で、iPhoneの「カメラ」アプリを起動し、画面上をタップしてオートフォーカス領域を表示し、画面を上下にドラッグするだけ。これで撮影時に任意の露出補正ができる。なお、この記事内ではiOS 13をインストールしたiPhone 11 Pro Maxを使っている。

 カメラアプリ使用中に画面上をタップすると、その位置に黄色の四角でオートフォーカス領域が表示される。その部分にピントを合わせるという機能だ。オートフォーカス領域を表示させる時、タップのみだとカメラの動きや画面へのタップなどで領域が解除されてしまう。露出補正を行う場合は、オートフォーカス領域を表示させる時にタップではなく“領域が点滅するまで長押し”して[AE/AFロック]にしよう。

 オートフォーカス領域に自動的にピントと露出が合う。ピンぼけを防ぐためにまずオートフォーカス領域をユーザーが指定するのがいいですな。

 さらにオートフォーカス領域の横を上下にドラッグすると、好みの露出(写真の明るさ)に調整できる。ドラッグはオートフォーカス領域の右でも左でもOK。

 そうして撮ったのが以下の写真。それぞれ左から露出補正なし、明るめに補整、暗めに補整したもの。同じ被写体でもかなり印象が変わりますな。

 こんな感じで、撮影する段階で好みの明るさや色調になるよう、露出補正をしよう。後からでも明るさなどの補整はできるものの、撮影時に補正しておくほうが良好な画質を保てるし、撮影時に露出を変えてみると「あぁこう撮ったほうがいいかも」といったアイデアも得られるだろう。

ステップ2『再生しながらサクッと自動補正!!』

 iOS 13の「写真」アプリでは、けっこーイロイロとナイスな補正機能が備わった。写真を加工・修正する編集機能ですな。けっこう多機能。

 写真の編集機能が多機能なのはいいことかもしれない。だが、「補整とか面倒〜」「多機能だとワケわかんない〜」となる人も少なくないと思う。

 そこでオススメしたいのがiOS 13の「写真」アプリにある自動補正機能だ。多くの写真を自動で修正してくれて、明るさや色味や被写体の傾き具合などを良好なものにしてくれたりする。

 方法は簡単で、1枚の写真を表示し、画面右上の[編集]をタップ。その後に画面下中央に現れた調整機能のマジックワンドアイコンをタップすると、色調や明るさが自動調整される。さらに最下段右の傾き補整アイコンをタップすると、写真の傾きや遠近感の歪が自動的に補正される。

 なお、傾き補整に関しては自動で行われない写真もある。また、傾き補整を自動で行うと、水平に見えていた写真が大きく傾くこともある。そのあたりは写真アプリがどこを水平の基準としているのかなどによるものだと思われる。

 ともあれ、この2つの自動補正機能を使うと、わりと多くの写真を良好な明るさや色調に整えてくれて、水平垂直がおかしな写真も修正されたりする。ので、とりあえず写真を表示したら2つの自動補正機能を適用してみるといいだろう。これらの補整を適用した後でも、写真はいつでもオリジナル写真に戻せる。

ステップ3『iOS 13の賢い検索機能を使おう♪』

 スマートフォンでキレイな写真が撮れるとなると、端末内にはたちまち写真がた〜くさん溜まってしまう。数年使えば、もう1枚ずつ見ていくのは困難なほどの枚数になるだろう。

 iOS 13の写真アプリはブラウズをより効率よく行えるインターフェイスになったのに加え、より高度な検索を行うことができるようになった。写真アプリの右下にある検索アイコンをタップし、適宜キーワードを入れればそれに該当する写真がざっくりと検索される。全てのキーワードが使えるわけではないが、より素早く写真を検索できるのでぜひ試してみて欲しい。

 キーワードとして、食べ物、花、雪、鳥、自転車などを指定して検索してみると、該当する写真が表示された。中にはキーワードと異なる写真も混ざったりしているものの、大量の写真の中から目的の写真を大雑把に探すには十分実用的だ。

 また、複数のキーワードを指定して検索することもできる。例えば「猫 冬」とすれば、冬の時期に撮った猫写真が検索される。

 といった感じで、撮影時にちょっと露出補正をし、撮った写真を再生する時にサクッと自動補正をかけて、さらに閲覧時はキーワード検索を活用。端末の中にどんどん見やすくキレイな写真が増え、閲覧時も「あれ〜あの写真どこへ行ったの〜?」みたいな迷子も起きにくい。iPhoneでの写真撮影・閲覧がさらに楽しくなるので、ゼヒ!!!

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。