スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」
チェキ難民の悩みを解決。1枚80円台で驚くほど高画質なフォトプリンターに大満足
2026年6月15日 00:00
Liene(ライネン)の「Pearl N200 Pro」というポータブルフォトプリンターを買った。Liene直販サイトにて、専用フォトシール紙50枚(およびインクカートリッジ)付きで1万7982円(セール価格)だった。
このプリンター、俺に対してイロイロと刺さったので買った。最も大きかったのは、チェキフィルムの高騰。ご存知のように、富士フイルムのチェキ用の用紙(チェキフィルム)は全世界的に需要が急増しており、このところ超品薄。転売も続出で、ぼったくり価格で売られている。ちなみに富士フイルムのオンライン販売サイト「フジフイルムモール」では、チェキ専用フィルム(10枚入り)1パックが税込990円だが、Amazonなど通販サイトでは最安クラスでも1パック1600円くらい以上(ただ少し前は2000円以上だった/最近富士フイルム直販で在庫がときどき復活したりしているので転売相場が下がってきている?)。
俺もわりと最近チェキ系の製品を買ったが、フィルム不足で「あーこんなランニングコストだと紹介とかレビューとか無理」って感じで先送り&お蔵入りにしているところ。ともあれその一方で、「富士フイルムの市場に隙間ができたぞ〜!」という感じで、いろいろなメーカーが「チェキの代替になる紙写真製品」をガスガス出してきているのだ。
で、Liene(ライネン)もそんなメーカーのひとつだと思う。いや、絶対そういう狙いで(も)商品を開発・市場投入していると思われる。というのは、直販サイトに以下のような画像が掲載されているからだ。
攻めるねLiene! とか思いつつ、Liene「Pearl N200 Pro」のプリントは昇華式(YMCそれぞれの色をドット単位で熱気化・定着させる方式で鮮明で発色がいい)でありかつシールタイプ! スペック的にはチェキを遥かに超えてる感があって見過ごせない!
でもこういう中国のアレ(Lieneは2017年3月創設の中国(上海)発祥ブランド)って……たとえばこのプリンターさー、Bluetooth接続で使うけどさー、技適(技術基準適合証明)通してんのかなぁ……? 直販サイトにもそういう情報全然ないし……あっ直接訊いてみよう! と直接問い合わせてみた。まあ技適通ってないなら絶対買わないし〜、的な。
そしたら間髪容れずに凄い勢いで返答が。「あったりまえじゃぁ〜既に技適通しとんじゃぁ〜! 見ろやぁ〜コレが証拠×3点の画像じゃぁぁ〜!」的なスピード感で、非常に親切・丁寧なご返答をいただいた。ので、俺も「おゥ! ええ証拠じゃの! だったら安心して買うたるわい!!!」みたいな気分になって即座にLiene「Pearl N200 Pro」を買ったという次第だ。
そして使ってみたら手軽で愉快。昇華型ということで、画質は期待以上に鮮明で発色もよかった。フィルムのカタチではあるがシールとしても使える! イイっすね〜コレ〜♪ ということで、以下にLiene「Pearl N200 Pro」をレビューしてゆきたいッ!!!
スマートフォンとBluetooth接続して使う携帯型フォトシールプリンター
まずは概要から。Liene「Pearl N200 Pro」はスマートフォン向けのフォトプリンターで、対応OSはiOSとAndroid。スマートフォンとはBluetooth接続し、専用の「Liene Photo」アプリからプリントを含む各種操作を行う。充電式で、USB-Cポートを使ってUSB充電する。フル充電から約30枚のプリントが可能だ。
なお、専用用紙とカートリッジ(昇華型インクリボン)は本体に10枚単位でセットできる。消耗品として直販サイトで「Liene Pearl N200 Pro 専用フォトシール紙 50枚入」として売られていて、10枚の用紙×5セットとカートリッジ×5本が含まれている。通常価格は4280円でセール価格は3852円など。
気になるランニングコストは、前述のとおり、直販サイトでの50枚セットの標準価格4280円の場合は1枚85.6円。なんだかんだで頻繁にやっているセール価格3852円の場合は1枚約77円。同様の昇華型印刷方式であるコダックの4PASSフィルムだと50円前後。印刷方法が大きく異なるので比較対象にはなりにくいが、チェキ(直販価格)の場合は1枚99円。まあ大ざっぱに見れば、このテのプリンター用の用紙としては「まあそんなモンだろうなあ」というランニングコストという気がする。
ただ、後述するがPearl N200 Proの出力結果はなかなか秀逸。俺的に率直な意見を述べると「この画質で1枚77円とか85.6円とかならオッケー! キレイだしシールにもなるし! でゅふふ♪」みたいな感覚。そんな観点からは優れたランニングコストだと感じられる。
プリントは簡単、進捗の様子も愉快、印刷結果は良好、たまに失敗する?
Pearl N200 Proでのプリントは専用アプリ「Liene Photo」から行う。現時点ではアプリ使用以外のプリント方法は提供されていないようだ。ともあれ、アプリは容易に使えるので、以下、アプリ使用時のスクリーンショットでイロイロとご説明を。
プリントにかかる時間は1分〜2分といったところで、編集処理などによって写真解析などにかかる時間が変わるもよう。凝ったことをしなければ1分くらいでプリントされることが多いように思う。
プリントの失敗は、現在50枚印刷したが、1枚だけあった。印刷はできたものの、YMCのインクのどれかが適切に処理されず、黄色がかったプリントになってしまった。↓こんなの。
このテのプリンターというか、こういう小さいサイズの写真がカラー印刷される製品が好きでけっこう試してきたが、このPearl N200 Proはダントツで高画質という印象がある。紙写真のカテゴリーによっては「レトロ」とか「味」というのもアリだとは思うが、Pearl N200 Proの写真プリントにはそういう要素はほとんどなくて「画像をそのままプリント」という正統派の高画質写真プリンターって感じがする。
一方で画像を「レトロ化」したり「味を持たせたり」するのは、Pearl N200 ProアプリのLiene Photoでもできるし、スマートフォン上で動く多くの写真系アプリでもできまくりである。そういうことを考えると、「レトロ」感しか出せないとか、「味」が限定とかって、どうなのか? と思ったり。まあソコがイイんですよね〜って話でもあるが、高画質で被写体に対する忠実度が高い写真やプリントを、崩していったり変えていったりしてレトロ感や味を加えていくほうが……なんて思ってしまうが、ソレが面倒なんで最初からレトロなのがいいんですよね〜って話かもしれない。
シールとしてはどうなのよ?
カンタンにプリントできて、シールにもなっちゃうョ! 的なプリンター系製品は非常に多いが、モノによっては「えぇぇぇ〜? これがシール?」ということも少なくない。たとえば「発色がヘン過ぎる」とか「精細感がない(画像が荒れ荒れ的な)」とか「粘着力が弱過ぎる」など。シールプリンター「あるある」かもしれない。
で、Pearl N200 Proの印刷物は写真でありかつシール。サイズは2×3インチ(5.08×7.62cm)で、その全面が余白のない写真となっているシールとしても使える。
そして画質は、前述のとおり、俺的見解ではあるが、非常に高画質の部類だと感じられる。プリント解像度は公表されていないようだが、2×3インチ(5.08×7.62cm)に猫の全身写真をプリントしても毛の質感がわかりヒゲの本数を数えられる程度高精細だ(元写真のピントが合っていれば)。発色も良好で、元写真の発色に非常に近い色合いでプリントされる。元写真の発色においてカラーバランスがよければ「あらまあ超キレイ!」って感じ。
なので、Pearl N200 Proの場合は「発色がヘン過ぎる」とか「精細度が低過ぎる(画像が荒れ荒れ的な)」という問題は感じられないと思う。「キレイ過ぎ〜」って部分で「オモシロミがない〜」となるかもしれないが。
ともあれ、Pearl N200 Proのプリントで気になる残りの要素は、シールとしての使用感。「どのくらいちゃんとくっつくの?」と。
結論から言えば、表面がツルツルの面なら「貼ったら剥がすのに手間がかかるほどしっかりくっつく」という感じ。アクリルの板とかに貼るとスゲくビシッと貼り付く。また、表面がコートされているので、擦れたりしても色落ちなどはない。印刷直後に強く引っ掻くなどするとコートごと剥がれることがあるがそーゆーコトしなければほとんど問題ない。
しかし紙に貼ると印象が大きく変わる。紙に貼った場合、ポストイットのような感じで「いつでも手軽に剥がせる」という粘着力……しかない。貼り直しができるという点で便利かもしれないが、「ノートの紙表紙にしっかり貼りたい」という要望は実現できなさそう。また紙でなくても表面が「少しマット」だとか「微妙にざらついている」といった面だと、やはり粘着力が足りないケースが多いと感じられる。
なので、ちょっと乱暴に言ってしまうと「Pearl N200 Proのプリントはツルツル面だけでバッチリ使えるシール」という感じ。いわゆる「ステッカー」をイメージすると貼る対象によって「えぇ〜? 粘着力弱いんですけどぉ〜」と文句が出てしまうと思うので、その点はご注意を。
まあ足りない粘着力は、表面保護フィルムとか接着剤の追加で補うことはできるんスけどね。その手間を加えないと……という次第である。
なお、こういった写真全般に言えることだが、耐候性はほとんどない。直射日光下だと熱や紫外線で退色する。すぐ退色するわけではないが、熱や紫外線が当たる場所に1年も置いておけばかなり退色するか色がほとんど消えるかもしれない。なので、このテの紙写真の保管は「冷暗所」が重要なのだ。
てな感じのLiene「Pearl N200 Pro」。難点があるとすれば、最後に書いた「貼る面によっては専用紙の粘着力が足りない」ってことくらい? ほかは非常によくできている。こういったポータブルプリンターについて「チェキとかZINKとかだと画質がなー」とか思ったりする非印象派で写実派? の方にはぜひチェックしていただきたいッ!!!




















