スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

令和のデジタルフォトフレームが予想以上に「ツカエル」ッ!!! 約1.2万円でスマホ遠隔転送&カレンダー対応だッ!!

 ヒッジョォォォ〜に久しぶりにデジタルフォトフレームを買った。Moonka(モンカー)ブランド(型番:ZN-DP1101)の、写真共有サービス「Frameo」に対応した11インチの製品。Amazonで1万1999円だった。

Moonkaブランドのデジタルフォトフレーム。Frameoサービスに対応しており、Wi-Fi接続環境があれば場所を問わずデジタルフォトフレームへ写真を転送できる。

 この「Frameo(フレーモ、フレオ)」とは、デンマーク発祥の写真共有サービスで、対応デジタルフォトフレームに対して世界のどこからでも写真を送信できるというもの。特定のデジタルフォトフレームに登録されたユーザーなら誰でも写真を送信可能だ。デジタルフォトフレームへの画像転送はスマートデバイスから行うが、デジタルフォトフレーム・スマートデバイス間の接続はピアツーピア・ベースなので外部に画像が漏洩するなどの心配が少ない。

 Frameoサービスの使い方としては、たとえば遠隔地にいる家族(が使っているデジタルフォトフレーム)に、撮ったばかりの写真を専用アプリで送信して即座に見せる、とか。専用アプリ「Frameo」は2500万回以上ダウンロードされ、公式グローバルコミュニティには「数百万人のアクティブユーザーがいる」という。

Amazonでの製品名は「Frameo 11インチ スマートWiFiデジタルフォトフレーム 1920x1280 FHD IPS LCDタッチスクリーン、自動回転、64GBストレージ、サポートSDカード&USBドライブ、どこからでもFrameoアプリを介して瞬時に瞬間を共有する」となっていて、1万1999円だった。※画像はAmazonの販売ページより。

 とか知ったふうに書いている俺だが、Frameoサービスを知ったのはつい最近っていうか上記デジタルフォトフレームを買う直前くらい。たぶん多くの方は「写真共有なんてスマホかタブレットでいいじゃん」って感じでありiOS端末やAndroidの端末の標準アプリを使えばできる。ので、Frameoのようなサービスをそもそも必要としないと思われる。

 でも俺の場合はFrameo対応デジタルフォトフレームを購入。なぜか? 単純な話で、動物病院の待合室に小型デジタルサイネージがあって、そこに各種情報が流れ、インターバルに犬猫の写真がスライドショー表示されていた。それを見て「あー猫写真をデジタルフォトフレームでスライドショー表示させてみたいニャ♪」と思ったのだ。

 いや、それならタブレット端末でやれば? と俺も最初はそう思ったのだが、「24時間表示させてみたいニャ」とも思って「iPadとかを24時間スライドショー表示のためだけに使うのは……」と思い至りつつ「最近ってデジタルフォトフレームとかあるの?」とAmazonを徘徊し始めたという流れ。

Amazonで「デジタルフォトフレーム フルHD 3:2」あたりをキーワードにして探してみたら、予想外に大量の製品がヒットした。検索する前は「もう時代が時代だしデジタルフォトフレームなんて存在しないのかも?」と思っていたが、多数の、しかも買いやすい価格帯の製品がズラリ。今どきのデジタルフォトフレームはスマートフォンから写真を転送するタイプが多く、また遠隔地にあるデジタルフォトフレームに対しての転送もフツーにできる製品が多々。も〜しかしたら、実家の父母とか実家地域の施設にいる父母とかに自分や子どもの写真を送る的な需要があるのかもしれない。※画像はAmazonでの検索結果表示。

 一昔前に比べるとヤケに安いけどミョーに高性能なデジタルフォトフレームがたくさんあった。「じゃあどれかヒトツ買おう」となり、置きやすさから10インチくらいで、そこそこ精細に表示させたいから解像度はフルHD以上で、ミラーレスカメラの写真も多いからアスペクト比は3:2で、それとベゼルはなるべく狭い製品を……と絞り込んでいったら上記製品が浮上したという感じ。そのタイミングでFrameoサービスについても知った。

詳しくは後述するが、タッチ操作対応のデジタルフォトフレームで、使い始めるにはFrameoサービス(無料)への加入などが必要だが、その後はFrameoアプリなどを使わずにデジタルフォトフレーム単体で使うことも可能。けっこう自由に使えるハイテクなデジタルフォトフレームなのだ。

 さておき、前述のとおり約1万2000円で買ったデジタルフォトフレーム。Frameoサービスとか使うの初めてであり、ホントはそういうサービス使うより単にデジタルフォトフレームに画像を書き込んでスライドショーだけできればいいんだけどな〜とか思って使い始めたのだが、コレが予想を超えて「ツカエル」感じだった。ので、今回はこのデジタルフォトフレームをレビューしてゆきたいッ!!!

どんなふうに使えるのか? Wi-Fi環境必須だが全体的にカンタ〜ン♪

 このデジタルフォトフレーム、基本的にはFrameoサービスとともに使う。また、Frameoアプリも同時に使う。さらにFrameoサービスはWi-Fiでのインターネット接続環境が必須なので、Wi-Fi環境下でデジタルフォトフレームを使うことになる。

Frameo対応デジタルフォトフレームだが、どちらかと言えば「FrameoサービスがUIそのものになっているデジタルフォトフレーム」みたいなイメージ。ベースはAndroidだが、UIの見栄えはFrameo独自のものになっている。こういったデジタルフォトフレームをハックして好きなアプリなどをインストールするというマニアックなユーザーもいるようだ。

 Frameoアカウントを作成し、このデジタルフォトフレームのセットアップを済ませると使い始められる。後述のようにFrameoサービスの利便を基本的には無料で活用できる。なお、写真共有などは必要ないという場合、セットアップ以降はFrameoアプリなど使わずに、昔ながらの単純な方法でこのデジタルフォトフレームを使っていくことも可能だ。

 具体的には、SDカードなどをデジタルフォトフレームに挿し、カード内にある写真などをスライドショー表示させたりできる。本体のUSB-AポートにUSBメモリーなどを挿し、そのなかにある写真などをスライドショー表示させてもいい。再生時間は限られるが、動画も再生できる。

本体背面にあるポート類。左から、SDカードスロット、イヤホンジャック、USB-Aポート(画像再生・インポート・エクスポート用)、給電用USB-C端子。給電は付属ACアダプターで行うが、試してみたらモバイルバッテリーのUSB-Aポートから給電して使うこともできた(電源側に5V/2A以上の出力が必要と思われる)。
背面には縦でも横でも吊るせるフック用の穴と、縦でも横でも自立させられる脚および穴がある。本体は向きに応じて自動的に表示を正しい向きに変える機能を備えている。

 メモリーカードなどを本体にセットし、カード内の写真などをデジタルフォトフレームへコピーすることもできる。このデジタルフォトフレームは64GBの内部ストレージをもち、そこにコピーした静止画や動画をスライドショー表示することができる。内部ストレージに対してはFrameoアプリから写真などを転送することもできるし、カードなどの外部ストレージからコピーすることもできるというわけだ。

 なお、このデジタルフォトフレームをPCへとUSB接続して、PCから画像などをコピーすることもできる……ような設定が存在するものの、どうやっても何度やってもPCからデジタルフォトフレームが認識されることはなかった。まあでも、一手間かかるがメモリーカードなどから画像をコピーできるから、いいや、的な。

 ちなみに、なんで本体への画像転送方法を細かく述べているのかというと、こういう製品を買う人は少なからず「手持ちの写真1万枚をサクッとコピーしてスライドショー表示させたい」的に、大量の写真を扱いたいのだと思う。だが、前述のFrameoアプリ経由での転送は無料利用で1度に10枚までで、有料契約でも1度に100枚までという制限がある。「えぇぇぇ〜1万枚だと1000回も転送操作? 有料でも100回! 無理〜」って感じになりがちだが、メモリーカード経由ならそこまで手間がかからないので、その詳細を書いた次第。

 なお、デジタルフォトフレーム内のストレージにはアルバムを作成することもできる。デジタルフォトフレームへ転送した写真は、いったん「すべての写真」というアルバムにまとめられるが、別途アルバムを作成し、「すべての写真」から別途作成したアルバムへ写真を登録することで、写真のカテゴリー分けができる。もちろん特定のカテゴリー(アルバム)の写真だけをスライドショー表示させることができる。

アルバムを作成して写真や動画をカテゴリー分けすることもできる。この画像は撮影用にいったんデジタルフォトフレーム内の写真を削除した状態のものなので、アルバム中の写真枚数が少ないが、メーカーは「(64GBストレージ内に)6万枚の写真を保存可能」としている。

 ほか、このデジタルフォトフレームにはバックアップ機能がある。保存した写真を外部ストレージなどに自動バックアップ保存でき、作成したアルバムなどもバックアップできる。もちろんバックアップをリストアすることも可能だ。

Frameoサービス便利かもしんない〜

 Frameoサービスは、前述のとおりスマートデバイスから対応デジタルフォトフレームに写真を転送できるというもの。「まずは大量の写真をデジタルフォトフレームに入れて」という段階から使おうとすると、1度に10枚もしくは100枚の転送までしかできないので、「最初からFrameoで写真転送するのは非現実的」となるかもしれない。

 しかしある程度デジタルフォトフレームに写真がたまってきてからは非常に便利。旅行で撮った記念写真を旅先から自宅のデジタルフォトフレームへ10枚転送しておくとか、おもしろい動画が撮れたのでとりあえず転送して後でデジタルフォトフレームで観ようとか、「お気に入り画像のベース」としていろいろ活用できたりする。またその手順も簡単で、時間もあまりかからない。もちろんWi-Fi環境下でもモバイル回線のみの環境でも転送できる。

 具体的には、たとえばiOS端末の場合、写真アプリから転送したい写真を選び、Frameoアプリに対して共有する程度。その後にFrameoアプリで数ステップの操作を進めることになるが、いつもの共有ステップを踏むくらいの操作で、静止画や動画がデジタルフォトフレームへと転送される。

 Frameoサービスのおもな使い方は、デジタルフォトフレーム上に写真などを表示させて相手と共有するというスタイル。「離れて住むおじいちゃんおばあちゃんに孫の写真を見せる」とか「旅先から家族に写真を見せる」とか「恋人に本日の自分の様子を送る」とか。デジタルフォトフレーム上に新しい写真が転送されてきて(アラートが鳴る)、それを表示した人は「わぁ楽しい♪」みたいなオモシロさが生まれるサービスだ。

 同じようなことはiOSの写真アプリでも各種クラウドサービスでもできる。のだが「写真を見せたい相手」が「アプリとかクラウドとか……苦手で」という場合は、Frameoサービスはじつによくできていると感じる。何しろ、相手のデジタルフォトフレームに新しい写真がパッと現れ、相手はそれを見るだけなのだから。

 ちなみに、Frameoサービスは基本的に無料で使えるが、有料ではできることが増える。また様々な利便も高まる。

Frameoサービスの有料プランは「Frameo+」。月額300円もしくは年額2500円のサブスクリプションで、申し込みから14日間は無料で使える。Frameo+の場合、無料版ではできなかった「デジタルフォトフレーム上の写真をアプリから見る」ことができるようになる。またデジタルフォトフレーム上の写真の削除や非表示も、Frameo+ならアプリから行える。
Frameo+ではクラウドへのバックアップが可能になる。また無料版ではビデオの長さが15秒までという制限があったが、Frameo+ではそれが2分に延長される。Frameo+では無料版で10枚までだった「1回あたりの画像転送枚数」が100枚までに増える。

 という感じで、まあ、「スマートデバイスを使っての写真共有なんて簡単」と思うユーザーには、やはりFrameoは不要かもしれない。のだが、「スマートデバイス? わかんない」という人に超低ハードルで写真を見せるのと、それを手軽&一瞬で行いたいという人の、それぞれのニーズがマッチすると、「Frameoサイコー」ってなるかもしれない。このテのサービスの存在を頭の片隅に入れておくと将来「あーあのサービスを使えば!」ってコトがあるかもしれない。

約1万2000円のデジタルフォトフレームでここまでできるならオッケー♪

 このデジタルフォトフレーム、俺的使い方は、Frameoアプリはあーんまり使っていなくて、前述のとおり「スライドショー表示させたい写真類を入れて」「カテゴリー別にアルバムで分類して」「なーんとなくスライドショーを見て楽しむ」といった感じ。

 で、その使い心地だが、まず思ったよりずーっと表示がキレイで満足している。ディスプレイはIPS液晶なので、視野角が広いのが快適。真横に近いアングルから見ても画像が見える。また、発色やコントラストも良好。加えて1920x1280ピクセルの解像度があって画面がそーんなに大きくないので、写真などが非常に高精細に見える。約1万2000円だったのでここまで期待していなかったが、デジタルフォトフレーム用の表示としてはほとんど問題なしで快適&満足だ。ひとつ、ディスプレイ表面に光沢があるグレアなので、設置場所によっては写り込みが気になるが、輝度レベルを高めれば写り込みもまずまず気にならなくなる。

写真表示用のディスプレイとしては高画質で満足度が高い。
置いた向きに応じて写真の向きも自動的に揃えてくれるのも便利。

 それから非常に軽量で発熱もあまりない点。サイズは、幅26.5×高さ18.5×最厚部3cmくらいで、重さは447g(実測値)。背面にはフック用の穴もあるので、壁掛けも容易だ。500gくらいの11インチデジタルフォトフレームなので、壁掛けも様々な方法から選べるだろう。

 あと、たぶん最近実装されたであろうカレンダー機能。iCloud、Google、Outlook、Yahoo!などの主要なカレンダープロバイダーと同期してスケジュールを表示するという機能だが、スケジュールが「常時表示のデジタルフォトフレームに表示されている」のが思いのほか便利。というか「これが欲しかったのダ!」とかその利便というか都合の良さに感嘆した。

スライドショーの横にカレンダーを表示させるハイブリッド表示が便利。
カレンダーだけの表示も可能。4日間表示、週表示、月表示に対応する。日曜始まりや月曜始まり、表示を週の初日からにするか現在の日付からにするかなど、けっこう細かく設定できる。ただし書き込みはできない。

 デジタルフォトフレームとして実用性が高く、ほかにもちょっと便利な機能がありつつ、操作もタッチパネルでラクに行える。だが、タッチ操作を快適に行える位置にだけ置くわけでもないので、欲を言えばワイヤレスリモコンが欲しかったかな、と。まあでも1万2000円の製品でここまで快適に使えるなら、いいかな、とも。

 ただ、Amazonのユーザーレビューでは「壊れた」とか「トラブルが続いた」といったネガティブな評価が少々あるので、耐久性がちょっと気になるところ。使用を開始して半月ほど経ち、ノートラブルで稼働中ではあるものの、ずーっとこのまま……だったらいいなぁ、みたいな。

 ともあれ、今どき的なWi-Fi&スマートフォン対応のデジタルフォトフレーム。けっこーイイ感じに使えるので、興味があれば本製品も含めつつデジタルフォトフレーム全般をチェックしてみるとおもしろいかもしれない。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。