スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

Apple Watch用のモバイルバッテリーを比較!! デザインのBelkinか、コスパのAnkerか!!?

 ベルキン(Belkin)の「BoostCharge Pro モバイルバッテリー10K(Apple Watch充電機能付き)」を買った。Amazonで1万2500円くらいだった(時期的な値引きやらパートナーポイントやらいろいろあったので曖昧な価格でスマンす)。メーカー価格は1万3990円。

ベルキン「BoostCharge Pro モバイルバッテリー10K(Apple Watch充電機能付き)」はApple Watch充電器を内蔵したモバイルバッテリー。Apple Watch以外のデバイス充電用に、充電用USB-Cケーブル×1を内蔵するほか、給電用USB-Cポート×1も搭載する。
カラーバリエーションはサンドホワイトとチャコールブラックの2色。色の違いで価格も少し異なる。サンドホワイトを購入した。

 じつはコレ以外に、機能性も実用性も非常によく似たApple Watch対応モバイルバッテリーを使っている。だが、「こっちのベルキンのほうがちょっと良さそう?」と思って購入。外観がカワイイというのもあり、その「ちょっとの差」を体感したくて買ったという感じ。

使っていたのは、Ankerの「Anker MagGo Power Bank (10000mAh, 35W, For Apple Watch)」。容量10000mAh/合計最大出力35Wのモバイルバッテリーで、USB-CケーブルおよびApple Watch充電器を内蔵している。直販価格は9990円。

 両方を使い比べてみたわけだが、予想通り「ちょっとの差」という使い心地の違いであった。両方とも容量は1万mAhで、充電用USB-Cケーブル内蔵で、Apple Watch充電に対応していて……といったあたりの基本的な機能性は互角。ちなみに両機種とも内蔵USB-Cケーブルでモバイルバッテリー本体への充電が可能だ。

 ただし、コストパフォーマンス的には価格が2000円以上安いAnker製が勝るかもしれない。どちらも十二分な実用性があるので、「より安いほうを」というならAnker製一択かもしれない。

 というわけで今回は、ベルキン「BoostCharge Pro モバイルバッテリー10K(Apple Watch充電機能付き)」をレビューしつつ、上記Anker製品との比較もしてみたい。いやまあ使い勝手としてはだいたい同じなんだが、「そのちょっとの違いってナニ?」って人にはぜひ読んでいただきたいッ!!!

最大出力がちょっと大きいからちょっとイイ

 ベルキン「BoostCharge Pro モバイルバッテリー10K(Apple Watch充電機能付き)」は製品名が超長いので以下「BoostCharge」とするが、購入や検索時に「BoostCharge」をキーワードとすると他にたくさんあるベルキン製充電系製品「BoostCharge」シリーズがドガドガ大量にヒットしてしまうので、その場合は上記製品名をお使いいただきたいッ!!!

 で、このBoostCharge、特徴のひとつは急速充電(USB PD対応・最大45W出力/Apple Watch用急速充電モジュール搭載)。メーカーは、Apple Watch Ultraなら45分で0%→80%まで充電でき、iPad Pro 11インチ(M4 2024)なら48分で0→50%まで充電できるとしている。

 BoostChargeとAnker「Anker MagGo Power Bank (10000mAh, 35W, For Apple Watch)」(以下、MagGo)の大きな違いは合計最大出力。BoostChargeは45Wで、MagGoは35Wだ。なお、どちらもApple Watchに対する充電は最大5Wとなっている。

 なお、上記Anker製モバイルバッテリー購入・検索時に「MagGo」をキーワードとすると他に多々あるAnker製・マグネット式ワイヤレス充電器「MagGo」シリーズがガスガス多量に見つかってしまうので、その場合は上記製品名で探す感じでッ!!!

どちらも容量は1万mAhでApple Watchに対する5W充電に対応。大きな違いは最大出力で、BoostChargeは45Wで、MagGoは35Wとなっている。

 率直なところ、俺の場合はこういうポータブルな充電器に複数台のデバイスをつないで充電することは少ないので、充電性能としてはどちらも変わらないという印象となる。ただ、BoostChargeのほうが合計最大出力が45Wで10W大きいぶん、ちょっとだけBoostChargeがイイかな〜、というイメージだ。

内蔵ケーブルが邪魔にならない、携帯感もちょっとナイス

 使い比べるとけっこうハッキリわかるのが、内蔵ケーブルの違い。どちらの機種も充電用USB-Cケーブルを内蔵(着脱非対応)しているが、ベルキンのほうはケーブルを本体に完全に収納できてナニカと使いやすい。

内蔵のケーブルで充電を行わない場合、BoostChargeではケーブルが本体へと完全に収納される一方、MagGoではケーブルをストラップとして使えるような状態になる。
ケーブルの長さはBoostChargeが21cm、MagGoが19.5cm(どちらも実測値)。

 内蔵ケーブルをストラップとして使えるMagGoは、ケーブルを少し引き出してデバイスに充電しつつ、デバイスとMagGoを片手で持てる(MagGo保持は小さなケーブルループに小指をかけるなどする)のが便利だったりはする。だが、俺の場合はそーゆー使い方は1〜2度した程度。その機能性よりも、BoostChargeではケーブルと本体が一体化してスッキリするというのが好印象である。

 あと、サイズの差もある。見た感じと持った感じでは、BoostChargeのほうがちょっと大きい。

サイズ等は、BoostChargeが118×60×32.4mmで、重さは約260g(実測値)。MagGoが約95×51×33mmで、重さは約242g(実測値)。

 だが、携帯感はBoostChargeのほうがちょっとイイ。MagGoは微妙に厚めという手触りで角も多いが、BoostChargeは大きく見えるが滑らかな形状で細身という感触。なので、バッグなどへの収まりがいい。またBoostChargeはMagGoのようにケーブルが長めのループ状となって本体の外に出ていないので、バッグなどのなかでナニカに引っかかるようなこともない。

 ツイデに、BoostChargeの筐体外側は硬質プラスチック+ラバー的質感素材で、同時に携行するハードウェアを傷つけにくく、BoostCharge本体も傷つきにくいという印象。MagGoは全体が硬質プラスチックなので、同時に携行するハードウェアをちょっと傷つけやすく、MagGo自身も傷つきやすい、かも、しれない。

 という感じで、ケーブルがちょっとスッキリ収まること、携帯のしやすさと携帯時の傷つけにくさ・傷つきにくさといったあたり、BoostChargeのほうがちょっとイイ感じだ。まあ携帯性だけ見たら、も〜っと小さくて軽いApple Watch充電用モバイルバッテリーがあるが。

短いループがちょっと便利、バッグに引っかけてApple Watchを充電できたりも

 MagGoは内蔵充電用USB-Cケーブルがストラップがわりになり、指にかけたりして持ち歩ける。一方、BoostChargeにはそういうギミックがない。だが、BoostChargeにはそーゆーふーに持ち歩いたりするためのナイロンコード的なループが内蔵されている。

BoostChargeには細いロープのようなストラップホール(?)がある。MagGoは内蔵ケーブルをそのままストラップとして使える(ただし手首を通せるほどループは大きくない)。
BoostChargeに内蔵されている細いロープのループ。やや硬めで頑丈な雰囲気。ただし指を通すためのループサイズではなく「小指を通せる人もいるかも?」というサイズだ。

 BoostChargeのループを使うと、たとえばストラップを装着することができる。もちろんカラビナなんかも。また、伸縮性のあるバンドを装着したApple Watchの場合、BoostChargeに巻き付け固定して充電できる。ので、BoostChargeとApple Watchをバッグのハンドルなどに吊るしながら充電できたりもするし、その状態でApple Watchが表示する時刻を確認することができる(Apple Watchに軽く衝撃を与えると時刻表示になる)。

別途ストラップなどを用意すれば、BoostChargeを手首から提げたりバッグに吊るしたりできる。
カラビナを使ってバッグに吊るしたりも。
吊るした状態でApple Watchを充電できる(ただししっかりとバンドを巻き付けないと落下のリスクがある)。
振動や衝撃が加わると、Apple Watchが時刻表示状態になる。

 同様のことは、ケーブルがループとなっているMagGoでもデキる。ただ、そうするにはちょっとループが大きいかな? という感じもある。BoostChargeの場合は上記のようなことをするのが前提で設計されたループなので、吊るためのループとして実用性が高い。この点でもBoostChargeがちょっと便利だなあ、と。

外見がちょっとかわいい、でもコスパはMagGoが優位?

 BoostChargeは外見や素材感もイイ感じ。前述のループもケーブルもファブリック質感で、本体はマットでテカテカ感がない。アパレルな感じで、全体的にメカニカル感やプラスチック感がなく、独特な雰囲気とデザイン性を醸し出している。

サンドホワイトはグレーにうっすらとベージュが見え隠れするといった色調で、オレンジ色のループともマッチしたカラーだと感じられる。静かで奥ゆかしいデザインだとも感じる。

 でまあ、これは好み次第だが、俺の場合は持ち物的な観点ではBoostChargeのほうがちょっとイイなーと感じている。MagGoもカッコイイと思うのだが、ちょっとメカな感じを押し出しているので、使う場所によっては少々の違和感が生じたりする。一方でBoostChargeは静かな存在感なので、使う場所を選ばないような気がする。

 ただし、また別の観点で、MagGoには捨てがたい良さがある。それは充電や給電の状態を数値で示すディスプレイを内蔵していることだ。

MagGoにはカラーディスプレイが内蔵されており、ボタン一押しでバッテリー残量をパーセント表示できるほか、デバイス充電中のワット数をリアルタイムで示すことができる。もちろん3つのポートを同時に使えばそれぞれのポートの出力が示される。
MagGo本体を充電しているときの表示。バッテリー残量が小数点以下2桁のパーセンテージ表示される。満充電までの時間も表示される。最大30Wの充電に対応。また凝ったことに、ボタンを押すことで表示を180°回転させられる(上下反転)。

 MagGoのこの表示は、あると非常に便利。デバイスがちゃんと充電されているかはもちろん、急速充電などの状態も即わかる。BoostChargeだとこれらがわからない。

 ツイデに、MagGoのボタンを2度押しすると低電流モード(トリクルチャージモード)に切り替わり、イヤホンやスマートウォッチなど低容量デバイスに対して適した電流で充電できる(多くのAnker製バッテリーがこのモードを持つ)。BoostChargeの場合は、AirPodsに対しても充電できているし、Apple Watchにも充電できるのであまり気にすることはないと思うが、明示的にトリクルチャージモードにする方法は示されていなかった。

 あと、価格差。冒頭で書いたとおり、MagGoはBoostChargeより2000円以上安い。内蔵ディスプレイをはじめ、細かな機能性にもちょっと優位性があるMagGo。なので、コストパフォーマンス重視で考えると、MagGoのほうがちょっとイイのかなぁ、とも考えられる。

 といった感じで比べてみた、BoostChargeとMagGo。出先でもApple Watchを急速充電でき、スマートフォンなんかも同時に急速充電したい〜、という人にとってはどちらのモバイルバッテリーもしっかり役立つと思う。またこういうカテゴリーである程度大きな容量があるモバイルバッテリーは非常に少ないので、用途や好みに合わせてジックリとチェックしてみてほしい。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。