スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

「旅行向け」なESRのスマホホルダーの日常使いがサイコーすぎる

 去年の10月に発見した珍しい感じのスマートフォンホルダー。ESRの製品で、MagSafe対応・旅行向きのホルダー「Airplane Phone Holder Mount (HaloLock)である。↓こんなの(※画像はESR Webサイトより抜粋)。

ESR「Airplane Phone Holder Mount (HaloLock)」は、新幹線や飛行機の座席テーブルにクランプして使うスマートフォンホルダーで、MagSafe対応(後から端末に貼る金属リングでも使用可能)。ちなみに“HaloLock”が付くESR製品はMagSafe対応を意味する。
いろいろな板状・角柱にクランプして端末をホールドできる。机上に置くだけのホルダーとしても使える(ただし上写真の置き方だと画面タップで滑ることが多い/ほかの形状にすると安定する)。
かなり保持力があるらしい!

 なーるほど! 新幹線とか飛行機のテーブルって狭いし滑るし、あの上だとスマートフォンを置きづらい。でもクランプとMagSafeでスマートフォンを宙に浮かせてホールドすれば、それら細かな問題が一気に解決……しそう。

 2枚目の写真の右下は旅行用カートのハンドル部角棒に固定している様子だが、あー確かにそういうとき便利かも。旅行で移動中、片手はカートのハンドル握ってるし、手軽なスマートフォン置き場として上記ホルダーが活躍……しそう。

 でもな~最近は出張とか減ったし、新幹線や飛行機を使う旅行もほぼ行かないし。俺的には使う機会がナイかも~、とは思うのだが、1個あったら便利に使えるかもしれニャいし、新しいタイプ(?)のホルダーだからイジってみたいのであった。

 ということでAmazonにて2099円で購入(現在は2599円)。それが去年10月のことであった。

 だがその後、急に忙しくなり、買ったクランプ式ホルダーは未開封。必要性より好奇心で買ったので、余裕がないと触れないのであった。

 その後、なんとそのクランプ式ホルダーを3カ月も放置。今年に入ってようやく開封して使ってみたら……あ~ら便利! クランプがスゲく硬いけど非常に便利に使える!

 そしてMagSafe対応のクランプ式スマートフォンホルダーにハマり、最近では「これ良さそう」と思ったら即購入するクランプ野郎になってしまった。なので今回はMagSafe対応クランプ式スマートフォンホルダーをいくつかレビューしてゆきたいッ!!!

ESR「Airplane Phone Holder Mount (HaloLock)」は旅行以外にも便利なのだ

 まずは冒頭に出てきたESR「Airplane Phone Holder Mount (HaloLock)から。旅行向けのホルダーだが、俺の場合は自宅とカフェと飲食店でよく使っている。機能性や使用シーンなどを写真とともにご紹介してゆきたいッ!!!

たたんだ状態でのサイズは10×5.9×4.7cm。重さは108g。
常時携帯できるサイズではあるが、あまりコンパクトという感じではない。
まずは机にクランプ止めする。約3cm厚までの机などにセットできる(※実測値)。ちなみに安定的に固定するためバネが強く、コツを掴まないと最初は「クランプを開くのがタイヘン」というイメージだ。ESR Webサイトには4kgの力が必要と説明されている。指の力の弱い女性だと開くのが難しいかもしれない。なお、片手でクランプを開く場合、MagSafe部を90°起こし、MagSafe部裏に小指を当てるようにして親指でクランプのレバーを押し込むとクランプを開きやすい。
丸い部分がMagSafe対応のマグネット部だ。この丸い部分は前後約270°に動く。
MagSafe部下の軸部分は(MagSafe部ごと)360°回転する。テーブルなどのどの位置にクランプしても、スマートフォンの画面をこちらの顔へ向かせることができる。
スマートフォンをセットした様子。クランプ部はしっかりと机に固定され、滑り止め付きなので滑ることもない。また、ホルダー側の可動部はちょうど良い固さなので、画面をタップ操作などしてもスマートフォンの向きが不意に変わることもない。MagSafeの固定力は、iPhoneが裸の状態だと「十分安定的」と感じられる程度で、iPhoneをマグネット入りMagSafeケースに入れた場合だと「スゲく安定的だけどiPhone外すのちょっとタイヘン」というくらい強い。もちろん端末は360°自由に回転させられる。
カフェのテーブルにセットしたらヤケに快適なのであった。普通のスマートフォンスタンドを使ったり、スマートフォンをテーブルに直置きしたりするより、ずっと省スペースで使える。不意に手などをぶつけてスマートフォンを倒す・落とすといったこともまずない。
テーブルにクランプするのが憚られる場合、あるいはテーブルが厚くてクランプできない場合、たとえばこのような形状にして直置きのスマートフォンスタンドとして使える。クランプ部下端裏にも滑り止めゴムがあるが、そのゴム部分がテーブルに触れるようにすれば、スマートフォンをタップ操作しても位置がズレてしまうことはほぼない。

 といった感じでサイコーに便利なのであるコレが! 旅行以外でもかな~り活躍。たとえばベッドの板(ヘッドボード/頭部側の板)に取り付けたりすることもできる。厚さ約3cmまでの板状のものにならだいたいセットできまくりである。「スマートフォンを安定的に置いて画面をこちらに向けたい」という状況をだいたい打破できるのだ。

 やや余談だが、カフェによってはテーブルの厚みが3cm以上あったりする。なので、カフェで使うゼ! と、このタイプのホルダーを買う場合、先に行き着けのカフェのテーブルの厚みを測ったほうがいい。

 さておき、このホルダー、携帯用としてはちょっと嵩張る。もうちょっとコンパクト感があり、使用感的に近いものは……と探し始めた俺であった。

コンパクトだがヤケにクランプのホールド力が強いホルダー

 もっとコンパクトなMagSafe対応クランプ式スマートフォンホルダーを~、と探してAmazonのタイムセールで買ったのが↓コレ。LISENブランド品でAmazonにて2399円だった。基本的には前出のESR製品と同様の使い方なので、これも写真にて説明してゆきたいッ!!!

少々ではあるが、ESR製のホルダーよりもコンパクトなLISENブランド品。
サイズは6.2×6.2×2.3cm。重さは105g。
3cm厚までのテーブルなどにクランプできる。ただしこのホルダー、クランプの挟む力がヤケに強い。片手でクランプを開いてテーブルにセット、というのは多くの人にとって無理だと思われる。
2関節式のアームでMagSafe部が支えられており、それぞれの関節は180°程度回転する。
アーム自体も360度回転する。関節部もアーム部もやや固めの設定で安定感がある。
テーブルのどの位置にクランプしても、スマートフォン画面をこちらに向けることができる。もちろんスマートフォン自体も自由に回転させられる。MagSafeの固定力は、iPhoneが裸の状態だと「十分安定的」と感じられる。iPhoneをマグネット入りMagSafeケースに入れた場合だと「非常に安定的だがiPhone外すのにけっこう力が要る」というイメージだ。
カフェのテーブルで使っている様子。
このように直置きのスマートフォンスタンドとしても使えるが、滑り止め部がないので画面タップ操作などをすると滑ってしまう。
ハンカチなどを敷けばそこそこ滑らなくなる。

 まずまずコンパクトなこのホルダー、安心して端末を預けられる力強さもあるのだが、クランプが硬すぎ~って感じで……あ~んまりオススメできない? また直置きで使うと滑るスタンドなのもイマイチかもしれない。

デカいが便利&細部までけっこー凝ってるホルダー

 こういったクランプ式のホルダー、クランプする対象によっては「挟むとヤバいかな~」ってこともある。テーブル側を傷付けそうとか、「こういう場所にあるモノにクランプしていいものかどうか?」とか。

 また前述のとおり「あら~このカフェのテーブル厚くてクランプできない~」的なケースもある(というかけっこう多い)ので、前出のホルダーを机上に直置きしたときの使用感も述べてきたわけだが、このタイプのホルダーで自立するという製品があったので買ってみた。

 Lamicallブランド品で、Amazonにて2199円だった。これも写真とともに大紹介してゆきたいッ!!!

左から、ESRブランド品、LISENブランド品、そしてLamicallブランド品で。Lamicallブランド品がいちばんデカいのだが、けっこう多機能。
サイズは約12.5×6×5cm。重さは約151g。※どちらも実測値。
4cm厚までのテーブルなどにクランプできる。クランプする力は強すぎず弱すぎず、開くのもわりと容易で実用的だ。
MagSafe部は2関節式の短いアームに支えられている。
MagSafe部は前後に約180°回転するが、左右には30°程度しか回転しない。関節部の構造が特殊なようで、関節と関節をつなぐアーム自体は回転させることができない。今回登場した3つのホルダーのうちで、いちばん「端末向きの自由度」が低いホルダーだと感じる。
ホルダー向きの自由度が低いといっても、ホルダーの高さがあることなどもあって、画面を実用的な方向に向けられる。
カフェで使っている様子。
近所のカフェはテーブルが厚めで、このLamicallブランド品以外のホルダーだとテーブルをクランプできなかった。このLamicallブランド品は4cm厚までのテーブルなどにクランプできるので使用できた。
本体に格納された2本の足を開くと、直置きでも安定する。また、この使い方をしたときに機能する滑り止めがあるので、この状態で画面をタップしたりしても滑ることが少ない(場合によっては少し滑る)。
さらに、足を開かなくても安定的に(あまり滑らずに)直置きできる。さらに角度をつけた状態でも安定的に使える。

 デカいのだが、なかなかの機能性。扱いやすいMagSafe対応クランプ式スマートフォンホルダーである。そして凝った機能性も搭載している。

本体に六角レンチを格納している!
六角レンチ格納時は軽くロックされて抜け落ちたりしない。
六角レンチを利用してアーム部の緩みを直したり、固さを調節したりできる!

 あらま実用的! デカいけどいろいろ便利なのでオーケーとしてゆきたいッ!!!

 といった感じのMagSafe対応クランプ式スマートフォンホルダー×3種類。3つも要らないが、1つ持っていると意外なほど便利なので、興味のあるかたはゼヒ!

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。