スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

iPhone 16 Pro Maxをさらに愉快にしてくれる! 5種類のケースを紹介してゆきたいッ!!!

 iPhone 16 Pro Maxを使い始めて約3カ月。iPhone 16 Pro Max用アクセサリーとして最も多く買ったのはケースである。買うケースはだいたい決まっているが、現在までに4種類購入している……と思ったら! なにコレ? あらコレ愉快! ってコトでさらに1個追加。合計5種類(5個)のケースを買ったことになる。

iPhone 16 Pro Maxを使い始めて約3カ月だが、既にiPhone 16 Pro Max用ケースを5個も買っている。

 5種類のケースは、それぞれにわりと明確な購入理由がある。具体的には、オモシロがる系のケース、超薄型ケース、保護性能が高い透明ケース、保護性能が非常に高いケース、という感じ。

 このうち、オモシロがる系はなるべく買わないようにしている。ネタとして持ち出して人に見せて喜んでいただいたり、その場の話題などに。意外に実用性は高いのだが、多用はしないので、コストパフォーマンスは高くない。でも買っちゃうんスよね〜。

 でも、ほか4種類はしっかりした実用品。「こういうときに、このケースが便利なんだよなー、買って良かった」という実感がある。

 さておき以降、iPhone 16 Pro Max用として買った5種類のケースをシンプルにご紹介してゆきたいッ!!!

このオモシロ系ケース、新年会に持っていくゼ!!!

 存在を知った途端にインターネット老人会という立場ゆえ速攻で買っちゃったのが、Spigen(シュピゲン)の「Classic C1 (MagFit)」というケース。で5899円Amazonだった。

Spigen「Classic C1 (MagFit)」は、昔のApple「iMac」をモチーフにしたケース。タンジェリン、ルビー、グラファイト、ボンダイ・ブルーの4色展開だ。

 くぅ〜っタンジェリンとかボンダイ・ブルーとか! スゲく久々に聞いたぜそのカラー! hello(again)だゼっ!!!

 ってナニ言ってんのかわかんないスよね。Appleが昔売ってた「iMac G3」というコンピュータへのオマージュから作られた懐かしさ溢れるケースなのである。

1990年代後半に発売されたApple「iMac G3」。
LCDじゃなくてCRTを内蔵したデスクトップパソコンである。
こんな色とカタチで人気を博した。

 つーコトで、昔のiMacを知っている人にはウケるであろーケースなのである。それだけである。

 ……いや、それだけ、ってわけでもない。じつは、かなりしっかりした作りのケースで、6つの多重レイヤー構造で保護性能も高い。そうでありつつも比較的に薄く、握ったときの滑りにくさもあり、そして美しい見栄えだったりもする、非常にバランスの良いケースなのだ。

カメラ部周囲は盛り上がっており、カメラを下向きにして机面に置いた場合もカメラを保護する。カメラコントロールボタンなどもちゃんと使える。
画面周囲も僅かに盛り上がり、画面を下向きにして机面に置いても画面が傷付かない。各種ボタンの押し心地もいい。
MagSafe対応(磁石内蔵)で吸着力もかなり強い。ケース背面は透明で、iPhone背面のAppleマークも見える。

 でもやはり、懐かしい感じのデザインが楽しいケースですな。また、細部のデザインが緻密でキレイ。ルーペを使ってじっくり見て楽しめるくらい、ハイレベルな作りだ。人とは全然違うケースが欲しい、という人にオススメしてゆきたいッ!!!

超薄ケース、memumiとCASEFINITE

 超薄ケースが好きでよく使っている。iPhone 16 Pro Max用として、memumiブランド品とCASEFINITEブランド品を使用中。

 memumiブランド品としては、「0.3mm極薄・マグネット内蔵」を使用中。Amazonで2399円だった。

memumi「0.3㎜極薄・マグネット内蔵」ケース。0.3mmの薄さのケースで、MagSafeに対応(磁石を内蔵)しており、吸着力も十分強い。このケースはカメラ部のそれぞれのパーツの外側までカバーしているのが特徴的で、カメラ部全体がくり抜かれているケースと比べると、端末背面に細かなゴミが入りにくい。
ホワイトは半透明でiPhoneのデザインや色がうっすらと感じられる。ボタン類は問題なく操作できる。サラリとした触り心地だ。MagSafe部分はマグネットがやや背面に飛び出していて凹凸がある。超薄ケースでMagSafe吸着力も強力にすると、こういう凸凹ができてしまうのだろう。

 memumiのこのケースはホンットに薄いので、iPhoneへの傷付き防止のためだけのケースだと言えよう。このケースに入れても落としたら端末にダメージがあるかも? という希薄な保護性能かもしれない。

 だが、「iPhoneが裸に近い」という感覚は抜群。iPhoneへの傷付きを最小限に抑えつつ、ケースを着けている感じが希薄なのがいい、という人にマッチすると思う。

 もう一方のCASEFINITEブランド品としては「THE FROST AIR ULTRA(MagSafeあり)」を使っている。直販価格5999円だった。薄さや存在感の希薄さを持つケースだが、そこそこの保護性能も持ち合わせている。

CASEFINITE「THE FROST AIR ULTRA(MagSafeあり)」は、そこそこ薄くて存在感もあまり強くないが、ポリカーボネート素材による保護性能がある。ポリカーボネートなのでケース自体が硬くてiPhoneの出し入れがややしにくいが、ケース下部に切り欠きがあるので「硬くて出し入れ無理〜」って感じではなく、力が要るもののまあ普通に出し入れできる。
ホワイトは半透明で、滑りにくいものの滑らかな触り心地。ボタン類は問題なく操作できる。MagSafe(磁石内蔵)部分は凸凹はなく平滑だ。MagSafe吸着力は強い。

 使い分けとしては、自宅ではmemumiを使っていることが多い。近くに出掛けるときもmemumiを使用。

 一方で、クルマや電車で出掛けて仕事するときは、一応落下リスクを考えて、THE FROST AIR ULTRAをよく使う。激しくは落とさない気がするが、落ちる可能性もあるから、ちょっと頑丈なケースを使おう、的な?

 ただ、THE FROST AIR ULTRAだけでもいいような気がする。しかしmemumiのはTHE FROST AIR ULTRA(5999円)より3600円も安い2399円。そのくらいなら超薄ケースを楽しもう! なんて思って買ってしまうのであった。

たまーに使うくらいだけど、やっぱり外せないのが、QUAD LOCK!

 2018年頃から使い始めた頑丈なiPhoneケースが「QUAD LOCK」。1日中サイクリングするとか、オートバイツーリングするとか、釣りに行くとかいうときに使う「タフなケース」であり、アクセサリーも充実している。

 保護ケースとしては非常によくできているのだが、けっこー長いことMagSafe対応品が出ていなかった。だが現在は定番品としてMagSafe対応「QUAD LOCK MAG」シリーズが発売されている。

 で、iPhone 16 Pro Max用としてもQUAD LOCK MAGを買いましたよ、と。でもまだ、1日中サイクリングとか、オートバイツーリングとか、釣りとかに行ってないので、1回も使ってませんよ、と。

まだ1度も使っていない「QUAD LOCK MAG」ケース。下に見える箱は「PONCHO」というアクセサリーで、画面とカメラをガッツリと保護してくれる透明カバーだ。
MagSafe対応の非常にタフなケースで、MagSafe吸着力は「まずまず強い」というレベル。MagSafeスタンドなど側の吸着力が強い場合、ケース側のマグネットが外れてしまうことがある(そういう構造になっている)。ただ、「QUAD LOCK MAG」を使う場合、QUAD LOCK独自のマウントを使うことになるケースが大半なので、ケース側のマグネット外れちゃう件&MagSafe吸着力が凄く強いわけではない件は大きな問題にはなりにくい。
QUAD LOCKのスマートフォンケースは、さまざまなマウントと一緒に使ってスマートフォンを車載などするときに非常に役立つ。QUAD LOCKはケース側の凹形状とマウント側の凸形状が嵌合して固定されるという機構だ。ケース側を回す程度で着脱できて容易に扱えるが、嵌合した状態から不意に外れることはまずない。
QUAD LOCKマウントの例。用途ごとにマウントやアームは各種ある。これはQUAD LOCKマウントをRAMマウントアームに装着したものだ。QUAD LOCKマウントは、従来のQUAD LOCKにもMagSafe対応QUAD LOCK MAGにも対応している。
装着方法。端末にケースを装着し、ケースを45°傾けてマウントへ押し当てる。
端末背面にマウントが嵌まった感触があったら、端末を45°回転させて、縦位置もしくは横位置まで回すと固定される。以降は端末は回せなくなりマウントから外せない。
マウント側には青いパーツのロック機構がある。これを押すなどすればロックが外れ、端末を回してスッと外せるようになる。青いロック機構がない車載用途以外のためのマウントもある。
iPhone保護ケースとしては非常に高い安心感がある。QUAD LOCKマウントもまず外れない構造・手応えなので、激しいアウトドアアクティビティにはモッテコイって感じ。ボタン類は問題なく操作できる。
前出の「PONCHO」をかぶせた状態。画面全体、本体側面、背面カメラをほぼ透明の厚手樹脂カバーで覆うというものだ。ボタン類も覆ってしまうのでボタン操作感が悪くなり、またスピーカーも覆われるので通話の音がこもったりもする。のだが、この状態で泥や砂利の地面に落としても大丈夫そうだなーという抜群の安心感がある。

 といった感じのヘビーデューティーなQUAD LOCKのケース。使用頻度は低いのだが、ケース以外のQUAD LOCK用アクセサリーを多々持っており、またそれらは全然壊れる気配がないので、やっぱり機種変するごとにQUAD LOCKケースを買っちゃうのであった。

 余談だが、カメラ性能の高いスマートフォンをバイクなどに車載すると、走行時の振動でカメラ機構が故障することがある。QUAD LOCKからはそれを防止する「バイク用 が発売されていて、これがとても実用的。自転車でも使えたりするので、興味のあるかたは下記記事をご参照あれ。

バイクのハンドルにQUAD LOCKのマウントをセットしている。マウントとアームの間に「バイク用 | 衝撃(振動)吸収ダンパー」を入れることで、走行時の各種振動がスマートフォンに伝わりにくくなる。実際にエンジンの回転数が上がるときの画面ブレがかなり抑えられている。

 バイクでスマートフォンを使う場合、タンクバッグ表面の透明シートに覆われたポケットに入れての車載なら、振動によるカメラ故障の可能性をかなり下げられると思う。

 のだが、やっぱり透明シートがあると画面のタッチ操作がしにくくなってしまう。上記の「バイク用 | 衝撃(振動)吸収ダンパー」を使うと、スマートフォンの操作性を損なわずに車載時のカメラ故障も抑えられるというわけだ。

保護性能と機能性と美しさのバランスがいいESR製ケース

 ここ数年でよく使うようになったのがESRブランドのスマートデバイス用アクセサリーだ。ここ数年はケースもESR製を使うことが増えた。

 iPhone 16 Pro Max用としてはESR「スタンドケース」を使っている。けっこうな保護性能があり、キレイな透明で、ちょっと便利なスタンド機能もあるという、MagSafe対応ケースだ。Amazonで2799円だった。

ESR「スタンドケース」のクリアはキレイな透明ケースだ。ケース自体はやや厚めで、保護性能も高い。
iPhoneのデザインがしっかり見える。ボタン類は問題なく操作できる。右側にはストラップホールもある。カメラ部は金属リングで保護される。
カメラ部を保護する金属リングは引き起こすことができる。
そしてiPhoneスタンドになる!
縦向きでも使えるスタンドだ。

 スタンド機能がナニゲに便利なので、外出時にこのケースをよく使う。とくに着席したりカフェに寄ったりする場合、iPhoneをテーブルの上に立てて置くと「あと○分で出よう」とか、あるいはスケジューラーからの通知がよく見えるとか、チョイ便利である。

 あっ! あと、去年iPhone 16 Pro Maxに対して初めて使ったESR「ガラスフィルム」がスゲく便利であった。手軽に使えて、ガラスフィルムを完璧に貼れるという製品だ。Amazonで1989円だった。

こんなパッケージの画面保護用ガラスフィルム。
中身はこんな……治具? とガラスフィルム×3枚!
使い方は簡単。治具のフタを開いて……。
iPhoneを乗せてフタを閉めて……。
あとはフタをしっかり押さえてプルタブをゆっくり引き抜けばOK。引き抜いたあと、あまり急いでフタを開かないほうが良いようだ。

 こういう「誰でも失敗せずにガラスフィルムを貼れる」系の製品があり、俺の場合もそういうのを使っていた。ただ、画面上にフレームなどを置くときにホコリが乗っちゃったり、フレーム内にフィルムを落とすときに若干ズレたりするという、小さなミスは起きていた。

 しかしESRのこの製品の場合、iPhoneの画面をキレイに拭いて治具に乗せてフタを閉めて押さえてプルタブをゆっくり引き抜いて10秒くらい待てば、あら不思議! 完璧にガラスフィルムが貼れている! みたいな?

 ちなみに、この製品を初めて(別の端末で)使った時、俺は失敗したのであった。プルタブを引き抜いて、その結果が見たくて、すぐにフタを開けて端末を取り出したら、まだ完全にはフィルムが貼られていなかったのだ。

 2度目に試したときは、プルタブを引き抜いたあとに10秒くらい数えてからフタを開いたら、成功。10秒待ったから成功したか詳細にはわからないが、たぶん「急いで治具から端末を取り出すとフィルムがしっかり貼られていないケースもある」のだと思う。

 ともあれ、以上がiPhone 16 Pro Maxで使っているケースである。けっこう使い分けているが、ケースに入れて端末を保護しておけば、傷や破損の可能性が大きく下がり、端末下取り時などの価格が下がりにくいので、やっぱりケースは大切だと思うのだ。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。