スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

「iPhone 13 mini」をメイン端末として使って、どうだったのか?

大きくないiPhoneは、やっぱり正義かもしれない

 2021年の10月頃にiPhone 13 Pro MaxとiPad mini 6を併用し始めた俺。どちらも非常に気に入って使っていて、現在も使用中である。

 iPhone 13 Pro Maxのほうはそれ以前に使っていたiPhone 12 Pro Maxと似た性能と使い心地だったが、iPad mini 6の使用感は極めて良好という感じ。詳細は上記リンク先のレビューで書いたが、iPad mini 6は久々に俺のモバイルスタイルを大きく変える存在となった。

2021年秋冬の俺的常用モバイル端末。iPad mini 6、iPhone 13 Pro Max、それからApple Watch Series 7を使用していた(現在も使用中)

 そんな感じでiPhone 13 Pro MaxとiPad mini 6を併用していたが、ここにiPhone 13 miniを追加してみた。2021年末に急に思い立ってiPhone 13 miniを購入したのだ。

 購入した理由は、上記リンク先記事にも書いたが、iPhone 13 Pro MaxとiPad mini 6は併用しているものの両機を同時に使うことが少なかったから。1日を振り返って「今日はiPad mini 6ばかり使っていた」とか「iPhone 13 Pro Maxだけで事足りた」ということが多かったのだ。

 なお、俺の場合はこれら両機は明確に棲み分けていて、iPhone 13 Pro Maxは移動時などに「ちょっと情報を得るための端末」であり「フットワークの軽い高画質カメラ」であり「電話」であり「決済端末」でもあり必携の端末。iPad mini 6は「よりしっかり情報を得るための端末」で、立ち止まったり室内で腰を据えて使うことが多い。

 なので、移動の多い日はiPhone 13 Pro Maxばかり、どこかオフィスなどに行った日はiPad mini 6ばかり使うことになりがち。

 そこで気になったのが、iPhone 13 mini。これをメインで必携のスマートフォンとしたら、よりコンパクトで軽快なモバイルスタイルになるのでは、と思った。

 小さく軽いiPhone 13 miniは必ず携行するとして、その日の行動に合わせてiPhone 13 Pro MaxかiPad mini 6を追加すればいいかな、と。行動によってはiPhone 13 miniだけで済むこともあるだろうし、とも。

左から、iPad mini 6、iPhone 13 mini、iPhone 13 Pro Max。現在はこれら3台を併用している

 結果、iPhone 13 miniを中心としたモバイルスタイルは、ヒッジョーにイイっ!!! のであった。「大きくないiPhoneって、やっぱり正義かもしれない」と改めて思った。

最重要モバイル要素がポケットに余裕で収まる愉しさときたら!!!

 iPhone 13 miniを使い始めてすぐ、モバイルで重要となる全要素をiPhone 13 miniに入れ込んだ。

 緊急時にこの端末さえ携行すればいいと安心できる要素。メイン通話用SIMとか、Apple Payや電子決済系アプリとか、常用のSNSアプリとか。銀行のワンタイムパスワード発行もiPhone 13 miniで。

 Apple Watchとのペアリングもこの端末と。iPhone 13 miniさえ持っていれば「なんとかなる」ようにした。

2022年にしては比較的に小さなスマートフォンと言えるiPhone 13 mini。デカい端末ばかり使っていた俺において「この小さな端末に俺の大切なモバイル要素が全部入っちゃった」という点で、なんかこ〜サイズと重要性にギャップ萌えが生じるのであった

 うぉっ! 重要な要素が全部、iPhone 13 miniに集結!!! なんかなんか!!! 映画ミッションインポッシブルでトム・クルーズっていうかイーサン・ハントが仲間にバラバラッと配った小さかった頃のiPhoneの秘密ツール的な良さが蘇った気がっ!!!

 というわけのわからない話はさておき、iPhone 13 miniが重要要素全部入り端末となった。

 では併用するiPhone 13 Pro MaxやiPad mini 6はどうしたのか? これらはツールとしての重要な役割をもって活躍するわけだが、これらの端末だけの重要要素はあまり持たせていないのであった。

 たとえばiPhone 13 Pro MaxやiPad mini 6ではApple Payも使わない。iPhone 13 Pro MaxにはLiDAR系アプリを入れるが、iPhone 13 miniで使えば済むようなアプリはなるべく入れない。iPad mini 6も同様に、Apple Pencil系のアプリは入れるが、その大画面で使わなくてもいいアプリはなるべく入れないようにした。

iPhone 13 Pro MaxやiPad mini 6には、それぞれの端末の持ち味が活かせるアプリを入れている。iPhone 13 miniで使えば済むようなアプリは、あまり入れないようにした。とは言っても、「現在手にしている端末でとりあえず使えたら便利」と思えるアプリは、全ての端末に入れているが

 その結果、メイン端末のiPhone 13 miniと組み合わせて携帯する端末が、より明確になった……気がする。同時に「なーんだiPhone 13 miniだけで済むじゃん」というケースがしっかり浮き彫りになった気もする。そして多くの場合、iPhone 13 miniだけ携帯して行動するようになったりもした。

 率直な話、iPhone 13 miniをメインのスマートフォンとして使い始めると、「これよりデカい端末持ち出すのめんどくさい」と思うことが増えた。

 「もしかしたら素敵な風景に出会うかもしれないからiPhone 13 Pro Maxも持ち出そうかな?」と思ったりしても、「ん〜まあでも本気の撮影って感じでもないからiPhone 13 miniで済むかな」となったり。「出先で待ち時間あるかもしれないからiPad mini 6も持って行って電子書籍でも読もうかな?」と思った場合でも、「でもまあ長時間待つわけでもなさそうだからiPhone 13 miniでだけでいいか」となったり。

 当たり前なんスけど、やっぱ小さいんスよiPhone 13 mini。そして軽い。携帯しやすく、邪魔になりにくく、バッグやポケットに出し入れしやすく、片手操作も危なげない。

 あと俺の使い方なら電池も問題なく保つ。先日は試しにNetflixを4時間くらい流しっぱなしにしてみたが、それでも60%以上バッテリー残っていた。

 徒歩行動時にGPSログを取ったりもしたが、思っていたよりバッテリーが減らない感じなので、(Apple Watchだと物足りないGPSログ取得時は)iPhone 13 miniでGPSログアプリを使うことにした。

 iPhone 13 miniは画面が小さめだよネとか思ったものの、「狭い〜」って感じの小ささではない。使っていて不足や不都合は感じられず、慣れると「この画面サイズで足りちゃうよな」という気分に。まあマップや写真を広々見る場合はiPhone 13 Pro MaxやiPad mini 6のほうがイイわけだが。

 それからこういうサイズの端末だと、命を守るための緊急用端末としても実用的だと思う。いつも身につけていられるサイズ感。室内外ともに肌身離さず携帯できるので、もしものときにすぐ使える(すぐ助けを呼べる)と思う。

 ともあれ、重要要素が全て入っていて、ヒッジョーに携帯しやすく、片手でも危なげなく使えて、実用性も十二分。リッチさが非常にコンパクトに凝縮されている様相は、スマートフォンとして大きな実用性であるとともに、マニアックな心をくすぐり続ける独特の魅力なのであった。非常に愉しい!!!

外出時はどうしている?

 iPhone 13 mini、iPhone 13 Pro Max、iPad mini 6の3台を併用中の俺だが、外出時にはどの端末を持って出かけるか? ご参考までにご紹介したい。

 前述のとおり、iPhone 13 miniをメイン端末にしてみたら、「iPhone 13 miniだけ持っていけばいいや〜」ということが増えた。しかしある程度の必要性を感じた場合は、iPhone 13 Pro MaxやiPad mini 6を追加で携帯する。

 たとえば出先の室内でやや長い時間座ったりしそうな場合は、iPhone 13 miniとiPad mini 6を携帯する。待合室での待ち時間に何か読んだり、ミーティングで情報閲覧する場合は、やはり大画面で表示される情報量も多いiPad mini 6が便利だからだ。大きめ画面をApple Pencilで操作したり書き込んだりできるのもかなり便利。

 外出先の屋外でマップを頻繁に使いそうだとか、きれいな被写体がありそうだという場合、iPhone 13 miniとiPhone 13 Pro Maxを携帯する。iPhone 13 Pro Maxのほうがちょっと表示される情報量が多いからだ。でも片手で持って参照できる。使い比べると「もうちょっと情報量が欲しい」を叶えてくれるiPhone 13 Pro Max。

 また、iPhone 13 Pro Maxは超広角/広角/望遠レンズが使えつつ、Apple ProRAWにも対応。仕事に使うかもしれない写真を撮ったりするのにナイスであり、望遠レンズまで使えるので「ちゃんと撮ろう」という日には頼り甲斐がある。

 ただ、iPhone 13 miniのカメラも十分高画質。そこまでこだわらない場合はiPhone 13 miniだけでも十分だったりする。でも、iPhone 13 Pro MaxにはLiDARスキャナーが使えるので、何かを3Dスキャンして楽しみたいかも〜という日には、やはり頼りになる。

家のなかでは?

 続いて、家のなかで。仕事をしていなくて、仕事机にも着いていないときですな。リビングにいたり、自転車置き場で自転車イジってたり。

 そんな状況ではiPhone 13 miniとiPad mini 6を使うことが多い。そしてたいていはiPad mini 6をApple Pencilとともに使っている。

 というか、座れる室内だったりするとiPad mini 6ばかり使っている。理由は画面広々でありつつ片手で持てるから。Apple Pencilの利便も大きい。そして俺の場合、老眼なんスけど、裸眼でもiPad mini 6なら表示をそこそこ読めるってのがかなり大きい。

 じゃあ家のなかではiPhone 13 mini要らなくない? いや、iPhone 13 miniは電話機だし、緊急時に対応できるかもしれない命の端末だし、家のなかでもなるべく身近に置いておきたいのであった。

 そして、家のなかでこの2台を併用するとき、以前に紹介したネオプレン製のケースを使っている。機材持ち運び用袋、みたいに。

ネオプレン製のケースは、JTTの「iPad mini シリーズ用 JustFit スリーブケース」。メーカー直販価格は980円。iPhone 13 miniとiPad mini 6を同時に収納でき、Apple Pencilなどデジタルペンを2本程度入れられるポケットもある。機材をひとまとめにして室内を移動などするのにとても便利。デバイス置きパッド的にも使える。じつは、この状態に加えてさらにiPhone 13 Pro Maxを入れることもできる

 それと、これはかなりの余談なのだが……室内でじっくりとiPhoneやiPadを使っていると、気になるのが指紋。屋外だとあまり気にしていないが、室内で端末をよ〜く見られる環境だと、画面などに付着した指紋がかな〜り気になるのであった。その指紋を頻繁に除去するために使っているのが↓これ。

オートバックスで売られていたマイクロファイバークロス。「ティッシュのように使えるマイクロファイバークロス」という製品で、1箱12枚入りで328円(1枚約27円)と高コスパ
白いのがマイクロファイバークロス。iPhoneなどの画面やケースに着いた指紋をサッと除去できてスゲく便利なのであった

 このマイクロファイバークロス、1枚約27円ということもあって、思う存分に使えるのがいいところ。iPhoneなど端末を使う場所に1枚ずつ置いておけば、いつでも端末の指紋を除去できる。薄めだが、端末を置くためのパッド的に使うこともできる。

仕事中にも3台の端末はちょいちょい使う

 仕事机に着いているときも、3台の端末はそこそこ使うのであった。Mac使用中にも使う。

 そしていきなり余談なのだが、最近Macをアップデートしたら、しっかりスリープしないという症状が出てしまった。ディスプレイは消えるものの、外付けのSSDやUSBドックやキーボードに給電されている状態で、Macの冷却ファンも動いている状態。

 なので、Macをやや長い時間使わないときはスリープではなくてシャットダウンしている。MacはM1 Mac miniを使用中。

 それ以前はM1 Mac miniのスリープと復帰を行き来して使っていた。だが、最近はシャットダウン。ちなみにこのM1 Mac mini、シャットダウンした状態から起動しても30秒程度で起動が完了する(開いておいたアプリが再度開かれるまでの時間も含めて)。

 ともあれ、Macを即使えないというタイミングもあるわけだが、そのタイミングで3台のiOS/iPadOS端末が役立つのだ。メールやウェブやメッセージなど、Macで使っていた各種サービスがほぼ同様に使える。

 Mac起動中も3台の端末が役立つ。たとえばメールやメッセージの着信は3台の端末のほうがわかりやすいし、手にして操作すればすぐ読んだり返信したりできる。こういうちょっとしたことは、Macでアプリを起動して読みに行くなどするより手軽かもしれない。

 仕事机に着いていて最もよく使う端末は……iPhone 13 Pro Maxかも。手に取りやすさと表示の大きさのバランスがよいからか、手っ取り早くかつ快適に使えてイイ感じなのであった。

 にしても、iPhone 13 miniをメインの端末に据えてから、より軽快にモバイルできるようになったと思う。まあメインの端末が小さく軽くなったから「より快適」ってのは当たり前かもしれない。

 だが、いつもそのメインが「軽快」なので、ほかの端末を追加して携行しようとする場合でも「なるべくこの快適さを維持したい」という意識が働いているのだと思う。常々使う端末って、小さな行動までもけっこう変えてくれるモンですな。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。