スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

Apple Trade Inを使ってMacBook Proを買ったの巻

Apple製品下取りでM1 MaxのMacBook Proが11万800円

 2021年10月の半ばからMac mini(M1 2020)を使い始めた俺。8年前のMac Proからの乗り換えである。詳細は↓の記事に書いたとおり。

 M1チップ搭載のMac miniは、噂のとおり速かった。非常に速い。スゲく速い。

 そうか……M1チップはこうなのか。そして先日はM1チップの上をいくM1 ProやM1 Maxを搭載した史上最強のMacBook Proが発売された。

 こうなると俺的に理想であった環境が構築可能……であるハズ!!! いや可能に違ぇねえ!!! 可能じゃなかったらコンピュータなんかもうヤメだッ!!!
的な興奮とともに、最新MacBook Proを注文したのである。

 ここは一発、奮発しての購入。M1 Maxの16インチMacBook Proで、64GBユニファイドメモリ+2TB SSDストレージとし、合計金額50万7800円となった。

 なのであるが、今回はすぐにポチッと購入を完了しなかった。使用頻度の低いAppleデバイスがけっこーあったので、これを下取りに出して購入した。Apple Trade Inを使ったのだ。

 結果、8台のAppleデバイスを下取りに出し、合計金額が39万7000円となった。M1 Max 16インチMacBook Proの価格が50万7800円。その差額、11万800円で最強に速くて俺にはオーバースペックとも言える最新MacBook Proが手に入ったゼ!!! まだ届いてないけど!!!

 てなわけで今回は、M1 Max搭載16インチMacBook Proの話は先送りにして、俺的にけっこー使っているApple Trade Inについて。いろいろイイ感じなので、その使い方や使い勝手などについて書いてみたい。

Apple Trade Inってナニ?

 Apple Trade InはAppleのデバイス下取りサービス。主にApple製デバイスを対象にしたサービスで、下取りが成立するとその金額がApple Storeギフトカードで支払われる。「手持ちのAppleデバイスを手放して新しいAppleデバイスを買おう」という場合に便利なサービスですな。

 ただ、一般の買い取りサービスの提示価格と比べると、Apple Trade Inの提示価格は少し安いかもしれない。最大下取り(買い取り)額で比べると、例えばiPhone 12 Pro MaxだとApple Trade Inが8万4000円で、一般的な買い取り業者価格は9万6000円となっている。ただ、実際にその価格で買い取ってくれるかどうかは実機の状態や買い取り時期にもよると思う。

 手持ちの不要なデバイスを買い取りや下取りに出して新しいデバイスを買う場合、当然のことだが下取り・買い取り額は高い方がいい。サイコーに高い価格の業者を見つけてソコを利用したいわけだが、実際はあまり手軽ではないし、納得感がイマイチなことも少なくない。

 俺の場合、デバイスはけっこうホイホイと手放すほう。新しいデバイスを手に入れる資金にするためというのもあるし、デジタル機器は速いスピードでその金銭的価値が低下するから使わないならすぐ手放したいと考えるからだ。なのでどんどん下取り・買い取りをお願いする。

 なお、個人売買は全然やらないタイプ。たぶん、買い取り業者などに出すよりも個人売買サイトで売った方が高くなると思うが、俺の場合は売り手である自分にいろいろ負担や責任が増えるのがイヤ。端末を渡す程度で「いいっすよ〜買い取りますよ〜、では取引終了で!」的にスッキリ終わる業者がスキ。

 で、10年くらい前までは各種業者やショップを使って下取り・買い取りしてもらていたが、いつもそこそこ面倒で、いつもだいたい「不満が少し残る」という感じであった。手続きが面倒で、条件も厳しめで、それなのに「わー最大下取り価格だった〜♪」なんてコトはほとんどなかった。「……買い取ってくれただけマシってことで、まぁいっか」と半分諦め気分で強引に自分を納得させることが多かった。

 そして徐々に「下取り・買い取りなんてどこでも大して変わらない」と思うようになりつつ、「だったらなるべくラクに完了できる業者がいい」という考えになった俺。そして2018年に初めてApple Trade In(旧Apple Give Back)を試してみたら、かなり好印象となった。

 Apple Trade Inの何がよかったかと言えば、まず箱や付属品が必要などといった細々した条件がないこと。iPhoneやiPadなら本体だけでOK。Apple Watchはバンドを除く本体のみでOK。Macは本体と電源ケーブルやマウスやキーボードなど付属品一式があればいい。というか、そもそも箱や細かな付属品は買い取りなどの対象ではないのだ。

 つまりは、箱なしSIMピンなし説明書なしでマイナスいくらという取引価格計算はしない。ので、見積もりから価格がかなり下がってガックリ的な悪い後味も少ない感じ。

 それから手っ取り早いこと。Apple Trade Inの申し込み窓口はBrightstar Japanが運営しているが、そこにアクセスすれば下取り額などの査定を行える。

 下取り額に納得したら、アカウントを作って下取りを申し込めば、数日後に箱と書類と着払い伝票が送られてくる(本人による身分証明書提示のうえでの受け取りが必要)。その箱にデバイスと書類(押印かサインをする)を入れ、着払い伝票で送り返せば手続きは完了する。そして通常なら数日後、メールでApple Storeギフトカードが発行される。

Apple Trade Inの下取りのステップはシンプル。全て自宅で行える。
とりあえず下取り価格を査定することができる。手持ちのiPad Pro 2020(Wi-Fi+Cellular/256GBモデル)を査定してみる。
カラーや容量やタイプ、各部の状態を答えていく。
するとこのiPad Proの下取り額は4万9000円と査定された。この後、買い取ってもらう場合はアカウントが必要。申し込むと箱と書類と着払い伝票が送られてくるので、箱にデバイスと押印などした書類を入れて着払い返送。数日後にApple Storeギフトカードがメールで発行される。

 ちなみにこのiPad Proは2018年に購入したもの。購入価格は15万9948円だったと思うが、今買い取ってもらうと4万9000円。

 このiPad Proの買い取り価格をほかの業者で調べると、ほぼ新品状態で7万2000円、箱や付属品なしだと6万円くらいという感じだろうか。Apple Trade Inよりけっこう高い。

 でも、俺の豊富ではない経験から書くと、ほかの業者だとさらに買い取り価格が下がるということが多かった。「難癖つけられた」的に細々した難点を指摘してきて価格が大きく下がったりしがち。

 そして、同じく俺の豊富とは言えない経験から書くと、俺の場合はApple Trade Inの見積もり価格どおりだったことが大半である。過去に「あっ見積もり価格より低い(確か2000円くらい)」ということが一度あったように記憶しているが、「Apple Trade Inでもこんなことあるんだー」と思うくらい珍しい経験であった。

 なお、俺の場合は「遠くない将来に売る」ということを念頭にデバイスを使うため、ほとんどのデバイスをスゲく大切に扱うゆえ、ヒッジョーにキレイな状態が保たれている。そういうこともあって、査定額から下がるってことがほとんどなかったのだと思う(Apple Trade Inでは)。でもほかの業者だと上記のとおり、「査定額から価格が下がりがち」だと感じまくりであった。

 という感じで、手軽に使えて面倒が少ないのが、俺がApple Trade Inを使う第一の理由。そして、そこそこ良い査定額を提示してくれつつ、納得できにくい査定額からのマイナス評価も少ないことが、俺がApple Trade Inをよく使うさらなる理由である。

 まあ、恐らくより高く買い取ってくれる業者があるので、誰にでもApple Trade Inをおすすめするわけではない。が、「買い取りって面倒なんだよな〜、どうせ満額にならないしな〜」的に後回しにしてAppleデバイスを死蔵し続けていると、買い取り額がさらにどんどん下がる。手軽なApple Trade Inを早めに使って「そのモヤモヤとスッキリとおさらばする」のも手かもしれない。

8台のAppleデバイスの下取り価格が39万7000円、その内容は?

 M1 Max 16インチMacBook Pro買うぜッ!!! ということでApple Trade Inを利用。合計8台のAppleデバイスを下取りに出し、合計価格は39万7000円となった。

 ……細かい話だが、じつは合計11台のAppleデバイスを下取りに出したので11枚のApple Storeギフトカードがあった。だが、一度の買い物で同時に使えるApple Storeギフトカードは8枚までという制限があるので、ここでは「8台のAppleデバイスを下取りに出してMacBook Proを買った」というカタチになっている。

 さておき、どーゆーAppleデバイスを下取りに出して、いくらになったのか? それがいちばん気になると思うので、そのあたりを書いてみたい。

 まず、iPhoneを4台も余らせていた。「iPhone 12 Pro Max(256GB)」「iPhone 12 mini(256GB)」「iPhone 11 Pro Max(256GB)」「iPhone XS Max(256GB)」である。各端末のレビューは↓。

 なんでそんなに? iPhone 12 Pro Maxは、新たに使い始めたiPhone 13 Pro Maxと比較したりしたいから。iPhone 12 miniは便利でカワイイから。iPhone 11 Pro MaxとiPhone XS Maxはまだまだ現役で使えつつ、純正のバッテリー内蔵ケースまであったからだ。

 でもiPhone 13 Pro Maxを使い始めたら「もうiPhone 13 Pro Maxだけでいいや」って気分になりつつ「この余っているiPhone×4台をMacBook Proに変換する」という考えになったから。って余談はこのへんにして、それぞれのApple Trade In買い取り価格は以下のとおり。

機種買い取り価格
iPhone 12 Pro Max(256GB)8万1000円
iPhone 12 mini(256GB)4万6000円
iPhone 11 Pro Max(256GB)5万3000円
iPhone XS Max(256GB)3万3000円

 さすがにiPhone XS世代まで行くと古い端末ということで安い感じになる。だがiPhone 12 Pro Max(256GB)が8万1000円ってけっこーイイ感じ。確か13万円くらいで買ったので、「iPhone 12 Pro Max → iPhone 13 Pro Maxへの端末乗り換え」と考えたら「新機種が出るたびに下取りで乗り換えても負担はそんなに大きくならない」ってことになるかも。

 それからMac Proも下取りに出した。筒型のやつ。

 このMac Pro(Late 2013)は2015年に買った2013年モデル。購入価格は87万2080円だったが、Apple Trade In買い取り価格は7万4000円だった。俺的には、いいお値段で買い取ってくれたと感じている。

 ……たぶん、誰かに「ねえこの筒型で黒光りしてカッコいいし筒を外すとダースベイダーみたいな感じになってやっぱりカッコいい2013年モデルのMac Proを7万4000円で買ってくれない?」って言っても「えぇぇぇ……M1 Mac mini買うからそんなの要らないし〜」って言われちゃうんでしょうな。

 それから2013年モデルのMacBookPro(Late 2013/Core i7 2.6GHz/メモリ16GB/SSD 1TB)。これも古いモデルだが、Apple Trade In買い取り価格は3万円。

 さらに2台のiPad Pro。2018年モデルの11インチ iPad Proと2017年モデルの12.9インチiPad Proだが、Apple Trade In買い取り価格は前者が4万5000円、後者が3万5000円。

 これら8台の端末のApple Trade In買い取り価格合計が39万7000円。古いMacBookはコロナ禍もあって使用頻度が非常に落ちていたし、ほかのデバイスもモバイルデバイスなのでやっぱり使用頻度が落ちていたし、買い取ってもらってモヤモヤが吹っ飛んでスッキリ感ゲットでありつつ最新MacBook Proも無理せず買えたということで、非常に満足している俺なのであった。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。