スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

「iPhone 12 Pro Max」10日間使い込みレビュー!!!

iPhone 12 Pro Maxを買って非常に満足しているゼ!!!

 俺的には新型iPhoneが登場するとだいたい毎回購入するのダ!!! なぜならばッ!!! iPhoneラヴなiPhone野郎だからである。

 そして今回はiPhone 12 Pro Maxを購入。容量256GBのSIMロックフリー版のパシフィックブルーを買ってみた。実は同時にiPhone 12 miniの256GBのSIMロックフリー版のレッドも買ったけど内緒だョ!!! 違〜うっ!!! miniのほーは来週あたりにレビューしようと考えている。

 さておき以降、iPhone 12 Pro Maxについて俺的印象を書いてゆきたいっ!!! なお、iPhone 12 Pro Maxは2020年11月13日の発売日から使い始めたが、諸事情あってこの原稿は11月22日書いているので、使い始めて10日間でのレビューとなっている。さらに使い込んで判明した重要事項などがあれば別途追記していこうと思う。

 で!!! iPhone 12 Pro Maxを買って10日使った時点でどうだったのかをイキナリ書くと、非常に満足している。 気分爽快であり今後のiPhone 12 Pro Maxの活躍を妄想するとニヤつくほど である。

 ところで、去年の10月にiPhone 11 Pro Max買ったんスよ。税込価格14万6664円。「高〜っ!!!」と思ったんスけど、使ったら満足度が高くて「わりとコストパフォーマンスが良好なのでは」と思うように。

 そしてiPhone 12 Pro Maxの税込価格は14万1680円。ストレージ容量は同じ256だがiPhone 11 Pro Maxよりちょっと安い。でも細々比較していくと、やはりiPhone 11 Pro MaxよりもiPhone 12 Pro Maxの方がかなりイイ。コスパが高まった? まあ1年後の端末だから当然なんでしょけどネ。

 ともあれそんな違いを体感しつつiPhone 12 Pro Maxを使うと「すげぇなコレ最強だな」と思う次第。ただ、この最強端末の立ち位置をちょいと脅かしたりしているのが、同時に購入したiPhone 12 miniなのだが、その話はまた来週に。

カメラ重視派の俺はiPhone 12 Pro Maxのカメラ機能に感嘆♪

 iPhone 12 Pro Maxを使っていて度々感じる満足感は、トリプルカメラ機能。iPhone 12 Pro Maxには0.5倍超広角カメラ(12mm相当 f/2.4)・1.0倍広角カメラ(26mm相当 f/1.6)・2.5倍望遠カメラ(65mm相当 f/2.2)の3つのカメラが搭載されている。また、レーザー測距機構であるLiDARスキャナーも搭載されている。ちなみに、iPhone 12シリーズ各機種の違いについては↓この記事に詳しく書かれている。

 iPhone 11 Pro Maxでは超広角カメラなどのレンズ画角の広さや発色や解像感の良さに驚き、仕事でもiPhone 11 Pro Maxを多用するようになった。そのあたりの「ツカエル度」はiPhone 12 Pro Maxでも同様。

左から、超広角、広角、望遠。望遠についてはiPhone 12 Pro(やiPhone 11 Pro Max)の2.0倍よりもさらに倍率の高い2.5倍となったので、遠くのものをより引き寄せて撮れる

 iPhone 11 Pro Maxで写真を撮りまくってきた俺がiPhone 12 Pro Maxにまず感じたのは、より「好ましく思える発色」をするようになったこと。いわゆるAIによるコンピュテーショナル・フォトグラフィー的な「映え感」がより多めに盛られた感じがする。特に食べ物とかを撮ると「アーッ!!! iPhone 11 Pro Maxとかとは明らかに違う写りーッ!!!」と軽くビックリすることがある。

超広角で撮った北海道の空。肉眼で見るともう少し青みが弱い空だったような気がするが、記憶の中ではこういう青空だったと思える。
ちらし寿司っていうか海鮮丼だが、肉眼で見るとこれほど彩度が高くなく、反射によるシズル感もそれほどなかったような……。だが、こういうご馳走感があった。
夜遅くの航空機内。青っぽい照明のみの暗い機内だが、ここまでのライトアップ感はなく、青が薄かった。

 ちょっと写真を盛るようになったiPhone 12 Pro Max。でもまあ、後で見返したり人に見せたりする写真が「実物よりちょっとキレイ」なのは、特に問題ないってゅーか嬉しい進化だと感じる。また、iPhone 12 Pro Maxによる写真を仕事で使うにしても、多かれ少なかれ美化する方向でレタッチするから、そういう方向でも特に問題はない。てゅーか、他の世代のiPhoneを使っているユーザーが、iPhone 12 Pro Maxで写真を撮ったら、わりと多くの人が「あ〜iPhone 12 Pro Maxの写真のほーがイイ〜」ってなると思う。

 やや余談だが、「発色を盛るスマートフォンのカメラ全般」において、 iPhone 12 Pro Maxはまだまだ抑え気味 だとは感じる。自然に見える色合いの範疇に抑えているという感じ。一方で中国や韓国のメーカーのスマートフォンだと、けっこう盛り過ぎって感じがしがち。このあたりの感じ方は人それぞれではあるが、「少しは盛ってもいいけど盛り過ぎで不自然なのはイヤ」というなら、iPhone 12 Pro Maxの発色等々にバランスの良さを感じるかもしれない。

 一方で、肉眼で見たままが撮れるべきという考えもあると思うのだが、スマートフォンで写真を撮る人の多くは「ちょっと盛って欲しい派」ではないだろうか? 肉眼で見たまま派はやはり、肉眼に近い画角で撮れたりRAW現像で理想の発色へと追い込んでいけるデジタルカメラ専用機を使うしか道はないのかもしれないけど、あるのかもしれないが、iPhoneと関係ない話になりつつあるのでこのへんでヤメてゆきたいッ!!!

 話を戻して、iPhone 12 Pro Maxでは、1.0倍広角カメラが他のiPhone 12シリーズと異なる。具体的には、センサーサイズが47%大型化しており、光学手ぶれ補正もセンサーシフト式となっている。

 まだ詳しく比べていないので手ブレ補正効果の実感は強くないが、iPhone 12 Pro Maxで撮った写真を見返すと、「確かに手ブレ写真が減った」と感じられる。またLiDARスキャナーによる効果か、ピンぼけ写真も減ったように思う。

 強く感じられるのは1.0倍広角カメラの画質。この季節は日が沈む瞬間の夕景を撮るのが趣味化する俺なのだが、そんな瞬間をiPhone 12 Pro Maxの1.0倍広角カメラで撮ると、「まさにこう写って欲しいと思っていた!!!」的な写真が撮れる。

 iPhone 12 Pro Maxには6.7インチ(iPhone史上最大)Super Retina XDRディスプレイが搭載されている。で、iPhone 12 Pro Maxの1.0倍広角カメラで撮った写真を、このディスプレイで表示すると、まぁ〜ダイナミックレンジが広く見える。太陽付近から漆黒まで、非常に美しく粘り強いグラデーションが出る。

 上の写真はiPhone 12 Pro Maxの1.0倍広角カメラで撮ったものだが、恐らく多くの読者は「ダイナミックレンジ?」的にあまりピンと来ないと思う。実は俺のPCディスプレイでこの写真を表示しても、そーんなにはキレイに表示されない。

 しかし、この写真をiPhone 12 Pro MaxやiPhone 11 Pro Maxで表示すると、なんかも〜眼の前に実物の風景があるように見える。なお、iPhone XS Maxあたりになるとイマイチな表示になる。

 ともあれ、こういう驚きを感じたのはiPhone 12 Pro Maxのカメラを使ってから。iPhone 12 Pro Maxの1.0倍広角カメラおよびディスプレイの品質が、ちょっと驚ける映像として具現化したのだと思う。

 それと、より被写体に寄れるようになった望遠レンズも便利。「もうちょっと大きく写したい」が叶ってスッキリという感じ。

左は1.0倍広角カメラによるもの。中央は2.5倍望遠カメラによる写真で、右はその部分拡大。ちょっと寄れる望遠レンズがあると、テーマとなる被写体のみをより高画質で残せて便利だ。また、2.5倍望遠カメラはなかなかの解像感があると感じられる。

 てな感じで、カメラ重視ならiPhone 12 Pro Maxがイチオシ。俺としても多用するiPhoneのカメラ機能だが、iPhone 12 Pro Maxになってより完成度が高まったことに、ヒッジョーに満足している。

 やや余談だが、iPhone 12 Pro MaxのLiDARスキャナーを使えるアプリが徐々に増加中で、試しに先程1本使ってみたら、あら楽しい♪ そのアプリでは、iPhone 12 Pro Maxで目の前にある立体物を3Dスキャンし、その3Dモデルの表面に実際の映像がマッピングされる。iPhone内にわりとリアルな立体物を取り込めるわけですな。それを別の空間にAR表示できたりして愉快。まあLiDARスキャナー搭載のiPad Proでもできていたことなのだが、これが片手で持てるiPhone 12 Pro Maxで行えるのは、この先いろいろと新しい実用性や楽しさが増えてきそうだ。

iPhone 12 Pro Maxってデカくないの? バッテリーの保ちは?

 iPhone 12 Pro Maxを初めて持った時に「でかっ!!!」とは全然思わなかった俺である。

 これまで使っていたiPhone 11 Pro Maxと似たようなサイズ感であり、実はiPhone 11 Pro Maxにはアップル純正Smart Battery Case(←バッテリー内蔵のゴツめのケース)を装着していたので、iPhone 12 Pro Maxについて「大きいってほどじゃないんだな」と感じたくらい。

 俺の場合、手をいっぱいに広げた状態で、親指の先から小指の先までが約22cm。手が大きめの俺にとって、iPhone 12 Pro Maxは「ちょっと大きめのスマートフォン」といったレベルだ。質量は226gだが、これについても重ってほどの質量だとは思わない。逆に「画面こんなに大きくて見やすいのに薄くて軽いスマートフォン」てな印象なのだ。

 ただ、手が小さい人や、ポケットにスマートフォンを入れて人にとっては、きっとiPhone 12 Pro Maxは大き過ぎるかもしれないし、重みで服のカタチが変わるという点で重過ぎるかもしれない。購入を考えているなら、やはり一度実機を手にしてそのボリューム感を確認したほうがいいだろう。

 iPhone 12 Pro Maxを握った感じは好印象。サイドの角張ったエッジが指先に引っ掛かるように当たり、グリップ感があって落としにくいという印象だ。この四角いデザインは今時的スマートフォン全般において、ちょっと独自性のある風貌で気に入っている。

 それからバッテリーの保ちだが、iPhone 12 Pro Maxはビデオ再生最大20時間、ビデオ再生(ストリーミング)最大12時間、オーディオ再生最大80時間となっている。これはiPhone 11 Pro Maxと同じバッテリー持続時間となる。また、iPhone 12シリーズ中では最長のバッテリー持続時間となる。

 実際に使っていてどうなのか? であるが、俺の使い方だと2日目の夜に「そろそろ充電しておこうかな」となることが多い。

 先日はiPhone 12 Pro Maxを満充電にして朝4時から行動し始め、首都圏から北海道へと出張し、北海道をクルマで走り回りつつ撮影などを行い、夜にホテルに宿泊し、翌日午前中から同様に北海道で撮影などし、夕方に帰途の空港でバッテリー残量を確認したらバッテリー残量が50%程度であった。けっこう残ってますな。

 なお、俺的iPhone 12 Pro Maxの使用頻度は、1時間おき程度にメールやメッセージをチェックしたり調べ物をしたりで、まあ1時間に5〜10分程度使う感じ。同様にそんな頻度で写真撮影。必要な時だけ使うというイメージで、頻繁&連続的に使ったりゲームなどで使い続けたりはしないタイプである。

以前のiPhoneはどうする? iPhone 12 Pro Maxはケースで保護?

 俺の場合、iPhone 11 Pro Maxから、ディスプレイ表面にガラスフィルムを貼るようになった。iPhone 11 Pro Maxの画面に傷が付いたからだ。うっかり、砂が乗ったアウトドアテーブルの上に、画面を下にしたiPhoneを置いてしまった。

 そしたら簡単に傷が!!! けっこうショック!!!

 追加の傷はもうイヤってことで、慌ててガラスフィルムを貼ったのであった。併用していたiPhone XS Maxにもガラスフィルムを貼った。ちなみにこれらの端末、背面は前述のアップル純正Smart Battery Caseで保護している。

 iPhoneを買い換えると、いつもだいたい、使っていたiPhoneをサブ機として残し、新しいiPhoneをメインとして使うという流れになった。それまでのサブ機は売却か下取りに。

 でも今回は、これまで使っていたメイン機「iPhone 11 Pro Max」とサブ機「iPhone XS Max」を両方下取りに出す予定。というのは、iPhone 12 Pro Maxと同時に購入したiPhone 12 miniが予想を超えるほど良かったから。これについては次回書こうと思うが、メイン機サブ機を「iPhone 12 Pro Max」と「iPhone 12 mini」の組み合わせで運用していこうと思う。

 で、ですね、どちらも非常にキレイな端末なんスよ!!! 美しいしカッコイイ!!! またiPhone 12シリーズからはマグネットで端末背面にアクセサリーを固定するMagSafeが採用された。

 美しくカッコ良く、背面にダイレクトに吸着するアクセサリーもあり……やっぱりネイキッドでiPhone 12を使っていこうかな、と考えている。考え中なので、実はケースも使ってみたりしている。のだが、ケースに入れるとイキナリ、iPhone 12シリーズの角張った素敵なデザインが台無しになるのであった。

 あと、ケースをいくつか買って使ってみたが、iPhone 12シリーズの角張った形状からか、ジャストフィットするケースがほとんどないような気がする。TPU系の柔らかめケースだと、ボタン周辺が歪んだりするし、硬い樹脂系のケースもわりと同様。とりわけ、サイズの大きなiPhone 12 Pro Maxだとその「ケースがジャストフィットしない感」が目立つ。

 ということで現在考えているのは、ガラスフィルム。iPhone 12シリーズ用に既に多種多様なものが発売されているので、それを調達。表も裏もガードできるガラスフィルムも多い感じ。

 このレビューを書き終えて、iPhone 12 Pro Maxの写真を撮り終えたら、さぁiPhoneをガラスフィルムでサンドして傷防止だゼ!!! 来週のiPhone 12 miniレビュー&撮影を終えたら、iPhone 12 miniもガラスフィルムでサンドするゼ!!! みたいな。

 てな感じで俺的iPhone 12 Pro Maxレビューをお伝えしてみた。まあiPhone 11 Pro Maxから乗り換えた感じは、ハードウェアとしてはカメラ周辺機能の進化と形状の刷新ってとこくらいですな。処理速度が上がりRAMも増えているが、俺とかスマートフォンでほぼゲームしないヤツなので、パフォーマンス面で「おっ!!!」と体感することは少ない。

 でもiPhone 12 Pro Maxのカメラ機能イイっス♪ 形状もナイスだし、さらりとしたガラス質感とサイドの金属光沢がステキだし、角張ったデザインがカッコイイ!!! ……とは思わないって人には、あまりオススメできない端末になるのかもしれないが、興味があればとりあえず実機に触れたりしてみてほしい!!!

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スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。