スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

AppleのTouch ID搭載Magic Keyboardがスゲく便利な件

MacでTouch ID、後戻りできな〜い♪

 本連載の先週分にて、8年前のMac ProからM1チップ搭載Mac miniに乗り換えた話を書いた。M1 Mac miniが総じて速くて快適♪ といった話ですな。

 で、M1 Mac miniを買うとき、いっしょに「Touch ID搭載Magic Keyboard(Magic Keyboard with Touch ID)」も買ったのだ。このキーボードを使うと、指紋認証ログインなどがデキるようになるってコトで。

Apple「Touch ID搭載Magic Keyboard」のUS配列版を購入した。M1チップなどのAppleシリコン搭載Macモデル用のBluetoothキーボードで、Touch IDセンサーが搭載されている。アップルストア価格は1万5800円

 最近の世代のMacBookにはTouch IDセンサーが搭載されていたりして、ログインや決済などをTouch IDによる指紋認証で行える。だがMacのデスクトップ機で指紋認証などの生体認証に対応した機種はなかった(M1 iMacにはTouch ID搭載Magic Keyboardが付属していたので生体認証に対応したと言えるが)。しかしこのTouch ID搭載Magic Keyboardの登場(というか単体発売)で、ようやくデスクトップMacでも指紋認証の利便を享受しまくれるようになった。

 ……Windowsとかだとサードパーティの指紋認証デバイスが使えるんスけど、Apple製品向けにはナイんすよね。Windowsをメインに使っていた頃には指紋認証デバイスを多用したが、Macに乗り換えてからは「生体認証使えなくて残念」と感じていた。そういう残念感を払拭できるのがこのTouch ID搭載Magic Keyboardであり先日導入したM1 Mac mini。

 イロイロ便利になるハズ!!! ということで、鋭意!!! 積極的に!!! 前のめりで!!! 使い始めたッ!!!

キーボード右上に見えるのがTouch IDセンサー付きのキー

 結果、サイコーですぅ〜このキーボードのTouch IDセンサー付きのキー♪ 以下Touch IDキーと呼んでゆきたいッ!!! さておき俺の場合は基本的にMagic Keyboard自体が苦手なんだが、このTouch IDキーの利便だけでも「あーこのキーボード買ってよかったわ〜」と大満足している。てなわけで移行、Touch ID搭載Magic Keyboardのレビューをば。

Touch ID搭載Magic Keyboardはどんなキーボードなのか?

 Touch ID搭載Magic Keyboardは、基本的にはAppleシリコン搭載Mac用のBluetoothキーボードだ。Appleシリコン搭載Macに接続すると、Touch IDキーにより指紋認証が可能になる。Appleシリコン搭載MacBookに接続してもTouch IDキーが機能するので、クラムシェルモードにしたMacBookでこのキーボードから指紋認証を行える。

 また、Bluetoothキーボードとしての汎用性も備えている。たとえばAppleシリコン非搭載各種MacやiPhoneやiPadに接続して使うことができる。ただし、Appleシリコン搭載Mac以外に接続した場合はTouch IDを利用できない。

Touch ID搭載Magic Keyboardは、基本的にはAppleシリコン搭載Mac用。しかしTouch IDの利用を考えなければ、macOSやiOSやiPadOSを搭載したAppleデバイスで幅広く利用できる
サイズは高さ0.41~1.09×幅27.89×奥行き11.49cmで、重量は243g。従来のMagic Keyboardとその薄さや質感は同様だ
キーボード前方右側に電源オンオフのためのスライドスイッチがあり、前方中央にはペアリングや充電を行えるLightningポートがある。1回の満充電で約1か月間使用可能
編み込みタイプのUSB-C - Lightningケーブルも付属している。キーボードとマックをこのケーブルで接続すれば自動的にBluetoothペアリングが完了する。もちろんBluetoothペアリングは手動でも行える
俺が購入したUS配列版Touch ID搭載Magic Keyboardのキー配列
こちらは日本語配列版のキー配列

 Touch ID搭載Magic KeyboardをBluetoothキーボードとして見たとき、残念だなぁ〜と思うのは、相変わらずマルチペアリングには非対応であること。たとえば普段はMacと接続して使い、必要に応じてiPadにつなぎかえて使う場合、ペアリングをしなおす必要がある。

センサーに触れていろいろ解除!!! とても快適〜♪

 Touch ID搭載Magic KeyboardにおけるTouch IDの初期設定は、iPhoneやiPadとだいたい同じ。macOSのシステム環境設定のTouch IDの項目から行う。

Touch ID搭載Magic KeyboardでのTouch ID初期設定は、macOSのシステム環境設定から。指紋を登録していく程度で使えるようになる

 できることは、上のスクリーンショットにもあるが、Macのロック解除(スリープの解除)、Apple Pay使用時の認証、iTunes Store/Apple Store/Apple Books使用時の認証、パスワードの自動入力(キーチェーン使用時)。キーボードのTouch IDキーに触れるだけでこれら認証を行える。

 で、俺的に何がまず便利かと言えば、Macのスリープとスリープからの解除だ。「こんなに快適になるのかーッ!!!」と驚いた。頭ではわかっているが驚いた。

 具体的には、Touch IDキーを押せばMacがスリープに入り、スリープ状態で再度キーを押せばスリープから復帰する。ナニこの素早さ手軽さスムーズさ!!! 俺所有のAppleデバイス中で最もスリープと復帰が華麗に行えるんですがッ!!!

キーボード右上にあるTouch IDキー。Mac使用中にこのキーを押すとスリープに入る。スリープ状態で押す(というか指紋を当てる)とスリープから復帰する

 このTouch IDキーの位置、従来のMagic KeyboardではEjectキーがあった。macOSのスリープ移行のショートカットは「command + option + eject」だが、Touch ID搭載Magic Keyboardではワンキーの操作に。スリープ解除に必要になるパスワード入力も不要に。大げさではあるが工数がザックリ減ったという印象だ。素晴らしい。

 ただし、電源オフからMacを起動した場合は、Touch IDでのログインはできない。なので、スリープを利用せずMacを使っているユーザーにとっては、このキーボードを使ってもmacOSへのログインは便利にはならない感じ。

 さてさて、それからキーチェーンに登録したIDとパスワードの入力もちょっと便利になる。これまでのログインにはサイトにアクセスしてマウスやキーボードの操作が多少必要だったが、これが指紋認証だけになる(ことが多い)。

iCloudのWebサイトにアクセスした様子。左の表示でTouch IDキーに指を置けば、右のようにログインが完了する
こちらはSBI証券Webサイトにログインする様子。このサイトでもTouch IDキーにタッチするだけでログインできた
三菱UFJ銀行へのログイン。Touch IDキーに指を触れるとIDとパスワードが自動入力されるが、次いでenterキーを押すか画面上の「ログイン」ボタンをクリックするかしないと、ログインには至らなかった
ドコモのdアカウントWebサイトへのログイン。最初のdアカウントIDは自動入力されたが、パスワード入力画面ではマウスでの鍵マーククリックなどの操作が必要になった

 ログインするサイトにもよるが、たまには「せっかくTouch IDなのに手間がけっこうかかる」というサイトもある。でもまあ、おおむねスムーズに利用でき、マウスやキーボードの操作が大幅に減って、とても快適である。

Touch ID搭載Magic Keyboardの、Touch IDのキーだけ使っているゼ!!!

 Touch ID搭載Magic Keyboardの全体的な使用感だが、従来のMagic Keyboardとほぼ同じという感じ。4つの角が丸みを帯び、それに伴って角にあるキーも丸みを帯びたり、あるいは光沢仕上げだった底面がマット仕上げになったりはしている。が、Touch IDを除く使い勝手は「ほぼ同じ」という印象だ。

 第三者的な立ち位置で見ると、キー配列もいいし、作りもいいし、外観もキレイだし、それにTouch IDという機能性もあるしで、優れたキーボードだと思う。打鍵感などをはじめとする使用感が好みに合えば、高い満足度が継続しつつ使っていける一台になるだろう。

 でも俺の場合、Magic Keyboardの低さが苦手。傾斜が非常に少ないのも苦手。あとカーソルキーの上下が小さいのも苦手である。打鍵感はけっこうイイと思うのだが、Magic Keyboardに台座的なものを追加しつつカーソルキーに慣れてゆきたいッ!!! ってほどは、Magic Keyboardを好きになれないのであった。

 でもTouch IDキーは、超便利。スーパー便利でストロング便利でマグナム便利。なので、↓このように使っているのであった。

現在の仕事机。USB接続のキーボード(東プレ「REALFORCE for Mac TKL」)とワイヤレスマウスを使っている。Touch ID搭載Magic Keyboardは、ディスプレイ右端奥に立てて置いている
Touch ID搭載Magic Keyboardの右上にあるTouch IDキーだけを使用中。指紋認証やスリープ/復帰が必要なときだけ、Touch IDキーを使う感じ

 Touch ID搭載Magic Keyboardのたーくさんあるキーのうち、Touch IDキー1個だけを使用中。なんかメーカーに申し訳ない感じの使い方であるが、このキーだけ使えれば俺は非常に満足なのであった。てゅーか、Touch IDキーのみ搭載したデバイスを発売してくれれば、今すぐ予備含めて3個くらい買うとマジで思い中の俺なのであり、Touch ID搭載Magic KeyboardのTouch IDキーは超便利なので興味のある方はぜひお試しあれ♪

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。