スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」
「auひかり」に乗り換えたら通信速度が100倍に高速化した話
2021年11月29日 00:00
NTTフレッツ光が遅い~、そろそろ無理っ!!! 乗り換えッ!!!
ここ数年でよく聞くようになった「NTTの光回線が遅い」という話。エリアや使用状況にもよるが、「以前は超っ速だったNTTフレッツ光が最近はヤケに遅い」という人が散見されるようになった。インターネット接続速度が遅くなってきて困ったって話ですな。逆にエリアや使用状況によっては「ウチは凄く速いです~」という人も少なくない。
回線速度低下の理由はいろいろ言われているが、主には光回線を使うユーザーの急増……らしい。拙宅ではNTTフレッツ光を使ってきたが、昼間はだいたい快適な速度で使えている。↓こんな感じ。
下り(ダウンロード)も上り(アップロード)も90Mbps以上となっていて、ほとんどのネット利用を非常に快適に行える通信速度だ。PING値(ピン値/ピング値;パソコンなど端末と接続先サーバーの応答速度で小さいほどネット接続が快適/レイテンシーとも)やJITTER値(ジッター値;連続したPING値の変動幅で小さいほど通信が安定している)を見ると、高速なデータ通信を安定的に行えていることがわかる。
な・の・だ・が……夜になると遅くなる。↓こんな感じの遅さ。
拙宅環境においてNTTフレッツ光の通信速度に遅さを感じ始めたのは、2020年の春頃からだろうか? しかしその頃は週末の夜だけ通信速度が「ちょっと遅くなる」という感じだった。
だが今年に入ってからは「夜はいつも遅い」って感じであり、週末の夜となると「遅さに鬱憤がたまる」というレベル。スゲく遅ぇんスよインターネットがぁぁぁぁーッ!!! てな感じ。
原因は……よくわからないが、想像するに、コロナ禍のテレワーク&おうち時間増加かな、と。拙宅付近は住宅地で、働く世代も多く、昼間は駐車場からクルマがなくなり、主な人通りは高齢者って感じのエリア。であったが、コロナ禍に入ってから在宅ワークの人が増えたらしく、駐車しっぱなしのクルマが増え、働いている世代っぽい人が玄関に出たり外を歩いているようなことが増えたという印象である。
きっと、会社へ通っていた人が自宅で仕事するようになり、自宅でネットも多用するようになり、新たに光回線を導入し始めたんだろうなぁ~。そして「光回線なんだし」ということでネット動画も大視聴。そんな人が増え、以前はさほど大きくなかった光回線のトラフィックが急増したのではないだろーか、と考えている。
ともあれ、最近では「夜になると仕事に差し支えるほどネットが遅い」という状況。長年使ったNTTフレッツ光から、速いと評判の「auひかり」に乗り換えることにした。
いきなり通信速度10?~100倍!!! 凄いぞauひかり!!!
乗り換え先の光回線としてauひかりを選んだ理由は、友人が使っていて「超速い」と言っていたから。また、調べてみたら拙宅へはKDDI自社回線が通りそうだったから(NTTダークファイバーではなさそうだったから)。ネット上で「auひかりは凄く速い、と感じる人が多い」とウワサされていたことも後押しとなった。
申し込んだのは、「auひかりホーム5ギガ」。auひかり(ホーム)には1ギガ/5ギガ/10ギガ(最大通信速度別)のサービスがあるが、とりあえず1ギガの使用料で5ギガのサービスを使えるということで選んだ(先のことはあまり考えていない俺)。
なお、料金などについてはauひかり公式ページをご参照あれ。仲介業者経由で申し込んだりするとキャッシュバックなど特典が得られるケースもあるので、そのあたりも考慮されたし。
で、工事日の相談をして工事予約をして回線開通したのが2021年11月15日の夕方。開通直後に計測した通信速度が↓これである。
この速度、拙宅環境でのNTTフレッツ光の速度と比べると、10倍から100倍になっている。auひかりでの通信速度は時間帯にあまりかかわらず高速で、平均して下り800Mbps/上り300Mbpsといった速度が出ている。スゲく速い!!!
どんな感じでネット利用速度が変わったのか? 体感では「通信速度が原因で遅いと思うことはほぼナイ」という感じ。接続先サーバが重いことはあるが、「なんでGoogleマップが全然表示されないのぉ~?」とか「ケータイWatchで写真が全然表示されないんですけど」みたいなコトはなくなった。なお、USENスピードテストによる「用途別回線スピード判定結果」は以下のとおり。
ちなみにここでの通信速度計測は、auから借り受けた専用ルーター(ホームゲートウェイ)を、それまで使っていたルーターと置き換えただけの状態で行った。PCはMac mini(M1 2020)で、ギガビットイーサネットポートへのケーブル接続で計測している。スイッチングハブとかケーブルとかは古いままなので……もしかしてイーサネットアダプターとかスイッチとかケーブルを高速なものにしたら、契約した5ギガサービスの本来の速度が出る? まあそのあたりは順次機材をリプレイスしてゆきたいッ!!!
auひかり回線の申し込みから開通まで
auひかり回線を申し込んだのは、2021年9月17日(金)。エリアや時期によっては何カ月か待たされるようなケースもあるとのウワサだったので、「ま、年末くらいまでに開通すればいいか」くらいに考えていた。NTTフレッツ光でも昼間なら快適な速度で使えることも多かったので、夜まで仕事を持ち越さない方向で。
申し込みから2日後、2021年9月19日(日)に「開通までの流れを読んでおいてネ」的なメッセージ(SMS)が届いた。そこには「光ケーブルを新しく設置する場合、1週間~30日程度を要します。状況により数カ月必要となる場合もございます」とあった。大丈夫っス。待ちますし!
またその後、電話がかかってきて「auひかり回線を引けない場合もあります」的な説明があった。電柱の管理事業者から電柱の利用許可が持ち主から出ないことが稀にあるんだそうだ。
えー。じゃあそのときはNURO光にするし。NUROはNTTダークファイバー使っているそうなので、きっと許可とかそういう制限なさそうだし……でもなんかNTTってなー。
あーコレはアレだな、スゲく待たされるパターン。来年開通とかになっちゃうのかも。逆に案外早くメッセージが来たと思ったら「まことに残念ながらお客さまのお宅にはauひかり回線を通すことができません」とか書いてあるガッカリなパターンかも!!!
などと妄想していたら、2021年10月9日(土)にauひかりから「準備OK、工事日を指定してネ」的なメッセージが。ネット上で工事可能な日から希望日・時間帯の候補を選んで待つと、2021年10月11日(月)には工事日決定のメッセージが届いた。工事日は2021年10月27日(水)に決まった。
auひかり工事日(開通日)となる2021年10月27日(水)。この前日には実際に工事を行う業者から連絡があり、何時頃に工事を始めるかなどを知らせてくれる。
そして2021年10月27日(水)当日、トラブルが起きた。詳細は省くが、田舎にアリガチな土地と番地の情報不足(auひかり側に非はない)から、使用許可を得た電柱が違っていたのであった。結果、工事日は2021年11月15日(月)に。結局2カ月待ちとなったカタチだが、でもまあ、無事に開通したのであった。
余談だが、auひかり開通後、NTTフレッツ光は解約した。解約はネットで申し込みを行えて、後日に回線撤去相談のための電話がかかってきた。拙宅の場合、NTTの光ファイバーケーブルはそのまま残し(撤去することも可能とのこと/その場合工事立ち合いが必要)、後日ONUのみ返送することになった。料金は無料だった。
俺にとって、びっくりモヤモヤなauひかり
俺が光回線(FTTH)を使い始めたのは2003年。そのときからずーっとNTTのフレッツ光を使ってきた。なので、光回線への接続についてはNTTフレッツ光での手順しか知らない。
そんな俺がauひかりを使ってびっくりしたりモヤモヤした点がある。ひとつはルーター。
auひかりに申し込むと専用ルーター(ホームゲートウェイ/HGW)が送られてくるが、それをONUにつなぐだけでインターネットに接続できる。えっ? プロバイダーのアカウントやパスワード入れてないんですけど!? auひかりは申し込み時にプロバイダーも指定するスタイルだが、この専用ルーターを使えばそういった設定をしなくてもネットにつながっちゃうらしい。ふーん。専用ルーターシリアル番号などとプロバイダ契約が紐づけられているとか?
逆に言えば、このauひかり専用ルーターっていうかホームゲートウェイを使わないと、ネットに接続できない。自分で好みのルーターをauひかりONUに接続して使うことはできないらしい。いや正確にはできるらしいが、けっこうな専門知識が必要らしく、素人には難しいので、素直にこの専用ホームゲートウェイと使ってネ、ということになっている。
それと、auひかり専用ホームゲートウェイのAterm BL1000HWの場合、Wi-Fiルーター機能を内蔵している。のだが、そのWi-Fi機能は有料オプション(月額500円/税込550円)となっていて、別途申し込まないと機能しない。なお、auスマートバリュー利用ユーザーの場合は無料でWi-Fi機能オプションを使える。
ナニそれ~ヘンなの~。まあauひかりはそういうコトになっているようだ。でも月額550円の使用料はモヤモヤする。
なお、上の写真にあるAterm WX3600HPは、ホームゲートウェイに接続してWi-Fiアクセスポイントとして機能させている。ホームゲートウェイのWi-Fi機能は有料でONにしてあるが、この記事執筆のために「無線ランプ点灯」の撮影を終えたらWi-Fi機能使用オプションは解約する予定。
ただ、ホームゲートウェイAterm BL1000HWのWi-Fi機能はWi-Fi 6(IEEE802.11ax)対応で高速。NECプラットフォームズのけっこう高性能なWi-Fiルーターと共通する部分が多くてデキることも多く、Aterm派にはとても使いやすい製品だ。なので、あまり深く考えずにこのホームゲートウェイだけ使うのもアリかなと思ったりする。
てな感じのauひかり回線導入顛末。いや~スピード低下で鬱憤がたまっていたが、auひかりにして完璧にスッキリ!!! 全てが速くなった……という感覚ではない(低速でも鬱憤を感じないネット系サービスも少なくない)が、夜になると多出した「んもぉぉ~遅い!!! 遅すぎる!!!」というイライラが大減少し、気分が非常にイイのであった。
……ネットが速いとやる気が出ますな♪ よっしゃ、古いし遅いし硬くて扱いにくいイーサーネットケーブルをカテゴリ6Aのやわらかケーブルに置き換えてゆくゼ!!! 別室のWi-FiアクセスポイントもWi-Fi 6に対応させるゼ!!! やるゼやるゼやるゼ~俺はやるゼ~っ!!! みたいな。