スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」
iPhone XS Max たっか! でも買いました~
2018年10月29日 06:00
iPhone XS Maxは購入必至なのダ♪
2017年11月に買ったiPhone X(レビュー記事)。その最初の印象は「税込14万184円。高っ!」でしたけど、その後「高かったけど満足度高いな~♪」という感じでした。
そして先月、2018年9月21日に発売された「iPhone XS」シリーズ(公式ページ)。どの機種も税別10万円オーバーで、マックス高価なXS Maxの512GBモデルは税別16万4800円(アップルストア直販)。高~ッ!
でも購入する筆者。アップルストアで購入。SIMロックフリーのiPhone XS Max(256GB)モデルです。税別14万1800円。もはや「MacBook Air」(公式ページ)とかよりずっと高価なスマートフォンなのでした。
高い高い言いながらナゼ買ったかと言えば、iPhone Xが非常に使いやすくて愛用しているものの「もっと画面が大きければな~」と思っていたから。iPhone XS Maxを「大画面版iPhone X」と考えたのが購入理由です。
そしてiPhone XS Maxを使い始めて1カ月ほど。結果どうだったのかと言えば、筆者としてはとても満足しています。iPhone Xの利便は引き継がれていて、画面が大きいので情報量が多かったり、ときには老眼に優しかったり。あとカメラがイイ感じに進化してますネ。てなわけで今回は、iPhone XS Maxを約1カ月使ってみてのレビューをば。
高いので「Apple GiveBack」で端末を下取りに
そうそう、iPhone XS Maxはお高いので、今回はアップルのデバイス下取りサービス「Apple GiveBack」(公式ページ)を使って買いました。まずはその件から書きますが、Apple GiveBackにご興味のない方は飛ばして次の章へ。
Apple GiveBackは前述のとおり下取りサービスで、下取り金額はApple Storeギフトカードとして支払われたり、アップルストア店頭なら新規購入デバイスから割り引きされたりします。筆者の場合はオンラインの下取りを選び、Apple Storeギフトカード(をコードのカタチでメールにて)受け取りました。
その手順は全体的にとても簡単。以下、写真とともにApple GiveBack利用の様子をご覧ください。
256GBのiPhone 8 Plusを下取りに出しましたが、下取り額は5万2000円。安いか高いかは価値観によると思いますが、筆者的には案外高く下取ってくれたんじゃないかな、と。オンラインで容易に手続きでき、下取りまでスムーズにできて好印象でもあります。ただ、アップル製でないデバイスは下取り不能だったり激安だったりするようです。
あと、Apple GiveBackは付属品とか元箱ナシで下取りに出せるのがラク。と言うか、細かな付属品は下取り対象ではないようです。「ん~このiPhoneもう使ってないや」と思ったら、パパッとオンライン手続きしてiPhone本体のみ送ればOK! ってのが気軽でイイ感じでした。
見やすく情報量が多い6.5インチ画面
前述しましたが、筆者は「iPhone Xの大画面版」としてiPhone XS Maxを買いました。5.8インチのiPhone Xから6.5インチのiPhone XS Maxへの乗り換え。
結果、アタリマエですけど、5.8インチ→6.5インチの大画面化はとても快適です。やっぱり大画面はイイ♪ 我ながらつくづく大画面スマホが好きなのでした。
iPhone XS MaxとiPhone Xを使い比べると、これもアタリマエですが、iPhone XS Maxのほうが表示される情報量が多く、より一覧性が高いです。また、十分な情報量を確保しつつも文字を大きくできたりして便利。
5.5インチ→6.5インチの大画面化、1インチ違いなので、人によっては「少しの差」と考えるかもしれません。テキストが数行多く表示されたり、地図がちょっと広く表示されたりする程度ですしネ。でも筆者の場合、それを「けっこう大きな差」と感じちゃうわけです。
結果、iPhone XS Max使用直後からiPhone Xの使用頻度は急低下。iPhone Xはカメラ機能が高いので、SIM抜いたらデジカメ的に使おうかなとか考えていましたが、カメラとしてもiPhone XS Maxのほうが高性能。iPhone Xも高価な端末だったけど、そしてツカエル端末だったけど~、もう引退なのか~っ! と、ちょっとショックを受けています。
それからiPhone XS Max、これもやはりアタリマエなんですが、iPhone Xの大きな良さのひとつであるTrueDepthカメラによるFace IDも便利。顔認証ロック解除ですね。そんな点でも「iPhone Xの使いやすさがそのままあって、なおかつ大画面」であるiPhone XS Maxは満足度が高いです。
でも、率直なところ、大きな良さは「画面が大きいこと」くらいかも。もっと言えば、iPhone Xに感じていた細かな不満はあまり解消されませんでした。
たとえば「ときどき使いたくなる指紋認証」とか「指紋ナシでもいいから虹彩認証とか採用してよ」とか「てゅーかアプリダウンロード時のロックボタンのダブルクリックってナニソレ感」とか「なんでFace IDって端末横向きじゃダメなの的不満」とか「画面上部のノッチの見栄え的な違和感」とか「相変わらず出っぱってる背面カメラ」とかイロイロ。まあ、Xの次のXSだから大幅改良は先送り? この次の機種で解消される?
そういうふうに考えると、iPhone Xから比べたら、iPhone XSもiPhone XS Maxも、そーんなには大きく変わっていない端末なのかも。ベンチマークは取ってみましたが、処理速度的には高性能化しているものの、ドーンと速くなったって感じでもありません。
という感じで、筆者的には大画面のiPhone XS Maxをかなり気に入っているんですが、も~しかしたら、大画面以外の要素は、世間的には「わりと平凡な進化」として受け取られていたりして? さらに、iPhone Xが気に入っていて、そこから同じ画面サイズのiPhone XSに乗り換える人って、多くなかったりして? いや知らんけど(←曖昧な発言に対する責任回避)。
カメラはイイ、iPhone Xよりイイ
個人的に嬉しかったのはiPhone XSシリーズのカメラ機能。iPhone Xよりも広角側がちょっとワイドになり(28mm相当→26mm相当)、暗所での撮影にちょっと強くなりつつHDR画像がより見栄えするようになり、あとポートレートモードで撮影した写真のボケ味を後から自由に制御できるようになったり。
iPhone Xのカメラ機能については、かなり気に入っていました。やや暗所ノイズが出がちで、デジタルズーム使用時もディテールの荒れが目立ちますが、光量がある場所で撮影すれば「Webコンテンツ用になら仕事で使えるレベル」だと感じています。ある程度照明の知識があれば、「これデジタル一眼レフで撮ったんだ~」と言って信じてもらえる写真が撮れたりも。ウソついちゃダメですが。
で、iPhone XS Maxの写真画質ですが、そのiPhone Xよりも良好に写ることが多いと感じています。ホワイトバランスも良好ですし、ピントもわりと正確で高速。レタッチしても「けっこう粘り強く画質を保持する」といったような画像的な素性の良さも感じられます。
あと、ポートレートモードで撮った写真のボケ味を、後からコントロールできるのも愉快ですネ。「それをやりたかった!」というiPhone 7 Plus/iPhone 8 Plus/iPhone Xユーザーさん、けっこういたんじゃないでしょうか。
といった感じで、iPhoneのカメラ機能を多用しつつ、iPhone Xの画面サイズに微妙な物足りなさを感じていた筆者にとっては、かなり満足度の高いiPhone XS Maxとなりました。恐らく筆者と同様の感覚でiPhone Xを使っていた方なら、まだまだツカエルiPhone Xから、けっこー高いお金をかけて、iPhone XS Maxへと乗り換えても、ニヤニヤできるのでは、と。
あ、あとあと、筆者はメインのPCがMacであるのも、iPhone XS Maxに満足している大きめの要素かも。iCloud経由でMac・iPhone間のアプリをいろいろ連携させまくりで使用中。すげぇ便利さ! で、MacとiPhoneで同じドキュメントを共有する場合、やっぱりiPhone側の画面がある程度大きいほうが快適。iPadのほうが快適に使えますが、ポケッタブルなiOSデバイスでMacと超手軽にドキュメント共有できるのは大きな実用性です。
しかし、画面サイズはiPhone Xくらいでもいいし、MacとiPhoneの連携にもそーんなに頼っていないし、な~んかiPhone XSシリーズやっぱり高くない? とか思っていたら、ん~、んんんん~、微妙かもしれません。そんなスタンスの方にとっては、コストパフォーマンスの高さは感じられないiPhone XS Maxかも。いや知らんけど(←独断と偏見の発言に対する責任回避)。