法林岳之の「週刊モバイルCATCH UP」
「Nothing Phone (2a)」、光るGlyphインターフェイスで個性を発揮
2024年5月28日 00:00
イギリス発のTechブランド「Nothing Technology」からスマートフォン「Nothing Phone (2a)」が発売された。光るGlyphインターフェイスとトランスペアレントの背面で、注目を集めた「Nothing Phone」シリーズ第3弾になる。筆者も実機を購入したので、レポートをお送りしよう。
意外に少ない「光」を取り込んだスマートフォン
スマートフォンの成熟度や完成度が高められる一方、ボディデザインはどれも似通ってしまい、フォルダブルなどの一部のスマートフォンを除くと、どれも同じように見えてしまう。
各メーカーなりに個性を発揮しようと工夫は重ねているが、ある程度の販売数を確保しようとすると、どうしても最大公約数的なデザインが優先され、ボディデザインではなかなか個性が発揮しにくくなっているわけだ。
そんな近年のスマートフォンのデザインで、ここ数年、独特の個性と存在感を示しているのがイギリス発のTechブランド「Nothing Technology」だ。中国や米国、欧州などで人気の高いスマートフォンメーカー「One Plus」(日本未参入)の共同創業者として知られるカール・ペイ氏が独立し、2021年に企業したメーカーだ。
最初に完全ワイヤレスイヤホンの「Ear (1)」を市場に送り出し、オーディオ業界で注目を集め、2022年に初のスマートフォン「Nothing Phone (1)」を国内向けに発表し、翌2023年には第2弾の「Nothing Phone (2)」を発売した。
「Nothing Phone」が注目された要因としては、背面を透明のパネルで仕上げた「トランスペアレントデザイン」、埋め込まれたLEDを着信時などに光らせる「Glyphインターフェイス」が挙げられる。
多くのスマートフォンがスレート状(板状)のボディで個性が発揮できない中、透明パネルと光を組み合わせることで、他製品にはない存在感を示すことができた。
なかでも「光る」というユーザーインターフェイスは、かつてのケータイ時代に着信LEDやサブディスプレイなどで、デザインに活かされていたが、スマートフォンでは「光」をデザインに取り込んだモデルが少なく、新鮮だったことが挙げられる。
こうしたデザイン的な個性もあって、国内でも話題となった「Nothing Phone (1)」と「Nothing Phone (2)」は、直販だけでなく、家電量販ルートなどでも取り扱われたものの、発売後に十分なプロモーションや情報発信が行なわれず、あまり話題になることもなく、『プレ参入』的な印象が残った。
今回、発表された「Nothing Phone (2a)」では、4月半ばに国内で開催されたNothing Technologyの「Ear」「Ear (a)」の発表会に、創業者のカール・ペイ氏が登壇するほか、新たにNothing Japanのマネージングディレクターに就任した黒住吉郎氏も紹介され、いよいよ本格的に国内市場での販売に注力していく姿勢を示した。
黒住氏は本誌のバックナンバーで検索すると、いくつも記事を見つけられるが、古くはソニーのXperiaシリーズを担当し、その後、ソフトバンクや楽天モバイル、ソニー(オーディオ担当)、Appleなどを経て、Nothing Japanに参画しており、国内外のモバイル業界で培ってきた豊富な経験が同社に活かされることが期待される。
製品そのものにも日本への取り組みがあり、新たにFeliCa搭載によるおサイフケータイにも対応した。おサイフケータイについては、今年3月、カール・ペイ氏がひと足早く、対応をSNSで発信したため、国内では「ホントに?」といった反応も見受けられたが、無事にFeliCaが搭載された状態で製品が発売された。
ちなみに、おサイフケータイに対応している製品は、国内向けに販売されるモデルのみであり、海外で販売される「Nothing Phone (2a)」は対応していない。つまり、日本専用のSKU(Stock Keeping Unit)が用意されたことを意味する。
今回の「Nothing Phone (2a)」は、機種名に「Affordable(アフォーダブル)/手頃な価格」を意味すると推察される「a」が付加されていることからもわかるように、従来の「Nothing Phone (1)」と「Nothing Phone (2)」に比べ、リーズナブルな価格が設定されている。
Nothing Japan公式サイトの価格は、標準モデルが4万9800円、RAM/ROMが増量された上位版が5万5800円に設定されている。ヨドバシカメラやビックカメラなどの家電量販店でも同じ価格が設定されているが、原稿執筆時点では4%のポイントが還元されるため、いずれも2000円相当程度、割安に購入できる計算になる。
トランスペアレントデザイン仕上げの背面
ボディからチェックしてみよう。幅76.32mm、厚さ8.55mm、重さ190gで、「iPhone 15 Plus」や「Pixel 8 Pro」など、最近の大画面モデルと同クラスのサイズ感にまとめられている。
本体側面は従来モデルに引き続き、前後面からほぼ垂直に立った形状に仕上げられている。背面は「Nothing Phone」シリーズの特徴とも言えるトランスペアレントデザインで、透明のパネルで背面が覆われている。
内部の基板が剥き出しというわけではないが、ボディカラーに合わせたカバーが備えられた独特のデザインとなっている。背面の透明パネルは従来モデルがガラスを採用していたのに対し、今回は樹脂パーツ(プラスチック)を採用しており、手触りも少し柔らかな印象を受ける。
ユーザーとしてはキズの付きやすさなどが気になるが、Nothing JapanのWebページではスチールウールを利用した摩擦傷試験の映像が公開されており、一定の耐性が保たれていることがわかる。
キズや耐衝撃が気になるのであれば、公式サイトで「Nothing Phone (2a)専用ケース」(2980円)が販売されているので、それを利用するのも手だ。もちろん、Amazonなどで販売されている市販品でもいいだろう。
耐環境性能はIPX4防水、IP5X防塵に対応する。一般的に、IPX4防水は「あらゆる方向からの飛沫の影響を受けない」とされているため、降雨時などの利用が可能というレベルだが、Nothing JapanのWebページの噴霧による防水試験だけでなく、25cmの水に20分間、沈める試験の様子も公開されており、一定の防水性能が保たれていることをアピールしている。
他の耐環境性能については、各規格対応の明記がないものの、同ページでは落下試験や折り曲げ強度試験、温度耐性試験の動画も公開されており、ユーザーが実際に使っていくうえで、安心して利用できる性能を備えていると言えそうだ。興味のある方は、一度、ご覧いただきたい。
ディスプレイは6.7インチのフルHD+対応フレキシブルAMOLED(有機EL)を搭載し、ガラスはCorning社製Gorilla Glass 5を採用する。
ディスプレイには出荷時に実使用が可能な保護フィルムが貼られているが、公式サイトでは強化ガラスを採用した「Phone (2a) ガラスフィルム」(2980円)が販売されている。
ディスプレイの仕様としては、輝度が通常時700nit、屋外時1100nit、最大時は1300nit、コントラスト比は500万対1、リフレッシュレートは30~120Hzのアダプティブリフレッシュレートに対応し、好みに応じて「ダイナミック」「高」「標準」から設定を選ぶことができる。
ディスプレイの仕様はフラッグシップモデル並みではないが、後述するように、画面デザインが「Nothing Phone」シリーズ独自のものを採用していることもあり、1クラス上の価格帯の製品と比較してもまったく遜色なく、快適に利用できる。
生体認証はディスプレイに内蔵された光学式指紋センサーによる指紋認証、インカメラを利用した顔認証にも対応する。
指紋認証はセンサーの位置がやや下寄りにレイアウトされているが、レスポンスも良好で、快適に利用できる。保護フィルムを市販品や保護ガラスに貼り替えたときは、再登録がおすすめだ。
顔認証は設定内で有効にすることで、マスク装着状態でのロック解除にも対応する。顔認証時には画面のスワイプなしに、画面ロックを解除できるようにも設定できる。
バッテリーは5000mAhを搭載し、本体下部のUSB Type-C外部接続端子を利用した最大45Wでの急速充電に対応する。
パッケージには電源アダプター(ACアダプター)が同梱されていないが、公式サイトでは「Power (45W)」(3980円)が販売されている。従来モデルはワイヤレス充電に対応していたが、「Nothing Phone (2a)」はトランスペアレント仕上げの本体背面に充電コイルがないことからもわかるように、非対応となっている。
少し大人しくなった「Glyphインターフェイス」
「Nothing Phone」シリーズの特徴のひとつがトランスペアレント仕上げの背面を活かした「Glyphインターフェイス」だ。
背面に内蔵されたLEDを点灯させることで、着信などを通知したり、タイマーのカウントダウンや音量のコントロールを表現することができる。
従来モデルは背面全体にLEDがレイアウトされていたが、「Nothing Phone (2a)」では背面の上半分のみにレイアウトされ、少し大人しくなった印象を受ける。
Glyphインターフェイスの光るエリアは、左上、左下、右の3か所で、左上の曲線部分などはタイマーカウント時に少しずつ点灯する部分が伸びていくようになっており、それぞれの点灯部に複数のLEDが内蔵されていることがわかる。
Glyphインターフェイスで利用できる機能としては、着信音に連動した点灯をはじめ、通知、「Glyphタイマー」、「ボリュームインジケーター」、再生中の音楽に合わせた「ミュージックの視覚化」などが利用できる。
Playストアから[コンポーザー]をインストールすれば、プリセットされた音と光を組み合わせたオリジナルの着信音サウンドパックを作成することも可能だ。
また、端末そのもののインターフェイスだけでなく、他のアプリやサービスとの連動も用意されている。
国内版についてはGoogleの[カレンダー]との連動のみが利用できるが、グレーアウトしている画面内の表示を見ると、配車サービスの[Uber]、フードデリバリーの[Zomato]の項目が用意されており、配車されるクルマやオーダーしたフードの到着などのカウントダウンをGlyphインターフェイスの光で知ることができるようだ。今後、国内で提供されるサービスとの連動なども期待したい。
ユーザーの工夫次第で、いろいろな活用ができるGlyphインターフェイスだが、もっともシンプルな使い方としては、やはり、着信や通知を「光で知らせる」という使い方だろう。
たとえば、オフィスや会議室などで何か作業をしているとき、着信や通知などを知るため、ディスプレイを上にして、端末を机の上に置くが、「Nothing Phone (2a)」であれば、背面側を上に置き、連絡先や通知の種類によって、Glyphインターフェイスの光り方を変えることで、「○○さんから電話だ」「△△の通知だ」といったことを知ることができる。
もっとも日本の場合、元々、マナーモードの設定率が高いとされ、机の上に置いた端末に着信があってもバイブが振動することでわかるという面もあり、Glyphインターフェイスの通知や着信を有用だと捉えるユーザーがどれくらい居るのかはやや未知数だ。
とは言うものの、こうした光を利用した通知は、かつてのケータイでも広く採用されたように、もっと有効活用できる機能であり、その意味からもGlyphインターフェイスは、購入したユーザーにはいろいろなパターンを試して、積極的に活用して欲しいところだ。
Androidベースの「Nothing OS」を搭載
プラットフォームはAndroid 14ベースの「Nothing OS 2.5」を搭載する。日本語入力はAndroid標準の「Gboard」が搭載される。
「Nothing OS」と名付けられているが、独自のものではなく、シャオミの「Hyper OS」やOPPOの「Color OS」と同じように、Androidプラットフォームをベースにしながら、ホームアプリやユーザーインターフェイスなどをカスタマイズすることで、独自のユーザビリティを実現している。
アプリなどについてもGoogleのPlayストアからダウンロードする。ちなみに、今回購入した端末は、Androidバージョンは14で、Nothing OSは2.5.5a、Androidセキュリティアップデートは2024年4月1日のものが適用されていた。
Nothing Japanでは発売から3年間のソフトウェアアップデートと4年間のセキュリティアップデートを保証すると発表しており、ユーザーは安心して継続利用ができそうだ。
「Nothing Phone (2a)」に搭載された「Nothing OS」が特徴的なのは、ホームアプリをはじめとしたデザインだろう。
「Nothing Launcher」と名付けられたホームアプリは、ウィジェットやアイコンなどがモノトーン調でデザインされ、ドットパターンを利用した「Nothing」ブランドのデザインも随所に活かされており、独特の世界観を演出している。操作感も軽快で、ストレスなく使えそうなのだが、実際に使いはじめると、逆に独特のデザインに戸惑ってしまう。
「Nothing OS」ではGoogleから提供される[Gmail]や[マップ]、[YouTube]、[ドライブ]などのアイコンがモノトーン調でデザインし直されている。
ホーム画面やアプリなどが統一されたデザインでまとめられ、確かに見た目は美しいのだが、これまでのAndroidスマートフォンを利用してきた経験の中で、アプリのアイコンはデザインだけでなく、カラーを含めて、認識、記憶しているため、使いはじめたときは「あれ? [YouTube]はどれだっけ?」と探してしまう。
アプリ一覧はキャプションが付いているため、文字で認識できるが、ホーム画面に表示されたショートカットはアイコンのみなので、「このアイコンは何のアプリ?」という感じで迷ってしまうわけだ。
こうした画面デザインに対する取り組みは、「Nothing OS」としてもこだわりがあるようで、プリインストールのアプリだけでなく、[X](旧Twitter)や[Facebook]、[Instagram]などの一部のサードパーティアプリもインストールすると、同じテイストのアイコンが表示されるなど、かなり本気で作り込んでいる。
ただ、[おサイフケータイ]や[モバイルSuica]、[Yahoo!](Yahoo!JAPAN)といった日本ローカルのアプリは、インストールしてもこれまで通りのアイコンが表示されるため、結果的にデザインの統一感は失われてしまう。おそらく、国内の各携帯電話会社が提供する各サービスのアプリなども同様の対応になるはずだ。
「Nothing OS」の画面デザインに対する取り組みは、なかなかユニークで注目されるが、もし、こうした統一感を完全に実現したいのであれば、Androidプラットフォームにおいて、Windowsの[テーマ]のような機能を実装する形で対応するしかなさそうだ。
ひとつの対策としては、差異が目立つアプリ一覧画面などで、フォルダーを作成できるようにして、目立つアプリのアイコンをフォルダーにまとめる手が考えられるが、Android標準のアプリ一覧はフォルダー作成ができないので、そこに手を入れる必要がありそうだ。
MediaTek製Dimensity 7200 Proを搭載
チップセットはMediaTek製Dimensity 7200 Proを採用する。従来モデルで採用していたQualcomm製Snapdragonシリーズから、チップセットベンダーが変更されたことになる。
Dimensity 7200シリーズは4nmプロセスルールで製造されるチップセットで、国内ではまだ採用例が少なく、先般、国内向けに発表されたシャオミの「Redmi Note 13 Pro+ 5G」がバリエーションのひとつであるDimensity 7200 Ultraを採用している。
性能的には従来モデルで採用されていたSnapdragon 778+と比較して、同等以上とされており、一般的な用途や動画視聴などでもストレスなく、楽しむことができる。メモリーとストレージについては、RAM 8GBとROM 128GB、RAM 12GBとROM 256GBの2つのSKUが用意される。外部メモリーには対応しない。
モバイルネットワークは5G NR/4G LTE/3G W-CDMA/GSMに対応し、5GはSub6のみの対応で、ミリ波には対応しない。
NTTドコモが5Gネットワークの一部で利用している「n79」には対応していないが、各社が5Gへの転用で利用する「n3」や「n28」には対応する。SIMカードはSIMカードトレイの表裏に2枚のnanoSIMカードを装着するデュアルSIM対応で、eSIMには対応しない。
Wi-FiはIEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax準拠で、2.4/5GHzでの利用が可能。Bluetooth 5.3にも対応する。衛星を利用した位置情報の測位機能は、米GPS、露GLONASS、中国BeiDou、欧州Galileo、日本QZSS(みちびき)に対応する。
そして、今回の「Nothing Phone (2a)」で、もっとも注目されるのは、やはり、FeliCa搭載によるおサイフケータイ対応だろう。カール・ペイ氏によれば、従来モデルで「おサイフケータイに対応していれば……」という声が多く、それに応える形で対応したという。
発表会前後の数週間、日本に滞在中、公共交通機関やコンビニエンスストアなどで広く利用されている様子を見て、対応した意義を確信したようだ。各サービスでの対応状況については、2024年4月25日現在のモバイルSuica対応機種一覧に「Nothing Phone (2a)」が掲載されている。
5000万画素イメージセンサーによるデュアルカメラを搭載
背面カメラは従来モデルに引き続き、5000万画素イメージセンサーを採用したデュアルカメラを搭載する。
従来モデルでは背面左上にデュアルカメラが搭載されていたが、「Nothing Phone (2a)」では背面上段中央にレイアウトされ、構えた向きによっての画角のズレや指被りを起きにくくしている。
メインカメラは1/1.56インチの5000万画素イメージセンサー/F1.88の広角カメラで、光学及び電子手ぶれ補正に対応する。もうひとつは1/2.76インチの5000万画素イメージセンサー/F2.2の超広角カメラで、最大114度の画角で撮影ができる。
仕様を見る限り、初代モデルと同じ構成のカメラになるが、チップセットなどが変更されているため、画像処理エンジンなどが更新されているようだ。カメラの[設定]メニュー内では新たに「ULTRA XDRで保存」という項目が追加されており、保存時に輝度を高めて、画質を向上できるとしている。
ディスプレイ上部のパンチホール内には、1/2.74インチの3200万画素イメージセンサー/F2.2のインカメラを内蔵する。自撮り時にはわずかだが、画角の変更ができ、「レタッチ処理」の「強調」と「オフ」を選べるようにしている。タイマー撮影は可能だが、「手のひらシャッター」などの機能が搭載されていないのは惜しいところだ。
「Nothing Phone (2a)」のカメラで気になるのは、シャッター音だ。国内で販売されるモデルのため、撮影時にはシャッター音が鳴動するが、シャッター音が大きいうえ、非常に耳障りなのだ。
この点は初代モデルでも指摘していたが、相変わらずの鳴りっぷりで、今回もはじめて端末を触ったモデルさんが驚いてしまったくらいだ。
グローバルで販売されているモデルは、基本的にシャッター音がオフにできるため、こういった音でも構わないのかもしれないが、日本や韓国などでは『業界自主規制』によって、シャッター音が強制的に鳴動するため、どういうシャッター音が適切なのかをNothing Technologyらしいセンスで考えて欲しいところだ。
いっそのこと、先陣を切って、シャッター音のオン/オフを可能してくれれば、それはそれで歓迎したいところだが……。
撮影した写真はGoogleの[フォト]アプリで管理する。編集機能はGoogleフォト標準のものが利用できるが、Google Oneを契約していれば、「消しゴムマジック」などの機能も利用できる。ただし、これらの編集機能は5月15日以降、Googleフォトのユーザーが順次、利用できるようになることがアナウンスされている。
デザインと光で個性を楽しみたい人の一台
冒頭でも触れたように、スマートフォンはフォルダブルなど、フォームファクターが異なるモデルを除けば、デザインが画一的になり、ユーザーが端末を選ぶ楽しみがスペックに偏る傾向にあるとも言われる。
そんな中、国内向けに販売が開始された「Nothing Phone (2a)」は、従来モデルから継承したトランスペアレントデザイン、光と音で楽しむGlyphインターフェイスによって、他製品にはない個性を持つ。
「Nothing OS」のアプリアイコンのデザインやカメラのシャッター音が耳障りであることなど、細かい部分で気になる点も残されているが、今回はFeliCa搭載によるおサイフケータイに対応し、IP54相当の防水防塵にも対応していることから、本格的に日常で利用できる実用性も兼ね備えた端末に仕上げられた印象だ。手頃な価格で楽しめる個性派の一台として、ぜひチェックしてみて欲しい。