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せっかくのMWCなのでAirPods Pro 3の「ライブ翻訳」機能を試してみた

 本誌でもいろいろと執筆させていただいた通り、3月2日から開催された「MWC26 Barcelona」に参加してきました。MWCどころか海外の展示会自体が初めての筆者にとっては、何もかもが未知なる体験でしたが、感想は本筋ではないので割愛させてもらいましょう。

 せっかくの海外取材ということで、日本ではなかなか体験できていなかった、AirPodsの「ライブ翻訳」を試してきました。筆者はAirPods Pro 3を使っていますが、AirPods 4(ANC)、AirPods Pro 2でも、iPhone 15 Pro以降とペアリングしていれば利用できる機能です。

今回はAirPods Pro 3を使用

 ライブ翻訳機能を使うための下準備として、AirPodsとペアリングしたiPhoneの翻訳アプリにて、相手が話す言語と、自分が使う言語のデータをダウンロードしておく必要があります。

 海外では満足に通信サービスが利用できない可能性もあるため、ダウンロードは日本から飛び立つ前に終わらせておくのがおすすめです。今回は相手の言語として英語と中国語、自分の言語として日本語をダウンロードした状態で臨んでいます。

 言語データのダウンロードさえ終わっていれば、会話をする際にAirPodsを装着し、翻訳アプリの「ライブ」機能から、翻訳前、翻訳後の言語を設定し、「翻訳を開始」をタップすればOK。「○○語を翻訳中」と音声での案内が流れるので、あとは通常通り会話をするだけとなります。

 ほかにも、両方のAirPodsを同時に長押しする、Siriに頼むといった方法で、ライブ翻訳を開始できます。

 実用性はどうか。MWC会場のように、多くのノイズがある環境では、話者がマイクを通していない限り、AirPodsで話者の声をピンポイントに拾うのは難しく、なかなか快適に翻訳ができるとは言い難い状況でした。

 取材中に自分だけ話者に近づいていくのはなかなか不気味ですから、「ちょっと厳しいな」というのが本音です。長い文章を翻訳する際には、一部が翻訳しきれないこともあります。

 ちなみに、ライブ翻訳機能の開始時には両耳にAirPodsを装着するように促されますが、片側のみ装着した状態でも、問題なく使用できたので、片側のAirPodsをマイクのように話者に向けるといった使い方もできそうです。

 また、英語ネイティブの話者は会話のテンポが早いのに加え、日本語と英語では文法が大きく異なるため、翻訳にラグが発生してしまうのも難点。展示会のようなグローバルな環境では、日本語が不利になるのだなと実感しています。

 展示会での使用には不向きですが、買い物をする際、スーパーの店員さんと会話をしたり、飛行機内でCAさんと会話をする際などには、もう少し快適に使えます。

 翻訳のラグはどうしても解消しきれませんが、周りに話している人が少なく、1対1で会話をする環境であれば、それなりに使える機能だと感じています。英語はさっぱりわからないという人には、特に試してもらいたい機能です。

 MWC中はなかなかまともなスクリーンショットが撮影できなかったので、上図は帰国後、Geminiに英語でのプレゼンテーション音声を作成してもらい、別端末で再生しながらライブ翻訳機能を試したものとなります。周囲が静かな環境で、話者が1人の場合は、しっかりと翻訳ができています。

 翻訳のラグは、機能面の問題というよりは、文法の違いによる部分が大きいため、改善しようにもなかなか難しいのが事実でしょう。多少ラグがあっても、正確に翻訳できることの方が重要だと感じます。

 一方で、聞き手の耳に装着するAirPodsのマイクを使っての翻訳は、環境に左右される要素が大きいので、外部マイクでのライブ翻訳機能対応など、さらなるアップデートにも期待したいです。

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