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中国旅行に、アリペイが日本人にも超使えて便利になっていた件

【iPhone SE(第2世代)/Pixel 6a】

 中国旅行……と言っても残念ながら、現在は深圳にSEZビザ(到着ビザ、つまり現地で短期滞在可能なビザ。深圳の場合5日間有効が取れる)で滞在するか、どこか他の国に行く際に経由地として中国の街を選んでトランジットで超短期間滞在を楽しむかくらいしか行く機会がないのですが……。正式に観光ビザを取得するなら別として。

 が、もし……中国に行く機会があれば、憶えていって損のない情報をご提供いたします!

 筆者、この年末年始、深圳・桂林に滞在していたのですが、ほぼほぼ中国元のキャッシュレスでの生活を達成いたしました! もちろん、日本円、香港ドル(←経由地なので)のキャッシュも使っておりません。

 秘密はこれ。アリペイでございます。なんだ解散……ってちょっと待って待って! 違うんです違うんですよ! 中国の電話番号も使っていないんですよ!

 そうなんです、アリペイが、いつの間にか日本の電話番号登録、日本のクレジットカード払いに対応して、ほとんどの機能がこれで対応できるようになってたんですよ!

 私、アリペイに日本の090番号、日本のセゾンカードのみを登録して行ってきたんです!

 まず、香港とのボーダー(中国の事実上の国境……ですかね)を越えて入ると、多くの方は地下鉄で街に入ってホテルなり、買い物なりへ行くと思います。

 アリペイの上の右から2番目「Transport」というアイコンが見えるのが分かるかと思います。これは交通系のQRコードを設定する画面で、中国ほぼ全土の交通系QRコードを設定することができます。深圳も「深圳通」という地下鉄・バスで使える、交通系カード機能を設定できますので、あらかじめこれをやっておきます。

深圳通のQRコード。これで深圳メトロ(地下鉄)の改札を通れます。

 するってぇと……自動改札の従来の深圳通(ICカードタイプ)を通す場所の下にQRコードの深圳通を見せる場所がありますので、ここにアリペイの深圳通のQRコードを見せます……ピ! バタンと扉が開き、ほら通れるんです!

アリペイの深圳通を改札機にかざすと……ほら、扉が開きます!
ほら、地下鉄通って2元の領収、って出たでしょう?

 バスの場合も同様で、バスを乗る際に深圳通のタッチ場所のすぐ近くに、地下鉄と同じように光学式の読み取り機ができているので、アリペイの深圳通を見せるだけ! ね!

バスも地下鉄同様、アリペイで乗れます。楽勝です!

 現金いらないっす! 両替、必要ないです! ATM、触らなくていいです!

 それから、アリペイですから街中の支払いは当然、何でも大丈夫です。

 今回、筆者が深圳に行ったのは華強北や老街スマホパーツ屋さんなのですが、アリペイの「Pay/Receive」画面を見せればOK! 別途「本日の一品」コーナーでお見せしますが、Mi Smartband8の替えバンド、モリモリ買って来ちゃいましたよー!

 いやぁ、コンビニ、定食屋さん、飲茶屋さん、マッサージ屋さん、服の仕立屋さん、自動販売機、ケンタッキーフライドチキン、ホントに全部アリペイだけでOKでした。やるじゃん、アリペイ! やるじゃん、私!

アリペイでパイクーハンは22元♪
洋服の仕立屋さんも……。アリペイ行けるかな、と思いましたが、行けました!

 ちなみに、クレジットカード会社には、アリペイを通して深圳で支払った情報が逐一流れているみたいで、カードの利用明細を表示するアプリが入っているスマホは

「カードのご利用がありました・現在
 場所;海外利用 金額;CNY2.00」
「カードのご利用がありました・現在
 場所;海外利用 金額;CNY4.00」
「カードのご利用がありました・54分前
 場所;海外利用 金額;CNY15.00」

 などと少額決済の跡がずらずら並ぶという、なかなかに愉快な状態になっておりました。

アリペイはiPhoneで、で、紐付いたクレジットカードのアプリをPixelに入れていたんですが、アリペイを使う旅にPixelが鳴るなかなか愉快な状態に。w

 あ、そうだ。ひとつだけ、注意を。

 Transport機能には、DiDiと提携してタクシーまたはシェアライドを呼ぶ機能もあります。ほとんど中国語がわからなくても使えるので便利なのですが、少ーしだけ理解できた方がいいことがあります。それは、


    「相手の車に分かりやすい場所をピックアップ場所に選ぶ」
    「電話番号は見せるか(下4ケタを)言えるようにしておいた方がよい」

ということです。

タクシー呼ぶと、電話番号の下4ケタ聞かれますので、言えるようにしましょう。(麻雀憶えておくべきだった……)

 基本、車の運転手もこちらを探しますし、客である我々も車をナンバーなどで探すと思いますが、たとえば「バス停」「ホテルの玄関前」など分かりやすい場所にしないと、最後は言葉でコミュニケーションしてお互いどこにいるか探したくなってしまいます。電話かかってきたら……中国語……わかりませんよね?

 それと登録の電話番号が(090-……ですね)、タクシーに乗った際に運転手さんが、本当に自分が指定された客が乗ったかどうか確認するために客の電話番号を確認する必要があるようなのですよね。

 で、筆者の場合、電話に表示されたSIMの電話番号を指さしで見せました。が、運転手さんのスマホには筆者のスマホの電話番号の下4ケタ「3707」の「**07」が表示されていたので、もし、多少なりとも中国語の数字の知識があるなら「3(サン)・7(チー)」とでも言えれば良かったのでしょうが……(すいません、筆者、麻雀やらないので、基本的な数字の言い方も知らないのです)そこだけは、アリペイ持つだけで簡単に……とはいかなかった場面ですね……次回からは、Google翻訳で発音を憶えて、聞かれるまえに「サン・チー・リン・チー! (3707!)ということにします。

こっちはシェアライド。乗ってしまえば、タクシーと変わらないし、どうということはないです。

 ともあれ、タクシーの乗客確認にだけは注意する必要がありますが、基本、深圳をはじめ、中国短期旅行には、現金両替とかATMでお金を下ろすとかは必要ないっす。アリペイあれば充分ッす。どうせビザ取るのもカードなんだし、もうVISAかMASTERのカードとアリペイあれば、泊まりがけも全然アリでしょう。

 いやぁ、こんなにキャシュレスが楽になっているとはホントに思わなかったです。

 とにかく、アリペイ万歳っす!