みんなのケータイ

「Amazon Echo Show 15」を使ってみることにしました

 これまで、スマートスピーカー、スマートディスプレイの魅力がいまひとつ理解できず、積極的に使うことはありませんでした。登場初期には、GoogleのスマートスピーカーやAmazon Echo、LINEの「CLOVA WAVE」も少しだけ使ってみましたが、自宅にスマート家電がなく、家電をコントロールしている! というワクワクを感じることができません。

 そもそもスマート家電の必要がない賃貸アパートの狭い一室です。照明は壁のスイッチでパチパチとオン/オフする方が簡単ですし、カーテンは目覚めたときにシャーッと自分で開けるのが好きです。また、部屋に音楽を流しっぱなしにする生活スタイルでもなく、知りたいことは音声アシスタントに聞くより、ほぼ一日中起動しているパソコンで調べた方が断然早いです。

 そんな私が15.6インチのフルHDディスプレイを備えた「Amazon Echo Show 15」を使うことにしました。理由は、私の予定を夫に把握させたいからです。

Amazon Echo Show 15を使ってみることにしました。まだ置き場所に悩んでます。

 コロナ禍では自宅にいることが多かったので忘れていたのですが、取材で出かけることが増えてきて、毎日夫に予定を教えるのが億劫になってきました。夫はなぜかGoogleのサービスに抵抗感を抱いていて、私のカレンダーを見られるように招待しても頑なに受けてくれません。自分の予定は大きな紙のカレンダーや手帳に記入しているアナログ人間で、私も仕方なくカレンダーに記入していたこともあったのですが、同じ予定を2度も入力するなんて面倒極まりない。

 それでも予定を伝えていないと、取材中に「今日、遅いんだっけ?」などとメッセージが時折届きイラッとします。Echo Show 15で私の予定を表示させたり、ふせん機能で伝言を伝えたりできれば、そういった予定確認も減るだろうと期待したのです。

 Echo Show 15を設置しているときに感じたのは、結構重いということ。2.2キログラムで、背面に結構立派なスピーカーが付いているので厚みもあります(奥行35ミリ)。Amazonのイメージ写真のように格好良く壁に取り付けるのは我が家の壁では無理だろうということで、別売りの専用スタンド(3980円)で置くことにしました。ちなみに、日本の家の壁に多い石膏ボードでもステープラーで取り付けられる「Echo Show 15 専用壁美人壁掛け金具」(3480円)もあります。

 Echo Show 15にはバッテリーがなく、電源アダプタをコンセントに挿して使います。ケーブルの長さは1.5メートルで、正直、もう少し長い方が嬉しかったです。

 また、ちょっとびっくりしたのですが、電源ボタンがなく、コンセントに挿したらすぐ起動。それはいいのですが、オフにしたいときにどうすればいいか分からず、コンセントからアダプタを引っこ抜いています。もっと安心できるオフの方法があったら知りたいです。Amazonとしてはオフにすることを想定していないのかもしれませんが。

 とりあえず私のAmazonアカウントを入力して設定し、夫のプロフィールを追加する形で利用。技術仕様には書かれていませんがFire OSだと思うので、タッチパネルでAndroidライクに操作できます。ホーム、戻る、履歴の3ボタンはありませんが、画面上から下にスワイプすると各種メニューが現れます。画面の長押しでウィジェットの追加もできます。

 ウィジェットの種類は現在12種類しかありませんが、私が必要としていたカレンダー、ふせんがあるので今のところは十分。なお、最大6つのウィジェットを配置できます。ウィジェットを配置すると、15.6インチのディスプレイも、それほど大きく感じません。

 Echo Showのカレンダーには、いつも使っているGoogleカレンダーの仕事の予定だけを表示させるように設定。これで、夫は家にいれば、私の仕事の予定をいつでも確認できるようになりました。

 外出先からEcho Show 15のカメラで部屋の中を見られることを教えると「へー」と感心もしていましたが、自分が家の電気代を支払っているせいか消費電力が気になる様子。10分間操作しないとスリープするようにしていますが、Echo Show 15は人の動きに敏感なようで、部屋の中を動き回るとすぐにスリープから復帰します。それがどうしても気になるらしく、自宅に1人でいるときはアダプタを引っこ抜いてオフにしているようです。ガクッ……。

 ただ、2人とも映画を見ることが好きなので、そのうちEcho Show 15でNetflixやAmazonプライム・ビデオを見始めそうな予感がします。そこそこ大きくてフルHDですし、Echo Showのメニューから、あるいは音声ですぐにコンテンツにアクセスできるのでとても簡単。久しぶりにNetflixに入金しようかなと思っています。