みんなのケータイ

5Gだ! 使い放題だ! でも、どこで?

【AQUOS R5G SH-51A】

 3月は楽天モバイル(MNO)の詳細発表に続き、主要3社の5Gサービス内容が発表された。発表のタイミングはバラバラだったけど、サービス開始はまるで申し合わせたように3月25日のNTTドコモ、26日のau、27日のソフトバンクという順。5Gサービスの内容などについては、すでに本誌記事で解説されているので、そちらを参照していただきたくとして、今回は自分が契約する回線も5Gサービスへ乗り換えたお話。

 まず、最初に手を着けたのはNTTドコモ。実は、主要3社の内、個人的にNTTドコモの移行がもっとも面倒だと予想していた。というのも筆者は従来から家族分も含め、NTTドコモの複数の回線をシェアパックグループでまとめていて、5Gサービスを契約するには料金プランを「5Gギガホ」など変更しなければならず、シェアパックグループの主回線を変更するなどの手続きが必要になるためだ。手続きは「My docomo」でもできるけど、今回は主回線を5Gへ移行することに伴う変更なので、確実な変更を期すため、久しぶりにドコモショップの店頭へ出向いた。

 筆者が5Gサービス開始日に訪れたドコモショップは、5Gサービスを契約する人が多かったわけではなかったものの、相変わらずの混雑ぶり。結局、店頭に着いてから、手続きを開始するまで2時間近く待たされた。この待ち時間がイヤで、随分前から機種変更や契約変更の手続きは極力、オンラインに切り替えていたんだけど、未だにこんな状況なのかとガッカリしてしまった。しかもこういうご時世だと言うのに……。

 4月3日にようやく、「ドコモ、ユーザーにWebでの手続きを呼びかけ」なんていうアナウンスも出たけど、ショップスタッフのみなさんの健康が心配です。って書いてたら、4月4日に社員とドコモショップのスタッフが感染というニュースリリースが……。くれぐれもお大事に。快復を祈ってます。

5Gネットワークに接続されると、画面右上のアンテナピクトの隣に「5G」の文字が表示される。AQUOS R5GはGalaxy S20に比べ、この部分の表示が大きく、見やすいのもうれしい

 端末はいろいろと悩んだけど、できるだけ早く使いたいし、主回線を機種変更するということもあり、5G最初の一台として、「AQUOS R5G SH-51A」を選んだ。実は、NTTドコモのメイン端末として、スマートフォンAQUOSを使うのはちょっと久しぶり。

 手続きそのものは物わかりのいいショップスタッフが手際良く進めてくれ、無事にメイン回線を5Gギガホに切り替え、シェアパックグループの主回線も他の回線に変更。新しい主回線は、おそらくもっとも長く引っ張ることが予想される「docomo with」の回線を選んだ。

 データ移行についてはAndroid標準の[データ引継]やNTTドコモの[データコピー]などがあるので、これも比較的スムーズに移行できたけど、この半年ちょっとの間、利用してきた「HUAWEI P30 Pro HW-02L」のメモリーカードがNMカードで、「AQUOS R5G SH-51A」がmicroSDメモリーカードだったため、ちょっと一手間。

 「HUAWEI P30 Pro HW-02L」のパッケージに同梱されていた「USB Type-C microSDカードリーダーライター(試供品)」を引っ張り出してきて、何とかデータのコピーを終えることができた。アプリの引き継ぎや再ログインなども前の機種を見ながら、再設定して、何とかセットアップは完了。ちなみに、少し前にメイン回線でスマートフォンAQUOSを利用していたときの「エモパー」のデータも引き継ぐことができて、久しぶりに「えもこ」さんともお話ができました(笑)。

 また、NTTドコモではもう一回線、契約を5Gに移行した。この回線は購入した端末を試すのもあるけど、いずれSIMカードだけを他機種に挿して、試すかもしれないという判断。端末は「Galaxy S20 SC-51A」をドコモオンラインショップで注文した。

 この回線もシェアパックグループに含まれていたけど、シェアグループからの離脱はMy docomoで手続きができた。ただ、手続き画面に「シェアパック」「解約」などと表示されて、ちょっと戸惑ったのも事実。確かに、シェアパックグループに入るための「シェアパック」を解約するわけだけど、ユーザー目線で見ると、「ん? シェアパックグループが解約されて、離散してしまうの?」と勘違いしそう。本来、手続きをしたいことは「シェアパックグループからの離脱」なので、その点を踏まえた説明をして欲しいところ。たとえば、「シェアパックを解約すると、090-xxxx-xxxxを主回線としたシェアパックグループの対象回線から離脱します」なんていう表現くらいはあってもいいはず。

 ちなみに、ドコモオンラインショップで購入した場合、領収書はPDF文書を印刷して、必要事項を記入したものを郵送すると、簡易書留で送り返されてくるという仕組み。まあ、不正に発行したくないなどの意図があるんでしょうけど、さすがに今どき、この手続き、いかがなもんでしょう?

 auについてはメインで利用している機種が「Galaxy S10+ SCV42」で、次に狙う機種が「Galaxy S20+ SCG02」なので、メイン以外の回線を1回線だけ、5Gに切り替えた。購入した機種はNTTドコモと同じく「Galaxy S20+ SCG01」をチョイスし、au Onlineshop(オンラインショップ)で購入。この回線はちょうど1月に毎月割が終了していたので、そのままMy auで手続きをして、5Gへの移行完了。

 ソフトバンクについては別件で5G対応端末のみを借りることができていて、料金プランも5G対応の「メリハリプラン」に変更してあるんだけど、5Gサービスの利用を開始するには対応端末を店頭に持って行き、手続きをしなきゃいけないそうで、とりあえず、ペンディング。当初はオンラインでもできるような話だったのに……。先日もソフトバンクショップの前を通りかかったけど、例の営業時間短縮で手続きができず、いまだ放置したまま。いつになったら、移行できるのやら……。

 ソフトバンクに限った話じゃないけど、各携帯電話会社はオンラインでの手続きを充実させているようにアピールしているものの、実際には結構、アラが目立つというか、今ひとつ配慮が足りない部分が目に付く。たとえば、一連の総務省の研究会ではMNPの手続きがオンラインでできないなんていう話もあったし、端末の修理を依頼しても引き取られた端末がどうなったか(受け取ったかどうか)もお知らせがなかったり、オンラインで確認するメニューが奥まったメニューに埋もれていたりと、かなりダメなところが多い。こういうタイミングだからこそ、もう一度、オンライン手続きの内容やメニューを総点検した方がよろしいのではないかと……。>各携帯電話会社

 さて、端末を購入し、回線契約を5Gに切り替えたら、次は5Gを試しに……と言いたいところだけど、本誌の5G関連記事でも触れられているように、各社の5Gサービスは使える場所がかなり限られている。「エリア」というより、まさに「スポット」という感じで、普段の生活で5Gネットワークに接続することなんて、当面はまったく期待できない(笑)。ただ、対象の料金プランを契約していれば、4Gネットワークに接続したとしても使い放題であることには変わりないので、外出時はモバイルネットワーク最優先で使うつもり。

何回目かで1Gbpsオーバーを記録。。地図で何となくわかるけど、ここは羽田空港国内線ターミナル

 とは言うものの、せっかく5G対応端末を購入し、契約も切り替えたんだから、一度は画面のアンテナピクトに「5G」を表示したいところ。そこで、ある日の早朝、とある場所に出かけてみたところ、無事に5Gネットワークに接続でき、アンテナピクトには「5G」の表示が! [ドコモスピードテスト]アプリで計測したら、何回目かに「1Gbps」超えを記録。ユーザーが少ないことが影響しているとは言え、なかなかスゴいもんです。ただ、そこから離れると、表示はすぐに「4G+」に戻り、通信速度も200Mbps程度(それでも十分速いけど)に……。まだまだシビアですね。

5Gネットワークに接続し、[ドコモスピードテスト]アプリで計測するときは、「ラージモード」(画面中央右下のラジオボタン)がおすすめ。ただし、測定時に最大1GBのデータ通信量を消費するそうなので、5Gギガホ契約時のみで利用した方がベター

 とまあ、そんな状況なので、しばらくは5Gのエリアも急速に拡がらないだろうし、体験できる場所も限られているけど、移動中など、ユーザーが気が付かないうちに5Gネットワークにつながってたなんてこともあるかもしれない。

 せっかくなので、5Gネットワークに接続したら、位置情報といっしょに記録してくれたり、通知を表示してくれるアプリがあってもいいような気がしました。そうすれば、5Gを契約したユーザーもエリアが拡がっていくことを実感できるし、結果を友だちや家族に見せるなんていうこともできる。せっかくの『希少な』5Gエリア(スポット)なんだから、逆にそれを楽しむような仕掛けもアリじゃないでしょうか。>各携帯電話会社