≪新刊立ち読み≫

「できるfit ずっと使えるiPhone 16&15 Plus/Pro/Pro Max対応」発売記念リレーコラム第1回

 9月20日にアップルから発売されたiPhone 16シリーズ。新たに搭載された「カメラコントロール」や生成AI「Apple Intelligence」への対応など、大きな注目を集めています。

 そんなiPhone 16シリーズの基本から活用までを余すことなく解説した書籍『できるfit ずっと使えるiPhone 16&15 Plus/Pro/Pro Max対応』が発売されました。ここでは著者陣の一人である白根雅彦氏に、イチ推しポイントを語っていただきました。

iPhoneを守る最初の一歩

 iPhoneには連絡先やメールなどの個人情報が保管されているのに加え、設定すればクレジットカードや交通系ICカード、QRコード決済など財布としての機能、さらにオンラインショッピングなどの機能も使えるようになります。

 iPhoneは非常に便利ですが、他人に不正利用されると非常に困るものでもあります。それが怖いのでクレジットカード情報などを登録したくない、と思われるかもしれませんが、実際にはそうではありません。

支払いに関する操作をするときは、Face IDかパスコードの認証が必要なので不正利用を防げる(エクスプレスカードに設定されている場合を除く)

 まず、iPhoneはパスコードとFace IDでロックがかけられます。さらにインターネット経由で場所を探したり、データを消去することもできます。盗難に遭っても簡単には盗用されることはなく、みなさんが普段持ち歩いている財布よりも格段に安全です。

 最近はスマートフォンでキャッシュレス決済できるお店が増えていて、ほとんど現金を使わずに生活できます。2025年の春ごろにはマイナンバーカードもiPhoneに内蔵できるようになる予定なので、身分証を持ち歩く必要もなくなるかもしれません。極論を言ってしまえば、今後は財布を持ち歩かず、iPhoneだけを持ち歩いた方が安全に生活できるかもしれません。

 パスコードとFace ID、Appleアカウントが適切に設定されてロックされたiPhoneは非常に堅牢で、捜査当局や専門機関、メーカーであるアップルでも容易にデータを抜き取れないと言われています。安心してiPhoneを使うために、パスコードとFace ID、Apple Accountはしっかり設定し、パスコードやパスワードは他人に知られないように管理しましょう。

[設定]画面の[Face IDとパスコード]-[盗難デバイスの保護]がオンになっていれば、外出中だけ一部操作の認証でFace IDが必須となり、パスコードを盗み見られても不正利用できなくなる

 しかし、パスコードやFace IDが設定されていれば万全というわけではありません。そもそも、iPhoneが紛失や盗難に遭うと、中に入ったデータや決済機能は守れても、高価なiPhone自体を失うことになってしまいます。

 iPhoneはメッセージのやり取りや情報収集、買い物や支払いなどさまざまな用途に使います。基本的にカバンやポケットに入れっぱなしの財布とは異なり、取り出す機会が非常に多くなり、それだけ紛失や盗難の危険性も増加します。紛失や盗難を防ぐような取り扱いを心がけましょう。

 まず、取り出したiPhoneを無造作に卓上などに置く癖があると、置き忘れや盗難の危険性が高くなってしまいます。iPhoneを使っていないときは、カバンやポケットなどの定位置にしまうように心がけましょう。また、外食などで一時的に離席するときも、iPhoneを置きっぱなしにせず、待ち運ぶようにしましょう。

 iPhoneを常に手の届く場所で持ち運ぶことには、紛失や盗難を防ぐ以外にも、いつでもiPhoneを使えるというメリットもあります。メッセージや電話にはすぐに対応できますし、天気や予定などの調べ物もできます。Apple Payに決済手段を登録してあれば、財布を持っていなくても、そのままコンビニエンスストアなどに買い物に行けます。事故などが発生したときにもすぐに連絡を取ることができます。

 紛失・盗難対策以外のメリットも多数あるので、iPhoneを常に手の届く場所に持ち歩く癖を身につけましょう。

ショルダー型iPhoneケースの例。MagEasy製のMagSafe対応でシンプルな製品。落下時の保護にもなる

 その時々の服装によっては、衣類にiPhoneが入るようなポケットがなくてiPhoneを持ち運びにくいかもしれません。そうした場合は、ショルダー型のiPhoneケースも検討しましょう。iPhoneは日本では非常に人気のある商品のため、アクセサリー商品が豊富なのも大きな魅力です。小物入れ付きでショルダーポーチのようなデザインのiPhoneケースなどもあるので、自分の使っているiPhoneに対応した好みに合ったケースがあるか、家電量販店やオンラインストアを探してみるのもいいでしょう。

 自宅や職場では、iPhoneの置き場所として市販のMagSafe充電スタンドが便利です。さまざまな瞬間に手に取る機会が多いiPhoneは、置き場所をしっかり決めておくことが紛失防止に有効です。

AnkerのMagSafe対応充電スタンド。背面にUSBやAC100Vの電力ポートもあり、卓上でさまざまな機器を充電できる

 スタンド型ならば画面が見えて存在感があるので、置き忘れも防ぎやすくなりますが、それだけでなく、メッセージや予定の確認程度ならばスタンドに置いたまま操作できますし、ケーブルも少なく見た目をスッキリさせやすくなります。また、置くだけで充電できるので、充電忘れを防ぎやすいというメリットもあります。

 MagSafe充電器は、「Qi2」という規格とも互換性があります。しかしMagSafe非対応のジャケットケースを装着していると、MagSafe充電器は使えないので注意が必要です。

 さまざまなメーカーがMagSafe充電スタンドを販売していますが、エレコムやAnker、Belkin、UGREENといった有名メーカー製品がオススメです。充電機能のない撮影用のMagSafeスタンドもあるので、間違えて買わないように注意しましょう。

書誌情報
できるfit ずっと使えるiPhone 16&15 Plus/Pro/Pro Max対応
価格:1298円
発売日:2024年11月5日
ページ数:288ページ
サイズ:A5判
著者:法林岳之・石川 温・白根雅彦&できるシリーズ編集部
内容
第1章
iPhone 16&15シリーズがすぐ使える基本ワザ
第2章
iPhoneに欠かせない! 超基本の設定ワザ
第3章
知っておきたい! iPhone 16&15の最新ワザ
第4章
電話&メールで役立つ便利ワザ
第5章
インターネットを自在に使う快適ワザ
第6章
アプリをもっと使いこなす便利ワザ
第7章
写真と動画が楽しくなる快適ワザ
第8章
快適に使えるようになる設定ワザ
第9章
疑問やトラブルに効く解決ワザ