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混雑状況に応じて通信量を自動調整、ドコモが国内初の実証実験

 NTTドコモは、10月17日に開催された「第38回なにわ淀川花火大会」でノキアのSON(Self-Organizing Network)システム「MantaRay SON」を用いて、混雑状況により複数の周波数帯および基地局間の通信量を自動調整する実証実験を実施した。同種の実証実験は国内初という。

 実証実験は、大阪府大阪市淀川区の花火大会会場周辺で実施された。合計280MHz幅のTri-Band Massive MIMO(3.5GHz帯、3.7GHz帯、4.5GHz帯)に、各基地局および周波数帯の通信量を継続的に把握し、混雑状況に応じてスマートフォンなど通信機器が接続する基地局や周波数帯を自動で調整する「MLB」(Mobility Load Balancing)機能を適用した。MLBは、従来は人間が担っていた作業をネットワークが自律的に行うためのシステム「SON」の機能のひとつ。

 当日は、混雑時間帯でも下り約370Mbps、上り約31Mbpsで通信することができた。各周波数帯の通信量を自動で最適化したことで、特定の周波数帯に通信量が偏ることなく、エリア全体で安定して通信できたという。

 花火大会などの大規模イベントでは、特定の時間と場所に人が集中し、SNSの利用や動画の視聴などで通信量が極めて多くなることがある。こうした環境では特定の周波数帯に通信が偏り、通信速度が低下しやすくなる一方、そのほかの周波数帯には空きがあるなど、複数の周波数帯を活用できない課題があった。

 同社では今後も、SONなどネットワーク自動化技術と無線装置の高度化を組み合わせて、2027年中にもTM Forumが定める「自律型ネットワーク レベル4」に対応するネットワークの実現を目指す。ユーザーの利用状況の変化に柔軟かつ迅速に対応できるネットワークの構築を進め、より安定した通信サービスを提供するとしている。今回の技術は今後、スタジアムなど大規模施設への導入を進めると共に、都市部への展開も視野に入れる。