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シャープ、家電と連携するAIサービス「NIAH」発表 言葉で家電操作や家事をサポート
2026年9月1日 15:21
対話で家電や家事の悩みを解決するAI
NIAHは、同社製の対象家電やサービスと連携するAIエージェントサービス。スマートフォンアプリの「トーク」画面から音声やテキストで家電や家事に関する疑問を相談すると、生成AIを活用して解決策を提案し、対応する家電の動作設定までナビゲートする。
「シーツを洗う」「明日は資源ゴミの日」といった日常の家事をNIAHに話しかけるだけで、自動でスケジュールに登録され、準備が必要なタイミングで先回りして知らせてくれる。「お好み焼きを作りたいから具材を覚えておいて」と伝えれば、必要な食材をAIが自動で考えて買い物リストに登録・分解してくれる機能も搭載する。これらのタスクやリストは有料プランで家族間で共有でき、仕事帰りの買い物分担や、重複買いの防止にも役立つという。
サービス開始時点での対応機器は、同社の空気清浄機やエアコン、洗濯機、冷蔵庫、調理家電など合計52機種。最新機種のみではなく、2025年発売の一部機種もアップデートで対応する。同社では今後、対応機器やサービスを拡大するほか、他社製機器や外部サービスとの連携も推進するとしている。
利用プランは月間の会話回数(1往復=1回)に応じた4種類が用意される。月30回までの「フリー」は無料、月300回までの「ノーマル」は月額495円、月600回までの「プレミアム」は月額990円、月1200回までの「ゴールド」は月額1980円となる。
有料プランではタスクや予定を最大3人の家族と共有できるほか、AIエージェントの性格タイプを「寄り添い型」や「スマート型」「ユーモア型」の3タイプから選択でき、こまめに声をかけてほしい、必要なことだけを聞きたいといった個々のニーズに応える。対象家電の所有者向けに、サービス開始日から6カ月間「ノーマル」プランを無料で試せるトライアルも提供される。無料トライアルの終了後も、自動的に有料プランに移行することはない。
「COCORO HOME」内で提供される「COCORO HOME AI」はサービスを終了する。調理家電に搭載される「クックトーク」は、当初はNIAHと連携する形で残り、2027年を目途にNIAHに統合することを検討している。
NIAH対応新製品に空気清浄機
「NIAH」対応製品の第1弾製品のひとつとして、プラズマクラスター加湿空気清浄機「KI-WX100」と「KI-WX75」が9月10日に発売される。市場想定価格はそれぞれ、14万8000円前後と9万9000円前後。
ユーザーが設定した花粉やニオイ、ペットの飼育状況といった関心ごとや、本体の運転状況などをAIエージェントが理解し、空気ケアのポイントや働きを1日3回音声で知らせる機能を利用できる。
空気清浄機能においては、室内の粒子数に応じて風量を11段階で制御し、クリーンルーム規格であるClass8レベルの空気環境を目指す「AI AUTO」モードを搭載する。0.003μmの微小粒子を1回の通過で99.9%以上捕集する「nanoHDフィルター」を備えるほか、本体前面の「AIモニター」では過去30分間の粒子数の変化を視覚的に確認できる。
また、高濃度「プラズマクラスターNEXT」を搭載し、浮遊するイヌやネコ由来のアレル物質に対する作用を抑制する効果を備える。ペットと暮らす家庭への配慮として、噛みつきなどのいたずらを防ぐため、苦み成分を配合した電源コードを新たに採用している。
複雑化する機能や生活をAIでサポート
シャープが家電や家事をサポートする新たなAIサービスを提供する背景には、複雑化した家電の機能やライフスタイルの多様化などがある。名称のNIAHは英語の「Near」に由来し、ユーザーの近くにいるAIであることを表している。
衣類には新たな機能性素材が導入され、食事も冷凍食品やミールキットなどが充実。スマートホームも浸透が進むが、シャープが提供する家電製品はいずれのカテゴリーとも密接に関わっており、時代の変化に応えるべく多機能化が進んできた。
一方で、備わっている機能が多すぎてユーザーにとってわかりにくい面も生じていた。調理家電では2000種類以上のレシピに対応し、洗濯機には衣類の種類や目的に応じて60種類以上のコースがある場合もあるという。そこで、シャープでは多様なニーズへの対応は保ちつつ、分かりやすいユーザーインターフェイスの確立を今回のNIAHで目指す。
多数の家電と連携して、対話からNIAHがユーザーの暮らしを理解することで、何度も同じ入力が必要なくAIから暮らしに合わせた提案もできる。対話型とすることで、何度も画面をタップせず、人に話しかけるように困りごとを解決できることをメリットとして打ち出す。ダウンジャケットを洗濯機で洗えるかと聞けば、所有している洗濯機の機能や適切な使い方を踏まえてアドバイスを受けられる。
機器の登録は5ステップにすることで、最初のハードルを下げる工夫がこらされている。2027年を目途に、IoTに対応しない家電も「マイ家電登録」機能での対応を視野に入れるほか、同社が展開するスマートウォッチ「からだメイト Watch」やスマートリング「からだメイト Ring」やAIロボ「ポケとも」などとの連携を目指す。
サービスの提供開始に先駆けて、東京で9月12日、大阪で9月26日にNIAHを体験できるイベントが開催される。申し込みなどは不要で無料で参加でき、体験のほかにフォトスポットが設置され、ノベルティももらえる。



















