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シャープ、話してくれるAIロボ&スマホアプリ「ポケとも」発表
2025年8月20日 11:31
シャープは、独自のAI技術を活用した対話型AIキャラクター「ポケとも」を発表した。スマートフォンアプリとロボットとして、11月ごろに発売される。ロボットの価格は、COCORO STOREで3万9600円、アプリは月々495円~の利用料がかかる。
話し相手になるロボット
ポケともは、シャープ独自のAI技術「CE-LLM」による、音声対話ができるキャラクター。「いつもそばに居て話し相手になる」という製品で、ユーザーのことを知ろうと話しかけてきたり、落ち込んでいるとはげましてくれたりする。会話や訪れた場所を記憶しており、会話を重ねるごとにユーザーを理解して、寄り添うパートナーになるという。
ミーアキャットがモチーフで、身振り手振りで感情豊かに会話、腹部のランプを虹色に光らせて嬉しい気持ちを伝えてくるという。身長は約12cmで、体重は約200g。ポケットに入れたりカバンからぶら下げたりして、一緒に外出できる。ロボットのポケともがいないとき、音声で会話しづらいときは、アプリを通じてコミュニケーションできる。アプリで会話した内容は、ロボットにも連携される。アプリだけの利用にも対応する。
同じくシャープのキャラクター「ロボホン」の開発チームが手がけた。「日常に寄り添うパートナーとの生活をさらに多くのお客様にお届けしたい」という背景から新たなキャラクターを生み出した。今回のミーアキャット型キャラクターは第1弾とされている。ロボットの予約は本日20日から受け付ける。
「愛されるAI」に、IP展開も
独自のAI技術「CE-LLM」を用いており、ユーザーとの豊かな会話のため、新たに「Empathy Intelligence」(共感知性)という技術を新たに開発した。会話の履歴やプロフィール、カメラの写真、位置情報、センサー情報をもとにして、状況に合わせた会話やユーザーを理解した会話を実現する。
ロボット本体はモバイル回線に対応せず、Wi-Fiでネットワークにつながる。ロボットとWi-Fiの設定にはスマートフォンアプリが必須となる。アプリの利用料は、ノーマルプランが495円/月、プレミアムプランが990円/月。プレミアムプランでは、会話可能な回数が増える。ポケともとの会話の内容は、COCORO IDに紐づくため、故障などでスマートフォンを初期化しても会話の内容は手元に残る。
今後、ロボットの衣装やキャリングケースなどのアクセサリーや故障保険も用意される。シャープでは、AIのキャラクター設定を容易に作成できる仕組みを開発しており、ポケともシリーズに加えて同社のほかの製品への展開も計画する。
対話型AIサービスをはじめとする、AI関連製品の市場が伸長するなか、シャープでは「対話型AIは愛されるキャラクターづくりが重要」として、独自のAI技術と愛されるキャラクターを組み合わせた製品を送り出す。今後、ポケともをIPビジネスとして展開する将来を描いており、ポケともを登場人物としたマンガがすでにWebで公開されている。























