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初の社外向け「オフィスローソン」が京セラ本社にオープン、27年度事業化に向けて検証
2026年9月1日 14:00
KDDIとローソンは、オフィス空間に特化した出店モデル「オフィスローソン」として、京セラの本社ビル(京都市)に「オフィスローソン S 京セラ本社ビル店」をオープンした。「オフィスローソン」は、これまでKDDIの事業所内だけで展開しており、他企業への導入は今回が初めて。
食堂がある11階と12階の2フロアに設置し、大掛かりな工事を必要としない「ユニット型店舗」の初の社外実証実験として、2027年度の本格的な事業化を目指す。
往復15分のコンビニ移動を解消、社員の強い要望で実現
今回オフィスローソンを導入した京セラ本社では、以前から社員の間で「社内にいつでも買い物ができるコンビニエンスストアを設置してほしい」という強い要望があったという。これまでは、ビルを出て最寄りのコンビニエンスストアを往復するだけで10分~15分の時間がかかってしまい、限られた昼休憩の時間が削られてしまう課題を抱えていた。
11階の設置場所は、コロナ禍を境に閉鎖された軽食・定食カウンターの跡地。閉鎖後は自動販売機が置かれていたが、今回の導入に伴い自販機を撤去し、社員が再び便利に集えるスペースとして再生した。
京セラの伊藤研作氏は、「社内にいつでも買えるコンビニを置いてほしいという要望は、本社で社員と直接対応する中で多く受けていた。今回はKDDIやローソンから提案があり、社員のニーズに応えられると考えて導入を決定した」と語る。
さらに京セラ全体への展開も見据えており、「今回は事務系社員が多い本社での検証だが、将来的には交代勤務がある地方工場などへの導入も視野に入れている。夜間にしっかりした食事を取れる環境をいかに便利に構築するかは長年の課題だったため、今回のオフィスローソンがフィットする可能性を感じている」と期待を寄せる。
買い物には、専用の「オフィスローソン」アプリを使用する。店舗に入り、アプリでチェックインすると、画面が青く変化して買い物ができる状態になる。あとはユーザーが商品のバーコードを自身のスマホでスキャンしてカートに追加し、そのまま退店するだけで自動的に決済が完了する。ランチタイムに発生しがちな「レジ待ちの行列」が一切なく、ストレスフリーで買い物ができる。
1坪から出店可能な「ユニット型」
店舗の大きな特徴が、商品棚ごとに「ユニット」として自由に組み合わせて設置できる自由度の高い什器設計。通常、コンビニの出店には約60坪の面積が必要だが、今回のユニット型は20坪~30坪、極端なケースでは棚1つの「1坪」ほどの極小スペースでも、大規模な工事なしで手軽に出店できる。
今回導入した京セラ本社ビルでは、フロアの用途に合わせてラインアップを変えた。昼休憩時の11時30分~14時00分に社員が一斉に食事をとる11階(食堂フロア)にはお弁当やごはん類を多く揃え、普段から打ち合わせや作業スペースとして活用される12階(カフェフロア)にはパンやコーヒー、軽食をメインに配置してすみ分けを図る。
今後の展開
KDDIとローソンは、今回の京セラへの社外初導入を本格的な事業化への足がかりと位置づけ、実証実験としての検証を進める。そして、「オフィスローソン」の2027年度からの本格的な事業化と、他企業への一般商業展開を目指す。
KDDIの石井俊輔氏は、「我々の持つ技術やシステムの力と、ローソンが持つ商品開発力、物流、フランチャイズの仕組みを組み合わせれば、いろいろな可能性があるのではないかというのが入り口だった。新築のオフィスビルが建つのを何年も待つのではなく、既存ビルの中にある空きスペースをマイクロマーケットとして開拓していくチャンスは非常に大きい」と語った。











