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KDDI、大阪オフィスに「オフィスローソン」開店 「Real×Tech LAWSON」を別オフィスでも

 KDDIとローソンは、KDDI大阪第2ビルの社員専用フロアに「ローソンKDDI大阪第2ビル店」を開店した。オフィス環境に特化した実験店舗で、専用アプリを用いた決済やロボットの活用により、レジ待ち時間の解消や店舗運営の省人化を図る。

高輪に続く「Real×Tech LAWSON」の展開

 KDDI大阪第2ビル店は、7月に東京・高輪のKDDI本社内で開始した「ローソン S KDDI高輪本社店」に続く、オフィス特化型店舗の第二弾。高輪本社店と同様に「Real×Tech LAWSON」を掲げ、オフィスワーカーの生産性向上や満足度向上を目的とする。

 高輪本社店では全時間帯での平均滞在時間が2.5分となり、業務中の買い物時間削減につながった実績がある。今回の大阪出店は他事業所への拡大の第一弾で、今後は新宿などの複数事業所や、他企業のオフィスへの展開も目指す。

スマホレジとアプリ連携

 最大の特徴は、専用の「オフィスローソンアプリ」を使用した「スマホレジ」機能。利用者は商品をスマートフォンからスキャンしてその場で決済を完了でき、レジに並ぶ必要がない。

オフィスローソンアプリ
店舗にチェックイン
商品のバーコードをスキャン
au PAYもしくはクレジットカードで支払い

 アプリには、購入履歴からワンタップでカートに追加する機能や、商品をカートに入れると関連商品を提案するレコメンド機能も搭載する。また、アプリIDと社員IDを連携させ、社員向けの食事やドリンクの補助クーポンを配布するなど、福利厚生の強化にもつなげる。

社員の声を受けて導入されたクーポン

 さらに同日からKDDI大阪第2ビル店と高輪ゲートウェイシティ店で、グーグルの充電器やケーブルなどのアクセサリーの取り扱いを開始した。

ロボティクスとAIによる運営効率化

 店舗運営にはAIやロボット技術を積極的に導入する。これまで従業員が行っていた飲料陳列などの業務をロボットがサポートすることで省人化を実現するほか、防犯カメラの情報を活用したAIエージェントの検証を開始し、課題抽出から改善策の提案までを一気通貫で支援する仕組みを目指す。

高輪と同じくロボットが品出し
店内に13台設置されている防犯カメラ
防犯カメラから得られるデータを可視化

 商品の在庫数や消費期限に応じて価格を変動させるダイナミックプライシングも導入し、対象商品の割引情報をアプリ上で確認できるほか、プッシュ通知での情報提供も行う。

リモート接客やサイネージの活用

 店外スペースには、通信契約や服薬指導などの相談ができる専門スタッフによるリモート接客ブースを設置。日中に医療機関などへの移動時間が取れないオフィスワーカーのニーズに対応する。

「Pontaよろず相談所」を隣の休憩スペースに設置

 店内ではデジタルサイネージを活用し、商品のできたて情報やランキングなどをリアルタイムで表示する演出を行い、購買体験の向上を図る。

デジタルサイネージなどを導入
開店にはPontaも駆けつけた